転職初心者である第二新卒のあるあるの悩みとして、
- 書類選考が受からない
- 履歴書は何を使えばいいのか分からない
- 履歴書で評価されるポイントが知りたい
といったことが挙げられます。書類は選考の第一関門です。面接の場合は面接官の反応やフィードバックから良かった/悪かったの振り返りができますが、書類の場合は落ちてしまった理由が分かりづらいため、何度も落ちてしまうこともあります。
この記事では、実際に内定がもらえた履歴書のフォーマットに沿った「書き方」、更に受かるコツをまとめました。書類選考突破の一助になると思うので、ぜひ参考にしてください。
こんな方におすすめ!
履歴書の書き方を知りたい方
履歴書を書く際の注意点を知りたい方
履歴書作成に困った場合の対処法を知りたい方
目次はこちらです。気になったところから読んでも大丈夫です。
【第二新卒用】履歴書フォーマット
履歴書は「JIS規格履歴書」が標準とされていますが状況に応じてカスタマイズして問題ありません。
※企業からの指定がある場合は除く。募集要項を確認してください。
ただし、パート・アルバイト用など目的に沿っていないフォーマットを利用すると企業からの見え方が良くないので、作成前に確認してみてください。
第二新卒の場合、「初めての転職」という方も多いと思うので職歴欄を増やす必要はなく、採用担当の評価ポイントになる志望動機欄を増やしておくと良いでしょう。この点を留意して転職パイセンオリジナルの「履歴書フォーマット」を作成しているので、ダウンロードして使ってみてください。
履歴書の基本的な書き方
転職パイセンで作成した履歴書フォーマットの構成要素は下記のとおりです。
- 日付
- 写真
- 氏名
- 生年月日(年齢)
- 連絡先(電話番号/メールアドレス)
- 住所
- 学歴
- 職歴
- 免許・資格
- 趣味
- 志望動機
- その他特記事項
それぞれ具体的に見ていきましょう。
日付
「履歴書」と記載されている右下に「日付」を記載する欄が設けてある履歴書が多いです。一般的に日付は指定がない場合、履歴書の提出日を西暦で記載します。
また、面接の際に履歴書を提出する場合は面接日に変更しましょう。
よく履歴書を記載した日と誤ってしまったり、色々な企業を受ける中で使い回しをして日付を誤ってしまったりといったこともあるので注意して下さい。
写真
履歴書の写真を貼りましょう。基本的にサイズは横3cm×縦4cmなので証明写真を撮る際は間違えないようにして下さい。
また、3ヶ月以内に撮影した写真の添付が一般的です。第二新卒らしくフレッシュな印象を与えられる写真にしましょう。
写真の裏には名前を書き糊付けをすると良いです。万が一候補者が多い場合に剥がれてしまっても、誰の写真なのかを判断してもらえるからです。
氏名
公式な書類なので戸籍通りの氏名を記載して下さい。記載する場合「転職 太郎」といったように名字と名前の間に空白を入れ、ふりがなの場合は平仮名、フリガナの場合はカタカナで記載しましょう。
また、結婚して名字が変わっている場合は新姓を利用します。
生年月日(年齢)
上記履歴書のように「満◯歳」と記載がある場合は、満年齢で記載しましょう。
満年齢とは、生まれた時点での年齢を0歳とし、それから誕生日が来るたびに1歳を加えていく数え方です。
履歴書の日付に合わせて満年齢を記載します。
連絡先(電話番号/メールアドレス)
日中連絡のつく私用の電話番号(携帯電話の番号で可)やメールアドレスを記載します。
この時、現在勤めている会社の電話番号/メールアドレスは避けて下さい。
また、添付ファイルの送受信をする場合もあるのでスマートフォンではなくPC用のメールアドレスの記載が良いです。
万が一メールアドレスがない場合は新たに作成して下さい。Gmailは簡単に作成できるのでおすすめです。
住所
市区町村では都道府県名から記載しましょう。また、アパート名などは略さないようにして下さい。
名前と同様にふりがなの場合は平仮名、フリガナの場合はカタカナで記載します。
学歴
項目一行目の中央に「学歴」と記載し、それ以降に学歴を記載していきます。小学校から記載する人もいますが、実際は高校入学からで大丈夫です。そこから最終学歴までをまとめていきます。
この時、学校名は略さないで記載して下さい。
職歴
最終学歴から一行開けて中央に職歴と記載しそれ以降に職歴をまとめていきましょう。
在籍期間が短い場合であっても全て記載し、正社員以外での入社だった場合は雇用形態も記載します。
在職中の場合は「現在に至る」で終え、離職中の場合は「一身上の都合で退職」とします。
右下に「以上」と書いて終了です。
参考記事:【20代向け】履歴書の「職歴」の書き方。短くても問題ない?
免許・資格
取得している資格を正式名称で記載します。よく省略してしまう人もいるので注意して下さい。
例えば普通自動車の免許を持っている場合は「普通自動車運転免許」が正式名称です。分からない場合は調べましょう。
参考記事:運転免許証は履歴書に書くべき?正式名称や書き方とは
趣味
趣味や特技の欄を「特にありません」や空欄にしている人もいますが、記載しておくことでアイスブレイクになる可能性があります。
記載についてはどちらでも良いのですが、「パチンコ」「麻雀」などといったギャンブル系は避けましょう。
参考記事:【20代向け】履歴書の「趣味・特技」に何を書く?3つの例文で解説
志望動機
企業側は、第二新卒に対して在籍期間が短いため「すぐ辞めないか」、必要なスキルや経験を体得して成果を出してくれる「ポテンシャルはあるか?」という点を書類や面接の過程で見極めています。企業側のニーズを鑑みると履歴書の構成要素の中でも志望動機が評価のポイントになります。
したがって、よく志望動機を使いまわしてしまう方もいますが企業毎にユニークに作成することをおすすめします。
参考記事①:志望動機に苦戦する第二新卒向けに書き方を1から解説!【例文付き】
参考記事②【20代向け】志望動機と自己PRがかぶる!転職活動に困ったら・・・
参考記事③:志望動機が思いつかない!転職時に必ず聞かれる志望動機の3つのルール
その他特記事項(本人希望記入欄)
その他の欄は、職種や勤務地が複数ある場合、記載しましょう。
もし何もなければ「貴社の規定に従います。」と記入をするのが一般的です。
基本的なことですが「貴社」は書き言葉、「御社」は話し言葉です。そのため履歴書では「貴社」を使用して下さい。
参考記事:履歴書の本人希望記入欄の書き方は?希望年収や職種は素直に書く?
受かる!履歴書作成のコツ
履歴書は「いつ」「誰が」読むものなのかを考える
履歴書は主に「書類選考のタイミング」で「人事」が読んでいます。
何を見ているかというと、
- すぐに辞めないか(職歴)
- 基本的なビジネスマナーを満たしているか(誤字脱字、文章)
- 必要条件にマッチしているか(免許・資格、年収、職種、場所)
- カルチャーにマッチしているか(志望動機)
などです。
「あれ?スキルや経験は見ていないの?」
と思った方もいるかも知れませんが、必要なスキルや経験、及びその水準が満たしているかの判断は実際に業務に携わっている人がメインで行うため、人事では"現場メンバーに推薦しても問題ないか"のチェックをします。
重要なのは志望動機!「なぜこの会社なのか?」を明確に伝える
入社後、一番避けたいのは「こんなはずではなかった・・・」とミスマッチが発覚することです。
したがって選考の過程で企業と転職者双方のニーズを満たすことができるか否かをお互いに判断していくことが大切になります。その中で一番といっても過言ではないくらい重要視されているのが志望動機です。
履歴書では、同じ業界や職種がたくさんある中で「この会社を選ぶに至った背景」を簡潔に、かつ明確に伝えるようにしましょう。
ポイントは以下の3点です。
独自性 :志望している企業や職種に合った内容であること
一貫性 :退職理由と志望動機が繋がっていること
メリット:自分が入社することでその会社に役に立つこと
よく迷われるのが"一貫性"の部分です。
「なぜ現職を退職するのか?」と「なぜ自社を志望するのか?」の答えが繋がっていないと、
- 退職しなくても実現できるのになぜ退職するのか?(ネガティブな理由がある可能性)
- 退職理由が自社でも当てはまる可能性があるのでは?(ミスマッチ)
といった懸念を抱かせる恐れがあります。
職務経歴書と履歴書に書くことは一貫性を持たせるには?
では、具体的にどのように記述すればよいかというと、下記のように現職で実現できないことを志望している企業では実現できるという構成が良いでしょう。
例1
退職理由:もっと◯◯な仕事がしたいが環境的にできない
志望理由:自分がやりたい◯◯に携わることができる
例2
退職理由:◯◯のスキルをつけたい
志望理由:御社では◯◯について詳しい人材が揃っているためレベルの高い環境に身を置ける
志望動機を書くためには情報収集がキーとなります。
自分のこと/相手のことをよく知らなければ「独自性」「一貫性」「メリット」といったポイントを抑えた内容を書くことはできないですよね。
自己分析や企業研究は中々骨が折れる作業です。一人では限界があるので転職エージェントを活用して効率よく進められるようにしましょう。
※自己分析に不安を感じている方は『第二新卒の転職は「自己分析」が鍵!転職成功に導くやり方とは?』も参考にしてみてください。
第三者の目線を入れる
また、下記に当てはまる方は第三者に履歴書を読んでもらうことをおすすめします!
- 特に書類選考に落ちたことがある方
- 誤字脱字や文章力が不安な方
- ここまで読んで履歴書作成が心配な方
募集要項を満たしているにも関わらず書類選考に落ちてしまう方は、自分では気づけていない書類そのものに問題がある可能性があります。何枚も書類を作成していると見落としも発生してしまうので冷静な判断ができる第三者にチェックしてもらうのがおすすめです。
また書類作成そのものに対して苦手意識があって手を付けられない方は、転職に対して心配や不安を抱えているのではないでしょうか?
その場合、「なぜ転職するのか?」「転職してどうありたいのか?」から設計する必要があり、他人と会話することで整理されるからです。
そんなときにおすすめしたいのが転職のプロである転職エージェントの活用です!転職にあたっての棚卸しや書類の添削、面接対策などを無料で行ってくれるところが多いため、困ったらまず頼ってほしい存在です。
第二新卒におすすめの転職エージェントに相談
第二新卒の転職は履歴書の作成だけではありません。履歴書と合わせて職務経歴書の作成や面接対策、同時並行して企業探しなどを行わなくてはいけないのです。
しかしひとりで全てをこなそうとすると時間が足りず、転職自体を失敗してしまう可能性も考えられます。
上記で説明したように、転職エージェントを利用することでそういった失敗を未然に防げるでしょう。下記ではおすすめの転職エージェントを3社紹介していくので参考にしてみて下さいね。
DYM就職
DYM就職はフリーアナウンサーの宇垣美里さんがイメージキャラクターを務めている、第二新卒・既卒・フリーターを中心とした正社員就職サポートです。一部上場企業やトップベンチャー企業といった厳選した2,000社から適した企業を紹介してくれます。
カウンセリングを通して「やりたいこと」「得意なこと」などキャリアや経験の棚卸しまでサポートしてくれるため「就活は何をしたら良いか分からない」「自分ではなかなか自己分析できない」という方にもおすすめです。
さらに、企業と転職者の間に入り日程調整なども行ってくれる他、面接対策を実施してくれるといった点も魅力的です。
ウズキャリ第二新卒
株式会社UZUZが運営するウズキャリは、第二新卒専門の転職サービスです。アピール力のある推薦状を作成してくれたり、求人別にカスタマイズされた面接対策を行ってくれたりといったことから人気を集めています。また、サポート形式も個別と集団から選択できどちらも完全無料という点が魅力的です。
内定率は86%以上ということもあり、多くの方が利用しています。
またウズキャリ経由で入社した人からのフィードバックを行い、ブラック企業を判定してます。そのため入社後に「イメージと違う」「労働時間が聞いていた時間と異なる」といったこともなく定着率が93%以上なのです。
在籍するキャリアカウンセラーは全員、元既卒・第二新卒のみということもあり失敗しない就活ノウハウを伝えてくれます。
さらに様々なサポートを行ってきた経験を生かし、新卒のため”ではない”就活ノウハウ本を株式会社UZUZ取締役副社長である岡本啓毅さんが出版しています。「意外と知られていない既卒やフリーター、第二新卒の就活の基本」から「人材紹介サービスの使い方」などあらゆる視点から就活に役立つ情報を記載しているのです。
そのため、Amazonランキングでは1位を獲得しているほか、売れ筋ランキング学生の就活ガイドでも1位を獲得しています(2017年5月16日調べ)
ハタラクティブ
ハタラクティブは20代のフリーターや既卒、第二新卒に向けた転職・就活支援サービスです。カウンセリング実績は60,000人以上、内定率は80%を超えていて、多くの利用者から信頼されていることが分かります。
求職者に紹介する求人は、詳細情報や実際に働く職場の雰囲気など取材で得た情報から適している企業かを判断しているため、安心して企業の選定ができる点も魅力と言えるでしょう。
また、「20代の若手を採用して長期的に育てたい」「幅広い人材を採用したい」といったことから人柄を重要視している企業も多いということが特徴です。
選考はもちろんのこと、初出勤の準備や入社後のフォローアップまでサポートしてくれるため、転職エージェントの利用で迷っている方にもおすすめです。
履歴書を書くときの注意点!
書類選考は「履歴書」「職務経歴書」が基本
転職活動で提出を求められる書類は、「履歴書」または「履歴書と職務経歴書」という組み合わせが多いです。
それぞれの用途は下記のとおりです。
履歴書:個人情報や職歴・学歴・資格、志望動機
職務経歴書:自分が経験してきた仕事の内容やスキル
職務経歴書の提出が求められていなくても、履歴書と職務経歴書をセットで作成した方が良いです。無理に履歴書へ全ての情報をまとめようとすると、基本情報とアピールポイントが混ざってしまって分かりにくくなってしまうため注意して下さい。
就学中のアルバイトは記載しない
大学時代のアルバイト経験は基本的に記載しません。しかし一度就職したのちアルバイトとして働いていた場合は記載するようにしましょう。
ただし、なぜアルバイトから正社員として働こうと思ったのかについては採用担当者から聞かれる可能性があるためその背景をしっかりと整理しておくことを忘れないで下さい。
履歴書は手書き・パソコンどちらで書くべきか
履歴書の作成は手書きなのかパソコンなのかで迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
基本的には企業からの指定に従います。しかし指定がない場合は原則としてはパソコンで作成して問題ありません。
以前は手書きで作成することが良しとされていましたが、現在はパソコンでの作成が一般的です。
パソコンで作成することで誤字脱字をチェックできることや、色々な会社に使い回せます。そのため企業研究や面接対策に時間が割けるようになるといったメリットがあるのです。
第二新卒と新卒の違い
新卒時の就職活動と同様に考える人も多いですが、実は2つの違いがあります。
一つは職歴があることです。第二新卒の場合、3年以内とは言え社会人としての経験を積んでいます。そのため、今までの職歴を記載しなくてはいけません。
もう一つは志望動機の記載は職歴を踏まえた内容にすることです。今までの経験やスキルなどを元に、志望した理由を書くことでより本気度が伝わるでしょう。
実際に仕事してみた結果からなぜ転職するのか、なぜその企業を志望するのかを書いていきます。
こちらの記事も参考にしてみてください。
第二新卒は新卒扱い?新卒と一緒に応募できる?違いを解説!
まとめ
今回は第二新卒の履歴書について詳しく解説していきました。いかがでしたか?
第二新卒の履歴書は、新卒と異なり職歴を記載しなければいけません。また、志望動機は過去の実績と絡めて記載した方が良いといったこともあり、どうしても時間がかかってしまいます。
本記事ではそういった人に向けて転職エージェントも紹介しました。履歴書の記載方法のほか面接対策なども行ってくれるため「初めての転職で不安」という方はぜひ活用してみることをおすすめします。
この章のまとめ
- 第二新卒の履歴書は12個の記載必須項目がある
- 特に力を入れるのは「志望動機」
- 履歴書作成に困ったら転職エージェントを利用しよう