この記事で解決できるお悩み
新卒で入社した会社を短期間で退職した場合、"新卒として扱われるのか"それとも"中途として扱われるのか"どっちだと思いますか?「自分が企業からどういう見られ方をするのか?」が分からないままに転職活動をするのはうまくいかないリスクを高めてしまいます。
この記事は、よく比較されがちな「新卒」「既卒」「第二新卒」そして「中途」の定義を解説しています。
また第二新卒での転職を成功させるために必要なことについてまとめているので転職に悩んでいる方やうまくいかない方は必見です!
目次はこちらです。気になったところから読んでいっても大丈夫です。
目次はこちらです
第二新卒は新卒採用に応募できる?
基本的には中途採用に分類されるため応募できないでしょう。
「それじゃあ転職なんてできない・・・」と思った方!もしスキルや経験が乏しいから中途採用で採用されるのは難しいと考えているのであれば安心してください。詳細は後述しますが、企業は第二新卒に対しては新卒同様ポテンシャルを重視する傾向にあるからです。
ただし既卒者は新卒として応募可能
就職できないまま卒業した就業経験のない人やフリーターなどを救済するために、国の方針として卒業から3年以内の既卒者は新卒扱いとすることになったからです。またこれをバックアップするために既卒者をハローワークを通じて正規雇用した企業に対して奨励金を支給しています。(※)
※出典
青少年雇用機会確保指針(厚生労働省)
新卒者就職促進プロジェクト 既卒者採用拡大奨励金(厚生労働省)
そもそも「第二新卒」とは?「新卒」「既卒」「中途」との違いを解説
これまで「第二新卒」「新卒」「既卒」そして「中途」という言葉が登場しました。
自分が何に該当するか分からないという方向けにそれぞれの定義を紹介していきます。(理解している方は次の『企業は第二新卒をどう見ている?』に進んでください。)
ただし「第二新卒」には明確な定義がありません。30歳未満であれば新卒や中途を区別せずにポテンシャル採用をしている会社(※)もあるので、選考を受けるときは事前に募集要項をしっかりと確認しましょう。
「第二新卒」とは?
第二新卒とは、四年制大学などを卒業したその年(最終学歴)から転職時期が2〜3年以内のことです。分かりやすく言うと卒業後、企業に就職し3年以内に転職する人のことを指します。
四年制大学で考えた場合、卒業が22歳です。そこから1〜3年以内に転職する人=25歳までが第二新卒となります。
しかし、大学院卒業の場合は四年制大学とは少し定義が異なります。大学院は卒業が24歳です。そのため25歳までとしてしまうとあまりにも社会人としての経験が浅いため、卒業から3年後の27歳までを第二新卒として扱うケースが多いです。
第二新卒採用においてはスキルや経験よりもポテンシャルが重視されます。その点は新卒扱いです。
更に詳しく知りたい方は『第二新卒は何歳、何年目まで?転職にまつわる疑問を徹底解説』を参考にしてください。
💡何年目での転職が有利?
第二新卒の転職者さんから「何年目で転職するのが有利ですか?」とご質問をいただくことがありますが正解はありません。なぜなら、転職において大切なのは「年数」よりも「転職理由」だからです。なぜ転職したいのか?何のために転職するのか?を明確にして転職活動を始めましょう。
「新卒」とは?
新卒とは、「新規卒業者」の略でその名の通り、四年制大学などを卒業したその同時期に会社へ入社する人のことを指します。同時期に会社へ入社する=それまで学生として過ごしてきた人とも言えるので、正社員として働いた経験がありません。
専門学校を卒業、大学を卒業、大学院を卒業、どの場合も卒業して同時期に就職した際は、すべて「新卒」と言えます。
基本的に、第二新卒や既卒・中途と異なりどの企業も新卒については定義が同じというケースが多いので誤って考えてしまうことが少ないでしょう。
「既卒」とは?
既卒とは、最終学歴から一度も正社員としての経験がない人のことを指します。しかし、この既卒という言葉は明確に定義されている訳ではないので企業によって異なることが多いと言われています。
例えば、大学を卒業し就職をしなかったとします。この場合は一度も正社員としての経験がないため「既卒」として扱われるのです。よく勘違いをしてしまう人もいますが、第二新卒との大きな違いは「正社員として働いたことがあるか否か」です。
「中途」とは?
中途採用は職歴がある人が対象になるため第二新卒も含まれます。
ただし、第二新卒は新卒と同じようにポテンシャルが重視されるのに対して、中途採用はこれまでの実績が評価の対象になることが多く、即戦力としての働きを期待されます。
それは未経験の仕事にチャレンジする場合においても同様です。
特に職種未経験はガラッと仕事内容が変わるためキャッチアップコストが高いです。したがって、今後未経験の仕事にチャレンジする可能性があるのであれば、第二新卒のうちに転職することを推奨します。
まとめ
第二新卒 | 既卒 | 新卒 | 中途 | |
最終学歴 | 特に決まりはない | 特に決まりはない | 特に決まりはない | 特に決まりはない |
学校の在籍状況 | 卒業済み | 卒業済み | 卒業予定 | 卒業済み |
卒業からの年数 | 概ね3年以内 | 1日以上 概ね3年以内 |
ゼロ | 概ね3年超 |
正社員の勤務経験 | あり | なし | なし | あり |
企業は第二新卒者をどう見ている?
第二新卒で転職を成功させるためには、企業が第二新卒をどう評価しているのかを理解しておくことが大切です。
企業にとってのメリット・デメリットに分けて解説していきます。
第二新卒者を採用するメリット
第二新卒は社会人としての経験があるので、ある程度のビジネスマナーを持っています。そのため一から「お辞儀の仕方」「言葉遣い」など、社会人として当たり前のことを教育せずにすむといった点が、採用するメリットとして挙げられます。
また、それに加えて第二新卒の場合PC操作などの基本的なスキルがあります。経験やスキルがあることで、企業側の育成コストが軽減できるのです。
こういったことから新卒と同等以上のポテンシャルを期待できると考える企業も多いと言われています。
第二新卒者を採用するデメリット
一方で、第二新卒者は「またすぐに辞めてしまう」リスクがある点がデメリットとして挙げられます。
前職をどのような理由で退職したとしても、1度就職した会社を3年以内に退職してしまったという事実は変わりません。そのため、採用してもすぐ辞められてしまうのではないかと考える企業も多いと言われています。そうなってしまうと採用しても、採用や育成のコストが回収できず結局企業側がマイナスになってしまうのです。
また、経験やスキルがあるとプラス評価をされることもありますが、一方で忍耐力や改善力など社会人としてのスキルが低いのではないかと思われてしまう可能性もあるようです。
第二新卒の転職活動でよくある苦労・失敗
第二新卒枠の場合、スキルや経験以上にポテンシャルが重視されます。しかし、だからといって転職が簡単な訳ではありません。
よくある苦労や失敗について事前に確認しておきましょう。
行きたい会社があっても、書類選考で落ちる
「この会社で仕事したいな」「この会社だったら楽しく仕事ができそう」そのように思い受けたとしてもうまく進んでいかないことがあります。
これにはしっかりと原因があります。多くの場合、第二新卒にしかない「社会人経験がある」「スキルを持っている」といったようなアピールポイントを自分自身で理解できておらず、履歴書や職務経歴書で伝え切れていないということが挙げられます。
そうなるとせっかく自分が行きたいと思えた会社であっても書類選考すら通らず”予選落ち"になってしまうのです。
面接で、自分の能力や熱意を評価してもらえない
見事、書類が通ったとします。しかし、悲しいことに今度は面接において自身のスキルやこの会社で働きたいという熱意を認めてもらえないことがあります。
この場合はいくつかの原因があります。
1つ目はそもそも第二新卒ということに対してレッテルを貼られている可能性があるということです。
2つ目は、話し方や伝え方です。自分自身の強みや、その会社に対しての思いなど伝えたいことをきちんとまとめきれておらず、結局のところ大事なことを何も伝えられないことがあります。しかしこれについてはきちんと対策を行うことで解決する問題でもあるので安心してください。
「またすぐに辞める」など、悪いイメージを持たれる可能性がある
企業からマイナス評価をされてしまうポイントでも述べたように、第二新卒は「またすぐに辞めてしまう」というイメージを持たれてしまうことがあります。
特に複数の会社を数ヶ月や1年近くで辞めている方は注意が必要です。しかし、きちんとした理由や自分の思いをしっかりと伝えられるのであれば、「そういう理由があったのだね」「それならこの会社では辞めないだろう」と思ってもらえるでしょう。
そのため、辞めた理由や志望動機などを明確に伝えることが失敗を避けるための鍵となります。
第二新卒の転職を成功させるにはどうするか?
自分のベストを尽くしても、上記で説明したような「書類選考で落とされてしまう」「能力やスキルを評価してもらえない」などといった場合、もはやどのような手を打てば良いのか分からないですよね。しかし、第二新卒であっても転職を成功させる方法はしっかりとあります。
基本は、自己流で転職活動をせずに、転職サービスを上手に活用すること
第二新卒における転職での失敗や苦労は、基本的に自己流で転職活動を行っている場合が多いです。
ではどうすれば良いの?と思う方もいるでしょう。第二新卒の場合、転職サービスをうまく活用することが成功の近道となります。
自己流で転職活動をすると、落とし穴だらけ
自己流で転職活動をした場合さまざまな落とし穴があります。
家探しをする際、「この家がいいな」と思って問い合わせみると「もう空いてない」と言われる経験をしたことがある人も多いと思います。これは転職活動にも言えることで、「ここで働きたいし応募してみよう」と思って行動に移しても、実際応募していない企業だったり定員に達している企業が募集を続けていたりする場合があります。
また、自分が受ける企業の正しい情報をキャッチできておらず、実際に入社してみたらイメージが全然違って退職ということも考えられます。
転職のプロに相談できれば成功が近づく
しかしこれらの落とし穴は転職のプロ、いわゆる転職サービスを利用し相談することで埋められる場合がほとんどです。
転職サービスであれば今求人を募集している企業をきちんとまとめています。そのため「もう終わっていた」ということはありえません。今現在の状況で教えてくれるので安心です。
また、離職率やどのような人に向いている企業なのかなど正しい情報を教えてくれます。自分で探すとどうしても企業の良い部分しか見れないことが多いので、せっかくのキャリアチェンジが失敗に終わってしまうケースも少なくないのです。
第二新卒に特化した転職サービスを使おう
ここまで読んで、転職サービスに登録をして転職活動を行おうと思った人もいるかと思います。しかし、転職サービスを利用する場合はまず「既卒向け」「20代向け」「第二新卒向け」など自身の今の状況に適しているかをきちんと確認してから登録することが大切です。
転職パイセンおすすめのエージェントはこちらです。
第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoは第二新卒や既卒などが対象、20代限定の若年層向け転職サービスです。
プロのキャリアアドバイザーが個別で相談に乗ってくれるのはもちろんのこと、1人ではなかなか難しい履歴書の作成・職務経歴書の添削も行ってくれます。
また、ヒアリングの時間もしっかりととってくれるので、「今後どういうところで働きたいか」「どうなっていきたいか」など余すところなく伝えられる環境が整っていると言えるでしょう。
また、紹介数も多く他のエージェントと比較すると紹介数に対しても満足度が非常に高いと言われています。だからと言って質が悪いという訳ではないというところも安心です。
ひとりひとりの転職目的に合わせた求人を紹介してくれるなど手厚いサポートが期待できるでしょう。
第二の就活
第二の就活は、UZUZが運営する20代の第二新卒や既卒、フリーター向けの転職サイトです。さまざまなサービスを運営していますが、「オーダーメイド型就活サポート」と呼ばれる平均20時間に及ぶひとりひとりへの就活サポートを行っていたり、「研修型就活サポート」と呼ばれる基礎研修やスキル研修などを行う就活サポートが注目を集めています。
完全無料、簡単30秒登録で転職の相談ができるので、まず何から始めたら良いか分からない人におすすめです。
また、サイト内では自分に適した仕事が分からないという方に向けて「適職診断」を行えたり、さまざまな会社のWEB説明会についての動画を観れたりとサービスの数も豊富です。
テレビ通話だったり電話でのキャリア相談も行っているので直接行くのは気が引けてしまうといった方にもおすすめできます。
ハタラクティブ
未経験からの正社員就職内定率80%以上のハタラクティブは第二新卒や既卒向けのエージェントです。
ハタラクティブを利用している3人に2人が未経験で内定していることから「次の企業は新しい仕事がしたい!」「今までとは違う職種に就いてみたい!」と考えている人にもおすすめです。また、企業においても中小企業だけでなく成長中の企業、幅広い職種・業界などさまざまです。
ここで紹介している企業は、経歴<人柄としている企業が多いのでそのような点でも人気を集めています。
また、カウンセリング実績も60,000人を超えていて、それぞれに合わせてしっかりと話を聞いてくれるといった声もあり、そこから得た細かな情報から適した求人を紹介してくれるのです。
転職サービスに登録したらこちらもチェック
転職サービスに登録したら終了という訳にはいきません。まずは以下のことを行う必要があります。
第二新卒は転職理由を明確にする
第二新卒では転職理由が転職先を探す際の軸となります。そのため転職したい理由を明確にしておくことが非常に重要です。
万が一、そこの軸がぶれてしまっていたりあやふやな状態で転職活動を行ってしまったりすると後々後悔する恐れも考えられます。
また、転職理由と志望動機は基本的にはイコールの関係で繋がるケースが多いです。例えば「前職ではクリエイティブな仕事ができなかった」けれど「ここでは型にはまらず、クリエイティブな仕事ができると感じた」などです。
そのため、転職理由が定まっていないと自分が働きたい企業を選択できない、もしくは良い企業がなかなか見つからないのです。
良いキャリアチェンジを行うためにも選考を突破するためにも「転職理由」は明確にしてください。
入社タイミングから逆算して、転職のスケジュールを立ててみる
第二新卒とはいえ転職活動は通年で行うものです。そのため自身が「転職したいな」「よし転職しよう」と動いたタイミングから始まります。
転職期間は企業選びから選考、内定、退職の引き継ぎ、退職、といった形で諸々をまとめると入社までに3ヶ月程度必要だと言われています。いつまでに入社したいというのを明確にした上で転職のスケジュールを立ててみてください。
また、1年間の中で1〜3月に転職活動を行い4月に入社、7月〜9月転職活動を行い10月に入社、という2つの時期が転職しやすいと言われています。
両方とも欠員が出やすい時期なのでその時期を狙っての転職活動をおすすめします。
まとめ
今回は第二新卒と新卒・既卒などの違いや、第二新卒の転職活動を成功させるためのポイントなどをまとめて解説していきましたが、いかがでしたでしょうか?
確かに、新卒で入社した会社をすぐに辞めてしまうとマイナスの評価をされることもあります。しかし近年、企業側が第二新卒を求める声も多くなっていることも事実です。そのため自分自身が会社の募集要項をきちんと確認し対策を行うことで、納得のいくキャリアチェンジになるでしょう。
また、自身の状況に適している転職サイトや転職エージェントを利用すると、履歴書や職務経歴書の添削や面接の対策なども行ってもらえます。第二新卒での転職を検討している方、今まさに苦戦している方も一度利用してみることをおすすめします。
この記事のまとめ
- 第二新卒は「新卒」「既卒」などとは定義が異なるから注意が必要
- 第二新卒の転職は企業側からプラス評価される点とマイナス評価される点がある
- 第二新卒向けの転職サービスを利用することでマイナス面もしっかりカバーできるから安心