こんにちは!転職パイセンのレイです。
現在転職を検討している方の中には「もっと自由なスタイルで働ける会社に転職したい」と考えている方もいると思います。実際そういった考えを持ち、ベンチャー企業へ転職する方も少なくないからです。
しかし、そういった考えのみで転職を考えるとミスマッチを起こしてしまう可能性もあるので注意してください。「ベンチャー企業で働くってかっこいいから!」といった理由での転職はさらに注意が必要です。
そこで本記事では第二新卒でベンチャー企業への転職経験もあるレイが、ベンチャー企業の長所や短所を踏まえ、実際の企業情報なども詳しく解説していきます。
悩んでいる方の参考になるよう、とても詳しい内容になっているのでぜひ目を通してみて下さいね。
こんな方におすすめ!
- ベンチャー企業の定義を知りたい方
- ベンチャー企業のよくある特徴を知りたい方
- ベンチャー企業が求めている人物像を知りたい方
- ベンチャー企業に入りたいと思ったらどのような行動を起こせば良いのか知りたい方
詳しく教えようとしたら、記事の内容が分厚くなってしまいました。そこで先にポイントだけをまとめて紹介しておこうと思います。
先どり!この記事のポイント
- ベンチャー企業の定義はない
- ベンチャー企業のよくある特徴は5つ
- ベンチャー企業が求めている人物像は共通している場合が多い
- ベンチャー企業への転職を希望する場合転職エージェントを活用しよう
気になった部分だけ、目次から選んで読むこともできますよ。
目次はこちらです
そもそもベンチャー企業って?
ベンチャー企業の意味を説明できますか?実は、明確な定義は特にないのです。一般的に、独自の技術やアイデアをもとにサービスやビジネスを展開する企業のことを指します。また、投資機関から資金援助を受けていること企業のことを指す場合もあります。
最近では「スタートアップ」と呼ばれることも増えてきました。ベンチャー企業の中でもより新しいビジネスを短期間で成長している企業のことです。
ベンチャー企業のよくある特徴
ベンチャーといっても様々な企業があり、事業のフェーズなどでも違いがあります。
共通する特徴を抜き出すのは難しいですが、イメージを掴みやすくするためにいくつかの特徴を説明していきます。
ベンチャー企業で働くメリット
下記ではベンチャー企業で働くメリットを3つ紹介していきます。
任される業務の幅が広い
基本的に少人数で仕事を行っているベンチャー企業は、当たり前ですが事業やサービスの規模が小さいです。しかし、ひとりひとりが担う業務の範囲が大企業と比較して、幅広い傾向があります。
大企業では配属部署があり、そこで任される仕事を行いますが、ベンチャーは、マネージメントを担当していると思ったら経理を行うといったようなこともあるでしょう。
そのため「経験や成長」を求める人にとっては魅力的と言えるかも知れません。
昇進のスピードが早い
実力主義、成果主義をとっている企業がほとんどです。そのため、大企業のように年功序列ではなく、成果次第で上にいけるといった点がメリットとして挙げられます。仕事ができるのあれば昇進できるため、年下が上司になることもよくあるケースです。
「学歴や年齢関係なく仕事をしたい」「スキル・経験を身に着けたい」と考えている人にとって特に良い労働環境と言えるかもしれません。
事業内容や体制などの変化が早い
ベンチャー企業は、企業のステージとしては成熟期・安定期ではなく成長期にあります。
そのため企業の成長の機会に合わせて事業内容を変えたり、体制を大きく変えたりといったことは大企業に比べて多いでしょう。(私がベンチャー企業に勤めていた4年間で事業再編が3回ほどありました。)
変化が大きい分、飽きがきにくく仕事に対して長く興味を持って働けるのではないでしょうか。
ベンチャー企業で働くデメリット
もちろん、上記で説明したようなメリットばかりではありません。メリットの裏返しとして、デメリットもあります。
2つに分けて解説していきます。
残業時間が多い
大企業では基本的に「残業をせずなるべく早く帰って下さい」と言われることがほとんどでしょう。しかしベンチャー企業の場合、少数精鋭であることが多く一人で何役も担って業務過多になることや単純に業務量に対して人手が足りていないケースもあるようです。
実際、私がベンチャー企業に勤めていた際は残業時間が45時間を超える月も多かったです。周りも皆遅くまで働いているのでそれが当たり前という雰囲気がありました。
確かにベンチャー企業=残業時間が多いというイメージがあるけれど、実際は企業によって異なるため、よくリサーチしておくと良いです。
福利厚生が手薄、でもユニーク
一般的に大企業のメリットとして福利厚生が挙げられることもあり、それと比較しベンチャー企業はあまりよくないと考えられています。
確かに事業運営費が豊富な大企業に対して、ベンチャー企業は事業運営費が少ないため福利厚生にかけられる資金が少ないのです。
しかし一方で、「ずる休みができる」「1ヶ月の休暇で海外旅行へ行ける」「美容院代やスーツ代を負担」といったユニークな福利厚生を持っている会社もあります。そのため、ベンチャー企業は福利厚生が不安と言う考えで転職をやめてしまうのは勿体ないと言えます。福利厚生やその考え方が自身の価値観に合っているか否か確認してみると良いでしょう。
実際、ベンチャー企業ってどうなの?
ベンチャー企業と言うと「でもベンチャーってそこまで出世できないでしょ?」「誰でも入社できるよね」などと一般企業と比較されることもあります。
しかし実際はベンチャー出身者で活躍する人が多かったり、個々のスキルが高かったりといった現状でもあるのです。
本章では「実際どうなの?」という声に答えていきます。
ベンチャー出身者で若手で活躍する人は多い
ベンチャー企業にもやはり大小はあります。しかし有名・無名に関わらず、若くして部長や取締役クラスで活躍している人は案外多いのです。小さい会社に入社し、会社の成長とともに昇進してくるといったことがよくあるケースでもあります。
大企業で働くと会社のネームバリューがあり安心してしまう人が多いけれど、将来的な人材価値を考えるとベンチャー企業で働くことは決して悪い選択ではないと言えるでしょう。
必要なスキルのレベルが高い
ベンチャー企業は任される業務の幅がかなり広いです。色々な仕事のスキルが必要になる上、効率よく仕事を進める器用さも必要になってきます。
若手で幅広いスキルを持っている人はほぼいないけれど、そのような場合は高い吸収力が求められます。
労務管理やプロジェクトマネジメントがしっかりしていないことも多く、自分の仕事は自分でコントロールする姿勢やコミュニケーション能力も必要です。
このような能力がなく、ベンチャー企業で働いても会わずに短期で退職してしまう人もいます。
転職活動で、企業の内情が分からないことが多い
一部のベンチャー企業では自社メディアを運用するなど情報公開を積極的に行っていますが、一般企業と比較して情報が少ない傾向にあります。そのため内情を知ろうと思ってもなかなか情報が集められません。
行きたい会社が自分に合っているか知るためにも転職エージェントに聞いてみるのは価値があるかもしれません。採用の手伝いをするにあたって企業の情報を得ていたり、採用実績がある場合は、定期的に連絡を取り合っていたりする可能性があるからです。
ベンチャー企業が求めている人物像
一般企業と同様に、基本的にベンチャー企業も応募者に対して「求める人物像」を提示しています。ベンチャー企業においてはスキルや実績を求められることも多いです。しかし企業によってはポテンシャル採用のところもあるので、第二新卒の方でも心配入りません。
本章では、実際の採用サイトや募集要項から求められる人物像について読み解いていきます。
リクルートホールディングス
リクルートホールディングスは、「HRテクノロジー」「メディア&ソリューション」「人材派遣」といった3つの事業セグメントで分けられています。急速に変化しているインターネット事業環境などに対応し、グローバル市場におけるニーズやビジネス機械をいち早く捉え、企業価値などの最大化を目指している企業です。
応募ポジションも数多くあり、自身に適した部署を選択できます。また、勤務時間はフレックスタイム制で賞与があるほか、育児休職制度といった制度も整っています。
【求める人物像】
・成長したいという意欲が強い
・高い当事者意識、強い意志をもって物事に取り組める
・途中であきらめずに、最後まで考え抜き仕事をやり遂げる
・現状に甘んじることなく学び続け、自ら進化しようとする
・周囲からの信頼を獲得し、組織として高い成果を追求できる
・戦略の立案から実施までを経験している
・圧倒的な成果を残している
などが挙げられます。
これらの求める人物像に共通しているものとして「成長意欲」や「スキルを持っている人」が求められていることが分かります。
Zホールディングス
Zホールディングスは、インターネット企業として1996年に設立され「Yahoo! JAPAN」を軸としたメディア事業や「Yahoo! ショッピング」といったコマース事業を展開しています。グループ全体を通して、情報技術の力で全ての人に無限の可能性を提供するということをミッションに掲げています。
2016年10月より今までの新卒一括採用を廃止していて、第二新卒や既卒など経歴に関わらず応募時に30歳以下の場合はポテンシャル採用を行っています。エンジニアやデザイナー、営業職など全職種が対象です。
【求める人物像】
・関係者の間に立ってプロジェクトを柔軟に進めるコミュニケーションスキル
基本的にポテンシャル採用の場合、求められる人物像として挙げられることはほどんとなく「成長意欲」が挙げられます。
しかしキャリア採用になるとほとんどの職種で「スキル・実績」が求められます。
サイバーエージェント
サイバーエージェントはメディア事業やインターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業などインターネットビジネスに特化している企業です。世界に通用するインターネットサービスを開発し、グローバル企業になることをビジョンとして掲げています。
家賃補助制度2駅ルール・どこでもルールや部活動支援制度などが設けられているほかリフレッシュ休暇もあり社員ひとりひとりが安心して働けるような環境作りも行っている会社です。
【求める人物像】
・ポジションにとらわれず、業務の幅を広げていける方
(戦略設計など、事業の上流から携わっていきたい方歓迎)
・新しいことに挑戦していく成長意欲のある方
・コミュニケーションスキルの高い方
・市場のトレンドを研究し、アウトプットの幅を常に広げていける方
・技術への探求心があり、キャッチアップをしている方
・主体的に動き、自走できる方
・どんな価値を技術によって提供したいかを考えそれを説明できる方
・成長意欲の高い方
・大きな目標、人生を賭けて成し遂げたいことをお持ちの方
といった内容が挙げられます。
これらに共通しているのは仕事に対しての「成長意欲」や「向上心」がある人が求められていることです。
サイボウズ
サイボウズは1997年に情報共有を行うツールであるグループウェアを開発・販売する会社として創業しています。現在は、メソッド事業もスタートさせチームワーク溢れる社会を目指しています。
また、これまで実施していたU-29(ユニーク)採用の年齢制限を撤廃し、IT業界未経験、職種未経験でもサイボウズに興味を持っている方向けのチャレンジ採用枠(ポテンシャル採用)を開始しています。そのため、IT業界が未経験でもさまざまな業界での経験を持っているという方も受けられるのです。
さらに、社員が自分らしく働けるよう結婚休暇や介護休暇制度といった制度も設けているほか在宅勤務制度も設けているため、リモートワークが求められている現代にマッチしている企業とも言えるでしょう。
【求める人物像】
・表面的なことにとらわれない、イシューを押さえ続ける問題解決スキル
・目標に向かってチームで協力して最後まで取り組める
・チャレンジすることを恐れず、柔軟な発想で変化を楽しめる
・物事を前向き・多面的に捉えられる
・なぜ?を繰り返し、課題解決の探求ができる
・新しい企画を考えたり、実行することが好き
などが挙げられます。
これらに共通しているのは「目標達成への探究心がある人」が求められていることです。
ベンチャー企業に入りたいと思ったら
上記で説明してきたように「成長意欲」「当事者意識」はベンチャー企業と呼ばれる企業の求める人物像に共通していると考えられます。しかし、事業フェーズや働き方、待遇に関しては企業によって違いがあると言えます。
そのためもし、「ベンチャー企業に転職したい」と考えているようであれば、その転職は「情報収集が鍵」となります。行きたい企業がどういった働き方や、どういった待遇であるのかをしっかりと知る必要があるのです。
これらがうまくいかないと、最悪の場合「思っていた会社と違う」といった理由から退職してしまう可能性も考えられます。
しかし前述している通り、ベンチャー企業は公開情報が少ないため、ひとりで情報収集することは難しいと言えます。そのため転職エージェントを活用して自分に合った会社を探すことが重要です。
転職エージェントについては下記の章で解説していきます。
ベンチャー企業へ転職したい方向け転職エージェント
転職を検討している方であれば、転職エージェントという言葉を聞いたことがあるかもしれません。転職者と企業の間に立ち、あらゆる点から転職をサポートしてくれる人(サービス)です。
ひとりではなかなか難しい自己分析から、希望する職種や業種の紹介、履歴書・職務経歴書などの書類添削、面接対策、内定後のフォローアップといった転職活動にはマストな作業に対して手厚いサポートをしてくれるのです。
そのため、第二新卒でベンチャー企業に転職したいと考えている方にも詳しい企業情報などを教えてくれるでしょう。
本記事ではおすすめの転職エージェントを3つ紹介していきます。ぜひ活用してみて下さいね。
第二新卒エージェントneo
「本当に自分に合った仕事がしたい」と悩んでいる方におすすめの第二新卒エージェントneoは、第二新卒や既卒、フリーターなど20代に特化した就職・転職サービスです。
就職・転職相談のしやすさをはじめとし、さまさまな部門でNo.1を受賞しています。職務経験無しの支援実績も10,000人を突破しているほどです。
また、専任の就活アドバイザーが相談に乗ってくれ適切なキャリアプランニングをサポートしてくれるため、転職に不安を抱えている方にもおすすめと言えます。
ハタラクティブ
ハタラクティブは内定率80%以上の第二新卒、既卒、20代のフリーター向け転職・就職支援サービスです。カウンセリング実績は60,000人以上でその数字からも多くの利用者から信頼されていることが分かります。
紹介される企業は、エージェントが足を運び職場の雰囲気なども事細かに確認しています。そのほか経歴よりも人柄を重視しているところが多いため、経験が浅い第二新卒にもおすすめです。
面接対策を実施してくれるほか、日程調整や面接前後のフォローもしっかりとしてくれるため安心です。
第二の就活
株式会社UZUZが運営している第二の就活は「はたらくをもっと身近に」をモットーに、第二新卒などを中心とした若年層に向けて就職や転職の支援をしてくれるサービスです。
特徴的なサービスとして、個別サポートと集団サポートを選べる点が挙げられます。どちらも無料で受けられるのですが、カウンセリング時間が20時間を超えていたりビジネスマナーなどの講座が受けられたりと、とても魅力的です。
テレビ電話でのカウンセリングも可能なので、オフィスの近くに住んでいなくても利用できます。
まとめ
今回は第二新卒でベンチャー企業へ転職したい方へ向けて、長所や短所なども含め詳しく解説していきました。いかがでしたでしょうか?
ベンチャー企業は昇進スピードが一般企業と比較しても早いといった利点もありますが、その分残業時間も長く必要なレベルスキルも高いと言えます。
さらに、転職を希望していても、詳しい内情を集められないことも多いため「なかなか内定をもらえない」「ミスマッチが起きてしまって再度転職になってしまう」といったケースも考えられます。
そういったケースを避けるためにも、本記事で紹介した転職エージェントを活用してみましょう。きっと力になってくれるはずです。
この記事のまとめ
ベンチャー企業に明確な定義はない
ベンチャーで働くメリットは3つ、デメリットは2つ
ベンチャー企業が求めている人物像は「成長意欲」がキーワード
ベンチャー企業に転職したいと思ったら転職エージェントを活用しよう