この記事で解決できるお悩み
- 新卒1年目で会社を辞めたいほど辛い
- このタイミングでの転職は厳しいのでは?と踏みとどまっている
- 転職したいけど1年目ですべきか悩んでいる
- どうしたら転職を成功させることができるか知りたい
結論からいうと新卒1年目での転職は可能です。
ただし一方で1年目での転職にはリスクが伴います。転職後、「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔する可能性があるということです。
そうならないために大切なことは「なぜ転職するのか?」を明確にすることです。
この記事では1年目で転職を迷っている方向けに、転職すべきすべきでないの判断軸や転職成功の秘訣を紹介します。転職に向けた1歩を踏み出すことができるのでぜひ参考にしてください。
目次はこちらです。気になったところから読んでも大丈夫です。
目次はこちらです
どうしても今の会社を辞めたいなら転職"活動"をしてみよう
どうしても「辞めたい」のであれば、転職活動をしてみることをおすすめします。
理由は下記の3つです。毎日モヤモヤしながら過ごすよりも現状を変えるきっかけになれば一歩前進ですよね。
- 自己分析を通して、問題点に気づくことができるから
- 自分の市場価値を把握することができるから
- 結果として転職してもしなくても現状を変えることができる可能性があるから
ただ、もし実際に選考を受けるほどの勇気がでない場合は、転職エージェントに相談してみると良いでしょう。最終的に転職しなくても問題ありません。プロに相談するだけでモヤモヤが解消するかもしれません。
また後述する『新卒1年目で会社を辞めたいと思ったら迷ったらやること』も参考にしてみてください。
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『第二新卒エージェント neo』は第二新卒の転職に特化した転職エージェントです。登録無料でキャリアカウンセラーに転職について相談可能なので、「まずは相談だけ・・・」という方にもおすすめ!
新卒1年目で転職すべきか否かの判断軸
転職すべきか否かは『転職理由』によります。これは1年目だからだろうと10年目だろうと関係ありません。
なぜなら転職にはリスクがあるからです。
転職後に、同じことを繰り返す、もしくは今より状態が悪化することを想像してみてください。転職したことを後悔しませんか?そうならないために「なぜ転職するのか?」という動機が大切になるのです。
それでは、どういうケースであれば転職すべきなのか?を下記の3つのパターンに分けて説明していきますね。
-
- 明確な転職理由がない
- 自己都合
- 会社都合
転職したいけど明確な転職理由がない場合
例えば「何となく転職したい」「これといった理由はないけど会社を辞めたい」という状態です。
この状態での転職はおすすめできません。なぜなら転職先を選ぶための判断軸を持ち合わせていないので、転職後に後悔する可能性が高いです。
しかし「転職したい」「辞めたい」理由をうまく言語化できていないだけという方もいると思います。せっかく自分の状態に気づけたので、そう思うに至ったきっかけや何がそう思わせているのかを深掘りしてみると良いでしょう。
自己都合の転職理由の場合
自分に原因があるパターンは大きく3つに分けられます。
- やり切った
- 評価をリセットしたい
- ミスマッチ
「やり切った」「評価をリセットしたい」場合は転職すべき、「ミスマッチ」は要検討です。それぞれについて解説していきます。
やり切った
現職で出来ることは全てやり切ってこれ以上成長が望めないケースです。
「もっと成長したい」「もっと楽しいことがしたい」にも関わらず、現職では自分の求めているレベルに合致していないのであれば次のステージを目指しても良いでしょう。
評価をリセットしたい
信頼残高が0の方は評価をリセットするために転職すべきです。なぜなら「仕事ができない」「仕事を一緒にしたくない」と周りに思われている状態で成果を出すのは困難だからです。
転職は信頼残高が0からのスタートです。信頼残高100だった人も0だった人も同じスタートラインに立てることがメリットなので、リセットするのも一つの手段ではないでしょうか?
ミスマッチ
仕事内容、人間関係、待遇など合っていないと感じるケースです。これは要検討です。
なぜならどこに行っても同じような不満を感じる可能性があるからです。実際、私は3回転職しましたがどの会社でも大なり不満を感じることはありました。
一度考えて欲しいのは「合っていない状態は本当に変えられないか?」ということです。現状を変えるための努力をした上で、それでもどうしようもない時に転職という手段を取ることをおすすめします。
というのも、面接で必ずといっていいほど退職理由と志望動機を聞かれるからです。「それ現職でできないんですか?」と聞かれた時に変える努力をした形跡があるだけでもポジティブに映りますし、そもそも変えることができれば転職しなくてもいいのでラッキーですよね。
会社都合の転職理由の場合
倒産やリストラなど退職しなければならない時は辞めざるを得ませんが、下記のような環境で心身に不調がある、もしくは心身に悪影響を与えるケースについてもすぐに転職すべきだと考えています。
- パワハラ、セクハラなどのハラスメント行為の被害に遭っている
- 長時間労働や休日出勤、サービス残業等を強要される
新卒は比較対象がないので「これが普通」と思ってしまって自身が置かれている状況に気づけないこともあります。上記について詳しく説明するので当てはまることはないか確認してみてください。
パワハラ、セクハラなどのハラスメント行為の被害に遭っている
パワハラ(パワーハラスメント)は、「身体的もしくは精神的な苦痛を与えること」などが定義とされています。具体的なケースとして上司から、人格を否定されるようなことを言われる、暴力を振るわれる、仕事を無理矢理押しつけられるといったことが挙げられます。実際に、営業活動に出て、案件が取れずにこういった行為をされているという人もいます。
セクハラ(セクシャルハラスメント)は、上司などからの性的な言動で就業環境が妨げられることです。体に触れられるのはもちろんのこと「女だから」「男だから」といった話なども含めてセクハラに値すると言われています。
「パワハラ」や「セクハラ」などの被害に遭っている方は、会社に居続けることによって心身ともに体を壊してしまう恐れもあるため退職を検討した方がいいでしょう。
長時間労働や休日出勤、サービス残業等を強要される
極端な長時間労働や休日出勤が続いている、サービス残業=賃金不払いの状況です。
労働基準法で時間外労働は原則「月45時間/年間360時間」と決まっています。また、臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、下記とする必要があります。
- 時間外労働:年720時間以内
- 時間外労働+休日労働:月100時間未満、2~6か月平均80時間以内
(原則である月45時間を超えることが出来るのは年6か月まで)
風邪を引いたら風邪薬を飲み数日〜数週間で回復していきます。しかし、心身の不調は回復までに年単位の時間が必要なケースも稀ではありません。一度、ご自身の労働時間についてはご確認いただくと良いでしょう。
出典:「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」について(厚生労働省)
新卒1年目で会社を辞めたいと思ったら迷ったらやること
「なぜ」「何を」悩んでいるのか棚卸ししましょう。
下記の2つのやり方を紹介するので自分に合った方法で試してみてくださいね。
- 背景の深掘り
- 事象ベースで深堀り
背景の深堀り
下記のステップで進めていきます。
- 何故、辞めたいのか?転職したいのか?を書き出す
- それは何故なのか?を5回繰り返す
何故、辞めたいのか?転職したいのか?を書き出す
今の職場を「辞めたい」「転職したい」と思った理由やきっかけは何ですか?
「仕事内容」や「残業時間」「苦手な上司がいる」「職場の雰囲気が好きではない」など大きな悩みから小さな悩みまでさまざまな理由があると思います。
それらの悩みを思いつく限り書き出してみて下さい。「退職したい」と思った場合まずはそこから始めることで後々、ブレやズレが生じなくなるでしょう。
それは何故なのか?を5回繰り返す
上記で書き出した理由に対して、「何故そう思ったのか」その思った理由に対して「何故?」またその理由に対して「何故?」という疑問を繰り返していきましょう。
下記では例を挙げていきます。
例:「仕事が合わない気がする」
- 何故仕事が合わない気がするのか?→初対面の人が苦手なのに新規営業をしているから
- 何故新規営業をしているのか?→企画職を希望していたけど新規営業に配属されたから
- 何故新規営業に配属されたのか?→わからない(初期研修で適性をみていると言っていた・・・)
- 何故初対面の人が苦手なのか?→どのような人か分からず怒らせてしまうのではないかと不安だから
このように「何故」という問いが難しければ「何が」に変えてみるのもポイントです。
- 新規営業の何が合わないのか?→飛び込み営業、テレアポ
- 飛び込み営業の何が合わないのか?→迷惑がられるところ、初対面の人に提案するところ
このように考えていくと転職したいと感じている本当の理由が掴めてくるでしょう。
事象ベースで深堀り
特に辞めたい理由が明確にない場合は事象ベースで深掘りすることをおすすめします。
一般的に自分がモヤモヤしている正体が何か分からないと不安を感じやすいので、解像度を高めることで転職時に自分が避けた方が良いポイントが分かってきます。
下記のステップで試してみてください。
- モヤモヤした事象を100個書き出す
- 似たようなことをグルーピング
- どんな問題を抱えているのか?をまとめる
モヤモヤした事象を100個書き出す
入社してから現段階までで、モヤモヤしたことを100個くらいを目安に書き出してみてください。この時、些細な内容でも大丈夫です。
- 嫌だったこと
- 悲しかったこと
- 腹が立ったこと
- 辛かったこと
- 怖かったこと
形式は問いませんが手書きの方が頭の整理に繋がりやすいです。
似たようなことをグルーピング
上記で書き出したモヤモヤした事象をグルーピングしてみましょう。そこでは似たような事象をまとめて自分がどのようなことに対してモヤモヤするのか傾向を掴めます。
いくつかのグループに分られるため結果的にどのような部分において会社に対する違和感を感じているのか理解できるでしょう。
どんな問題を抱えているのか?をまとめる
グルーピングが終了したら「つまり何なのか?」と抽象化して考えていきましょう。
例1
「上司がなかなか帰らないから自分も帰れない」「就業時間で仕事が終わらない」「定時で上がれる雰囲気ではない」
↓
定時で帰りたい
例2
「上司からの目線が気になる」「作業を監視されている」「休憩しづらい」
↓
自分のペースで働きたい
自分がどういう状態だとモヤモヤするのかを知っておくことは転職に限らず大切なことです。ぜひ一度やってみてください。
どうやったら解決できる?
ここまでまとめたら、その問題はどのようにしたら解決できるのかどうかを考えていきましょう。これは誰かに見せるわけではないので何を記載しても大丈夫です。
- 環境を変える(社外、もしくは社内)
- やることを変える
- 乗り越える
- 誰を巻き込めばそれができる
- 自分がどのように変化すれば良いのか、そのために何ができるのか?
など、とにかく具体的に考えてみてください。
例えば、人間関係の悩みを抱えていて同じ部署のAさんとBさんがどうしても苦手な場合、心身に不調をきたしているのなら物理的な距離を取るのが一番です。
あなた自身が会社を辞めて転職するというのも一つの手段ですが、AさんやBさんを異動させることも可能な場合もあります。その場合誰に相談すれば良いのかなどといった攻略法をを余裕があれば考えてみるのも一案です。
1年目で転職する場合、まず何をすべき?
棚卸しした結果を元にどういう仕事・職場が自分にとっていいのか整理する
棚卸しした結果、どのようなことが分かってきましたか?その結果をもとにして「どのような仕事内容が自身に適しているのか」「どのような職場を求めているのか」といったことを整理する必要があります。
これは短期間で退職をするという同じような事態を繰り返さないために非常に重要な作業です。
とは言え人によっては「自分と向き合う時間が取れない」「どのような仕事内容・職場が良いか分からない」という方もいるでしょう。
しかし、現職が合わないのであれば、そこが絶対に避けるべきポイントでもあることが分かります。そのポイントが分かるだけでも企業選びがしやすくなるため、転職成功の近道でもあるのです。
頭で考えているとモヤモヤしたり分からなくなってしまったりするため、紙に書き出してみましょう。そうすることでスッキリするかもしれません。
客観的視点・違う立場の視点を取り入れる
転職について考えているとどうしてもモヤモヤと色々なことを考えてしまいがちです。しかし、その状態だと良くも悪くも自分の感情に流さやすいと言えます。
そのため上記で整理した内容をもとに信頼できる人に壁打ちしてみることをおすすめします。もちろん助言を貰えるといったメリットもありますが、アウトプットすることによって自分の考えを整理できることもできるのです。
しかし、ここで注意したいことがあります。それは同世代に相談してしまうことです。
同世代は社会人経験が自分自身と変わりません。そのため相談する意味がないことも多いです。とは言え、転職については職場の人に相談しづらい内容です。そのため、転職のプロに頼ることも手段の一つと言えるでしょう。
新卒1年目の転職活動におすすめの転職エージェント
新卒1年目はやはり社会人としての経験値が低い上、業界や職種についても知識も浅いです。そのため、ひとりで転職活動を行うことで「うまくいかない」「失敗続き」といったケースも考えられます。
そういったことを避けるためにおすすめしたいのが転職エージェントの活用です。エージェントは企業の情報を詳しく教えてくれるだけでなく、経験の棚卸しから書類作成、面接対策といったことを徹底的にサポートしてくれます。
そのため、新卒1年目であっても自身の求める企業に入社できる可能性も高まるのです。
しかし、一口に転職エージェントといってもさまざまなサービスが存在します。そこで本記事では3社に絞っておすすめのエージェントを紹介していきます。ぜひ、参考にしてみて下さい。
DYM転職
DYM転職は、第二新卒や既卒やフリーター、ニートといった方々を大手優良企業に導いてくれる正社員就職サポートです。転職活動のプロが非公開求人も含め一部上場企業、トップベンチャー企業など約2,000社から適した企業を提案してくれます。
また、カウンセリングを通して、自分の経験や希望を棚卸しする作業からサポートをしてくれるため、転職活動に不安を抱えている方にもおすすめのサービスです。
ウズキャリ第二新卒
ウズキャリ第二新卒は、第二新卒専門の転職・就職支援サービスです。内定率は86%と驚異の数字を叩き出しています。また、アピール力のある推薦状を作成してくれるため書類選考通過率は87%を超えていると言われています。
ウズキャリ経由で入社した方からのフィードバックが行われていることから、入社後のイメージも明確化できるほか、ブラック企業へ入社する確率がかなり低い点も魅力的です。そういったことから定着率は93%以上とこちらも高い数値なのです。
在籍するキャリアカウンセラーは全員、元既卒、元第二新卒なので、失敗しない就活ノウハウを教えてもらえるでしょう。
20代の転職相談所
20代の転職相談所は5,000件を超える正社員限定求人を持つ転職支援サポートです。
若い力を求める企業に足を運び、仕事内容や労働環境などについて詳しく取材しているため、相談者に対して的確な企業を紹介してくれます。
東京のほか、横浜、名古屋、大阪に相談所を構えているため、足を運びやすいといった点も特徴です。
また、面接力をアップさせるセミナーや職種などを理解するイベントも無料で開催しているため転職活動が初めてという方にもおすすめです。
💡大手企業への転職を希望している方はこちらの記事も参考にしてください
転職Q&A
最後に転職初心者からよく聞かれることをまとめておきますね!
何年目での転職が多い?
マイナビ転職の調査によると「初めて入社した会社を辞めたのは、入社何年目の時でしたか?」という質問に対して最も辞めた人の割合が多かったのは3年目という結果でした。
出典:転職は「とりあえず3年」働いてから? 入社3年以内の転職は不利? アンケートで分かった意外な事実とは(マイナビ転職)
何年目での転職がベスト?
これまで説明したように大切なのは「年数」ではなく「なぜ転職するか?」「転職して何をしたいか?」です。
つまり「●年働けば転職しやすい」という解はありません。
転職後、何年働けばいいの?
確かに繰り返し短期離職をすると「すぐに辞めるのでは?」「何か問題があるのでは?」と思われる可能性が高いです。
ただし『何年目での転職がベスト?』と同様に転職において重要なのは転職理由です。キャリアプランを踏まえ、いつ次の転職をするのがベストか?を事前に設計しておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、新卒1年目の転職活動について詳しく解説していきました。いかがでしたでしょうか?
学生から社会人になり「思い描いていた社会人となんだか違う」といった理由やなかには「やりたい仕事内容と違う」といった理由で転職を考える人もいるでしょう。
そのような理由であったとしてまずは、「なぜ仕事を辞めたいと思っているか」をしっかりと棚卸しすることが大切です。
しかし「棚卸し」は簡単ではありません。そのためまずは、本記事で紹介した転職サイトやエージェントを活用することをおすすめします。そうすることでひとりでは難しい棚卸しから適切な企業まで紹介してくれるため、安心して転職活動に臨めるでしょう。
この記事のまとめ
- 新卒1年目でも転職したほうがいいケースはいくつかある
- 新卒1年目で仕事を続けるべきか迷ったら、なぜ悩んでいるのか棚卸しをしよう
- 転職する場合やることは2つ
- 新卒1年目の転職活動におすすめの転職エージェントは3社