この記事で解決できるお悩み
- なんで第二新卒の転職は「やばい」「やめとけ」と言われるの?
- 自分が転職すべきか分からない
- どうすれば転職活動が上手くいくか分からない
第二新卒での転職を成功させるために大切なのはこの記事で解説する第二新卒での転職はやめておけと言われる理由をしっかり抑えて対策することです。
僕自身も「転職なんてやめておけ」と言われた一人ですが、この対策によって第二新卒を含めた3回の転職で年収を700万円アップさせることができました。
記事前半では『なぜ第二新卒での転職はやめておけなのか?』を解説し、記事後半では『転職を成功させるためにすべきこと』を解説します。
この記事を読み終えることで第二新卒での転職に対する不安が解消して何をすべきかが分かる状態になるのでじっくり読んでみてください。
目次はこちらです。気になったところから読んでいっても大丈夫です。
目次はこちらです
『なぜ第二新卒はやめておけなのか?』の前に理解すべきこと
『なぜ第二新卒はやめておけなのか?』に関するお話をする前に第二新卒の定義を理解しておきましょう。
一般的には"新卒で入社して3年未満の求職者"を指していますが明確な定義はありません。学部卒、院卒などは問わないですが大体20代中盤までが目安です。
ただし卒業後に正社員として雇用された経験がない場合は『既卒』と呼び、分けて考えられているので注意が必要です。
参考記事:「第二新卒」と「既卒」の違いがひと目で分かる!正しく理解して転職成功へ
中途と第二新卒の社会人経験の違い
『第二新卒はやめておけ』と言われる3つの理由
僕自身が第二新卒での転職に否定的だった第三者(家族、上司、友人など)に実際に言われたり、周りから聞いた話をまとめると、理由は下記の3つに集約されました。
- スキルや経験が足りないから転職できないと思われている
- すぐに辞める(転職を繰り返す)可能性があると思われている
- 転職に失敗しやすいと思われている
それぞれについて具体的に解説していきます。
スキルや経験が足りないから転職できないと思われている
「中途採用は即戦力採用」という言葉を聞いたことがある方もいるかも知れません。
企業が中途採用をする理由は欠員の補充や新規事業立ち上げにあたり必要なスキル・経験をもった人が社内にいないなどです。
だから、第二新卒 =スキル・経験が足りない=必要な水準を満たしていない = 転職できないと思われていました。
すぐに辞める(転職を繰り返す)可能性があると思われている
これ、分かりやすく言い換えると、
- 嫌なことや辛いことがあったから逃げようとしているんじゃないか?
- 一度逃げたら同じことを繰り返すんじゃないか?
という心配です。「それって現職でもできないの?」「嫌なら改善すればいいじゃん」というのは何回も言われた記憶があります。
また、退職理由がネガティブになりやすい点も懸念されました。転職理由がネガティブだと面接官からの印象が悪くなる恐れがあるからです。
転職に失敗しやすいと思われている
経験した業務の内容が限られているので、下記のような「分からない」状態になりやすいです。
- 自分の強みが分からない
- 自分がどういう仕事が好きなのか分からない
- どんな仕事があっているのか分からない
自分自身のことが分からないままに転職をすると、転職先で「こんなはずじゃなかったのに・・・」と後悔する(=転職失敗)ケースもあるため、このように思われています。
第二新卒で転職を成功させるためには?
第二新卒での転職に対して否定的な意見がある一方で、転職を成功させている人もいます。
💡 なお、厚生労働省が2021年10月に発表した「新規学卒就職者の離職状況」によると新規大卒就職者の就職後3年以内離職率は31.2%で、約3人に1人が転職しています。
転職成功に向けて『何をすべきか』をお伝えする前に、実際に転職を成功させている人の特徴を解説します。なぜなら『なぜ?』を理解できていないまま『すべきこと』を実行すると単に作業になり、失敗する可能性があるからです。
第二新卒で転職に成功した人の特徴
職務経験は短いながら、しっかり成果を残している
会社にもよりますが、1つの業務は開始から終了まで長くても3〜6ヶ月の周期で行っていることが多いです。
主体的に学べる人の場合、最初の3〜6ヶ月で仕事を学び、次の3〜6ヶ月で学んだことを活かしながら実務経験を重ねれば、半年〜1年間でそれなりの戦力になります。
そんな人であれば効率的に業務をこなし成功・失敗したことから成長するための「学び」を得ることができます。そのため、第二新卒であっても成果を残すことは可能です。
企業側も短い期間で成果を残せたという事実があれば、対応力の高い人材だと判断して好意的に受け取ってもらえます。転職をするとしても現在の職場の業務に全力を尽くしそこから何かを学び取ろうという姿勢は必要です。
キャリアのビジョンを持っている
自分がこれからの5〜10年でどうしたいかを戦略的に考えている人は転職にも成功しやすいです。
そのヴィジョンが社会人としての経験や社会人になる前の経験に裏打ちされたものだとさらに説得力があり、好感触だと言えます。
そして、企業としても気になる部分である『なぜ転職したのか』を論理的に説明できるため、すぐに辞めるのではないかという不安を払拭できることも大きいです。
また具体的なヴィジョンを持っている人は、自分がどういう会社に入ったら良いか、今何をすべきかが分析しやすくなります。自己分析の精度という意味でも転職に有利と言えるでしょう。
とにかく行動する。フットワークが軽い
当たり前のことですが、行動しなければ成功はありません。選考に落ちても腐らず、落ち込まず、なぜ落ちたのかを分析して次のチャンスに繋げることが重要です。
転職活動には慣れも重要なので、企業の調査や面接を受け続けることでノウハウを積み重ねて行けば失敗も無駄にはなりません。また、自分が失敗からどのようなことを学び、どのように対策したかは自己PRにも活用できます。
そして、希望する企業への問い合わせなどは受け身にならず、積極的に行うようにしましょう。フットワークが軽い人のほうが有益な情報を手に入れやすく、社会人経験が浅いというビハインドをカバーすることが可能です。
第二新卒が転職を成功するためにすべきこと
上述した成功者の特徴から第二新卒での転職においてすべきことは下記のとおりです。
- キャリアの棚卸し
- 自己分析
- まずはやってみる
キャリアの棚卸し
「スキルや経験がない」と嘆くのではなく、これまでの仕事の棚卸しをして何ができるのか?を見つける姿勢が大切です。
僕が実際にやっている方法は下記のとおりです。時間がないという方もステップ1だけやってみてください!「こんなに色んなことをやってきたんだな」と自分を褒めたくなると思います。
step1.これまで携わった業務を洗い出す
『何をやったのか?』『どんな成果を出したのか?』を、時間や成果の大小に関係なく書き出すようにしましょう。細かな業務は忘れやすいので、時系列で整理して抜け漏れがないようにするのがおすすめです。
step2.洗い出した業務を分類する
どのような切り口でも良いですが、僕は『好き/嫌い』『得意/不得意』の四象限で整理することをおすすめします。例えば、営業職の配属だった場合、営業成績は分かりやすい指標ですが、経験値は少ないけど目標設計や管理の方が得意というケースもあるかもしれません。
長い時間携わったからといって必ずしもあなたの『強み』『好き』とイコールではありません。
step3.スキル・経験に昇華する
最後は、書類や面接でアピールできる形にしていく作業です。ステップ2で『好き×得意』『嫌い×得意』に分類した業務を「それってどういうスキル・経験があるってことなのか?」「どういうアピールができそうか?」という視点で整理していきます。
自己分析
ありたい姿、なりたい像を徹底的に言語化していきましょう。
採用する側の「すぐ辞めるんじゃないか?」という懸念を払拭するためには転職理由が重要です。理想像から逆算して話せるように準備しましょう。
💡 自己分析のやり方が分からない方はこちらの記事を参考にしてください
まずはやってみる
「転職できるかどうか不安・・・」と悩んでいる暇があったら一度選考を受けてみることをおすすめします。
次の章で「なぜまずはやってみる方がいいのか」を詳しく説明しますね。
とはいえ、選考を受けるのはハードルが高いという方もいると思うので、そういう方は転職エージェントにその不安や悩みを相談してみましょう。
第二新卒の転職は「やめとけ」ではなく「やってみろ」
明確なビジョンもなく、ただがむしゃらに第二新卒として転職をするのは得策ではありません。現職に大きな不満もないのに「給料上がるかな」程度の考えで転職しようとすれば「やめとけ」と言われてしまうかもしれません。
しかし、転職する明確な理由がある場合は話が別です。今の職場に不満があって何もしないでいるのはキャリア的にも生活的にも良くないと言えるでしょう。
そういう人であれば逆に転職活動を「やってみる」ことも大切です。確かに難易度は高いのですが、より良い環境で働くための効果的な手段であることは間違いありません。そして、実際にきちんと対策をして転職活動に成功している人も一定数います。
「やってみる」はコスパが良い
「やってみる」ことには様々なメリットがあります。まず実際に転職を考えてみることで自分の現状を見つめ直すことが可能です。そして、転職について学んだり企業研究したりする内に自分が本当に転職すべきかどうかの判断もついてくるようになります。
自分が転職するべきかどうかの基準が明確になれば、現在の職場でどのように過ごすかの指針にもなりますし、具体的に動機を説明できるようになるため面接を突破しやすくなります。
また、その過程で転職サイトに登録したりエージェントに相談するようなケースもあると思いますが、そういったサービスは基本的に無料で受けられるため金銭的な負担はありません。
その上で、転職活動を通して失敗したり、そこから学んで対策したり様々知識を学んだりすることは自分のスキル・キャリアを向上させることにも繋がります。
このように転職活動を「やってみる」ことは時間以外の代償なく、様々な恩恵に預かれるためコスパの良い作業だと言えるでしょう。
転職活動のレベルを上げよう。プロの力も借りよう。
実際に転職活動を「やってみた」上で、転職が必要だと判断したならば、今度は転職活動を成功させるための方法を考えなくてはなりません。
第二新卒の転職は「やめておけ」と言われるくらい難易度が高いので、適切な対策を行うことが重要です。特に自分に合った企業とマッチングするためにも自己分析は新卒のとき以上に入念な準備が必要になります。
また自分1人で転職活動を続けているとモチベーションを維持できずに、つい怠けてしまったり、何をしたら良いか迷ったりしてしまう場合もあるかと思います。そういった場合はプロを上手に利用して、課題を見つけたり、相談したりすると効率的です。
また、選考に落ちたとしても、そこから対策を立てやすくなるので、専門家(第二新卒の向けの転職エージェント)は転職を成功させる上で非常に有効なツールだと言えるでしょう。
第二新卒向けの転職サイトがおすすめ
一口に転職サイトと言っても、新卒に強いところから中途採用に強いところまで、そのサイトによって得意分野が違います。
そのため、第二新卒で転職を考えている場合には、第二新卒の採用を積極的に取り扱っているような転職サイトを選ぶようにしましょう。また、そのような特化したサイトであれば、選択肢が広くなるのはもちろん、多くの第二新卒と企業をマッチングしているため、どうすれば良い企業に転職できるのかのノウハウも蓄積されていると考えられます。
第二新卒の方におすすめの転職サイトは『【第二新卒】おすすめの転職サイト7選を求人数や特徴から徹底比較』でまとめているので、悩んでいる方は参考にしてみてください。
第二新卒専門の転職エージェントに相談
転職サイトの他に有用なツールとして転職エージェントというサービスがあります。
これは転職の専門家であるエージェントが担当として付き、転職をサポートしてくれるというものです。
自分に合った企業を紹介してもらったり、受けたい企業に合わせて自己分析の添削をしてくれたりと転職サイトよりも一歩進んだサービスを受けることができます。
転職エージェントにも得意・不得意な分野があるので、特に第二新卒の転職に強いところをピックアップしたので参考にしてみてください。
第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoは20代限定の就職・転職支援サービスです。名前からも分かる通り特に第二新卒の転職に強いことと、東京・大阪・名古屋・福岡など大都市に拠点をかまえているため直接会ってのやり取りがしやすいことが特徴としてあげられます。
また、企業の求人をきちんとチェックし、労働環境の悪いいわゆるブラック企業を候補から弾いている点もこのエージェントが評価されている理由です。
そして、転職活動中だけでなく内定後・入社後のアフターフォローも行ってもらえるので、初めての転職で不安が大きい第二新卒の人にはより適していると言えるでしょう。
ハタラクティブ
ハタラクティブの特徴は未経験者でも大丈夫な案件を多く取り扱っていることです。対象も20代に絞ることでより満足度の高い求人・サービスを提供しています。
面接対策に力を入れており、独自に開発した「面接対応シート」を使用することで効率的に自分の弱点や強みを洗い出すことが可能です。
また、仕事内容だけでなく、仕事を続ける上で重要な社内の雰囲気や社風などの情報もきちんとチェックしてアドバイスしてもらえるのでマッチングの質も高いと定評があります。
第二の就活
第二の就活は特にIT業界に強いとされている第二新卒向け転職エージェントサービスです。SEやプログラマーなどのスキルを生かして転職活動を進めたい、IT業界に転職したいという方にはとくにおすすめできるサービスだと言えるでしょう。
ブラックな企業が多いとされるIT業界だからこそ、独自の基準で優良な企業を厳しく精査しており、入社後の定着率が高いことも特徴です。
また、転職者向けの講習も多く開催しており、第二新卒の経験不足をフォローする体制が整っている点も魅力と言えるでしょう。
第二新卒で転職しない場合に注意した方がいいこと
転職について調べた上で第二新卒の転職はしないという選択肢ももちろんありえます。人によってはキャリアを重ねてからのほうが転職がうまくいくというケースも考えられるでしょう。
但し、ここで注意して置かなければならないのは、今の時勢として転職せずに一つの企業に骨を埋めるのは稀なケースであるということです。
第二新卒で転職するにしても、しないにしてもキャリアアップのために転職の準備、あるいは情報収集は必要です。
ここでは第二新卒で転職しなかった場合に気をつけておいたほうが良いことを紹介していきます。
社会人経験が長くなると、選考の難易度も上がってしまう
第二新卒や若手の間は差がつきにくいのですが、就職して5年程度経過し20代後半になってくると能力・経験に大きな差が産まれてくるようになります。
採用する側としては当然、年齢相応の能力を持ってることを期待しますし、優秀な人を採用したいので同年代と比べてスキルや経験が足りない場合は選考の難易度は高くなります。
またポテンシャルとしては同レベルだとしても、たまたま環境に恵まれないだけで成長できないこともよくあるケースです。現在の状況が苦しい人ほど、早めに転職し、よりよい環境で自分のスキルを磨いたほうが長い目で見た場合に得策かもしれません。
どんなに小さくても、実績は作っておくべき
全く同じ仕事というものはありませんが、逆に現在の仕事で学んだことが全く活かせないということもありません。何らかの共通点は存在するはずです。
そのため将来的に全く違う仕事につきたいと心の中では思っていても、腐らずに今の仕事で出来ることに全力でチャレンジする姿勢を持つようにしましょう。
そうすればいざ自分が本当にやりたい仕事に就くチャンスが来たときにアピールする材料になりますし、その仕事をする上で役に立つスキルを習得できるかもしれません。
いつ転機が訪れるかわからないからこそ、いつ転職しても大丈夫な姿勢でいることが重要です。
どうしても頑張れない場合や体調に問題がある場合はすぐに転職を
頑張らなければと頭では分かっていても、仕事に集中できない・好きになれない場合は、会社とのミスマッチを起こしている場合があります。このケースでは自分は貴重な時間を浪費してしまいますし、企業側も人件費と仕事のコスパが悪くなるなど両者にメリットがないので早めに転職を考えてみても良いでしょう。
また職場の環境や対人関係のストレスから体調を崩しかねないような場合はできるだけ早く転職したほうが良いです。体や心を壊してしまうと回復するまでに長い年月を必要としますし、場合によっては取り返しのつかない事態を引き起こしかねません。
第二新卒の転職でよくある苦労
第二新卒の転職でネックとなるのが会社選びと面接対策(自己分析)です。新卒で就職活動を行っていたときにも頭を悩ませていた方は多いのではないでしょうか。
転職する際にはこの2つをさらに詰めて考えなければならないため、やはり引っかかりやすい部分です。
ここでは具体例を上げながらどんな点が難しいのかを洗い出していきましょう。
自分にあった会社がなかなか見つからない
上でも述べて来ましたが、第二新卒は社会人としての経験が少ないことが弱点です。
そのため他社とコネクションがあまりなく、自分にあった会社のイメージが沸かなかったり、ここが自分にあうのではないかというあたりを付けれられなかったりします。
そもそもどうやって第二新卒に向いている求人を探せば良いのかを知らないというケースも有り、会社探しが転職の大きなハードルであると言えるでしょう。
面接で「その会社で働きたい理由」を上手く説明できない
これも前述しましたが、第二新卒は、応募の時点で「長く働いてくれるかどうか」企業側から懸念されている場合があります。
それを払拭するためにも志望動機はかなりしっかりと考えなければいけません。
しかし、自分の経験を見つめ直した上で、自分の価値観や課題感だけでなく、採用側にとっても自分に採用するメリットがあることを端的に示さなければいけないので、非常に難易度が高いです。
まとめ
さて、ここまで第二新卒の転職がなぜ「やめとけ」と言われるのか、そしてその上でどうすれば転職に成功できるのかを説明してきました。
転職しないのもリスクです。無思考に「やめとけ」という言葉に流されるのではなく、下記を実践して自分で未来を切り開きましょう。
最後に今までの内容をおさらいしたいと思います。
転職成功のポイント
- キャリアの棚卸し
- 自己分析
- まずはやってみる
そして、忘れてはいけないのが転職エージェントへの登録です。第二新卒におすすめのエージェントも紹介しているので自分に合ったエージェントを見つけてください。