この記事で解決できるお悩み
- 転職がうまくいかなくて辛い
- 転職活動に疲れた
- どうしたら転職できるか分からない
私はとある企業で中途採用を担当しているのですが、面接で「この人はうまくいかないだろうな」といった転職者に出会うことがあります。
そこで、この記事では『転職がうまくいかないとはどういう状態なのか?』それを踏まえて『転職失敗を回避する4つのTips』について紹介します。
転職にはリスクがある一方で、自分のやりたいことや目標に向けての一歩にもなります。
うまくいかないからと諦めるのではなく、この記事で読んで新しいキャリアを切り開いていってください。
気になった部分だけ、目次から選んで読むこともできますよ。
目次はこちらです
20代での転職失敗は回避できる!
転職がうまくいかない20代に実践してほしい4つのこと
上記の章で失敗例を見ていると、転職しない方が良いのではないかと感じる方もいるでしょう。しかし、転職初心者も下記の4つのルールを守ることで失敗を回避できる可能性は高まります。
- 徹底的に自己分析
- 業界・企業について念入りに調べる
- 書類作成・面接対策には万全を期そう
- 転職先が決まる前に退職しない
詳細は『転職失敗を回避するための4つTips』で説明します。
20代が有利に転職するためのコツとは
20代の転職は、経験が浅いなどといった観点から不安に感じる方もいます。しかし、昨今では20代の転職は一般的になりつつある上、転職しないことがリスクになることも考えられるのです。
とはいえ、転職は人生の転機でもあるため簡単に決断するのは難しいでしょう。そのため、悩んでいる方は転職のプロと呼ばれる転職エージェントに相談してみることをおすすめします。相談する=転職しなければいけない訳ではありません。
まずは転職すべきか否か、今の状況について話した上で決めてみて下さい。
転職しようかな?と思ったらまずは転職エージェントに相談
上記章でも解説してきたように、転職を考えたら転職エージェントに相談してみて下さい。
転職エージェントとは、スキル・実績といった経験の棚卸し、履歴書・職務経歴書の書類添削、面接対策、ひとりひとりへ適切な企業紹介など、転職活動をサポートしてくれるサービスです。
しかし、「IT系の求人が多い」「20代の若年層に特化」「ハイクラス向け」など転職エージェントによって特性が異なります。そのため自身に適したサービスを活用しましょう。
本記事では特に下記3つのサービスをおすすめしています。
これらの詳しい内容については6章に記載されているので、チェックしてみて下さい。また、いくつかの転職エージェントの強みをまとめた表もあるためそちらも参考にしてみて下さい。
志向性や経験に基づいた求人を紹介してくれる「dodaエージェント」
約10万件の求人情報から適した企業を紹介してくれます。また、すぐに転職を考えていない方の相談にも乗ってくれるのでキャリア相談のみも可能です。
サービス満足度90%「DYM就職」
「寄り添う転職」をモットーとし、経験の棚卸しから自己分析、選考対策などあらゆる面からサポートしてくれるので安心です。
キャリアを魅力的に変えてくれる「第二の就活(ウズキャリ第二新卒)」
転職や就職に不安を感じる方のため、基礎知識や応用知識までキャリアチェンジに役立つ情報を共有してくれます。
転職がうまくいかないとはどういう状態なのか
転職成功Tipsを紹介する前に「転職がうまくいかない」とはどういう状態なのかについて説明します。
転職における失敗は大きく2つに分けられます。
- 転職活動自体がうまくいかない
- 転職後にミスマッチが発覚する
どんなリスクが潜んでいるかを理解しないまま方法を覚えてもただの作業になってしまうのでしっかりと抑えましょう。
転職活動自体がうまくいかない
『転職活動自体がうまくいかない』は下記のフェーズに分けられます。
- 自分に合う会社が分からない、見つからない
- 書類選考が通らない
- 内定がでない(面接がうまくいかない)
それぞれについて具体的に説明していきます。
自分に合う会社が分からない、見つからない
「転職したい」と思うに至るには『変えたいと思う現状』があるはずです。しかし、いざ転職しようとすると「どういう会社がいいか分からない」や「見つからない」と悩む方がいるようでした。
「分からない」「見つからない」、そして私のような面接官視点で「合っていない」という方の特徴としては下記が挙げられます。
- 転職理由が明確でない
- 転職の軸が定まっていない
- 今持っているアセットに見合っていない条件
- 業界・企業に関する理解度が浅い
面接官としては最低限「なぜ自社に転職したいのか?」がクリアにならないと内定は出せないです。したがって、そもそも「分からない」「見つからない」という方は、書類や面接を通過しない可能性が高いのでまずはここを固める必要があるでしょう。
書類選考が通らない
『書類選考が通らない』場合、書類や転職活動の方法を見直したほうが良いでしょう。
想定される要因としては下記が挙げられます。
- 履歴書、職務経歴書の内容が適していない
- 足切りされている
- 条件に合致していない
履歴書、職務経歴書は企業からフォーマットの指定がない限り自由です。が、ある程度書くべき内容が決まっている&お作法があります。相手の時間をとっている以上、守るべきことが守られていないのは書類選考で落ちて当然です。誤字脱字が多いなど論外です。
💡 履歴書、職務経歴書が心配な方はこちらの記事を参考にしてください
また、応募が殺到するような求人の場合、面接に掛けられる時間も限られるため、年齢/転職回数/前職などで足切りされるケースもあります。特に転職サイトを利用して自力で転職活動すると起こりうるので、転職エージェントを利用して転職エージェントから推薦してもらえると良いでしょう。
💡 転職サイトとエージェントの使い分けについてはこちらの記事を参考にしてください
内定がでない(面接がうまくいかない)
書類は通して面接で落とすという企業もありますが、面接にもコストが掛かるので基本的には『書類選考が受かる=できれば採用したいと思っている』はずです。それにも関わらず落ちてしまうのはどういった理由が考えられるでしょうか?
端的に言うと『ミスマッチだから』です。
- 長く働いてほしいけどすぐに辞めそう
- この転職理由ではうちで働く意味がない(からすぐに辞めそう)
- 必要なスキル・経験に満たない、もしくはこの転職理由や姿勢・実績ではそのポテンシャルがない
- 活躍してほしいけど、社風や求めているスピード感に合わなそう
など、面接で評価しています。
また、限られた時間の中で評価する必要があるので、内容も去ることながら余分なところで減点されないというのも大切です。
転職がうまくいかない時に起こる『焦り』
この『焦り』については注意が必要です。なぜなら、早く転職活動を終わらせようと妥協して転職先を決めてしまう恐れがあるからです。
「年収が下がって生活が苦しい」「仕環境が合わず馴染めない」「仕事内容が合わず辛い」
こんな自体を招いては本末転倒です。特に退職後に転職活動する場合、経済的な不安から『焦り』を感じやすいので要注意です。
💡 働きながら転職活動をしている方におすすめの記事
転職後にミスマッチが発覚する
『転職活動自体がうまくいかない』の部分でも何度か触れましたが、転職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することも転職失敗の一つです。
下記の良し悪しは人それぞれです。自分にとっての理想状態(want)や許容範囲(must)を明確にして、面接などで企業とすり合わせていくと良いでしょう。
- 条件
- 働く環境や人間関係
- 仕事内容
転職失敗を回避するための4つTips
上記の章では「転職がうまくいかない」の正体について解説していきました。しかし悲観的にならなくても、下記の4つを実行することで転職成功確度がアップします。
- 徹底的に自己分析
- 業界・企業について念入りに調べる
- 書類作成・面接対策には万全を期そう
- 転職先が決まる前に退職しない
それぞれについて解説します。
徹底的に自己分析
1つ目のルールが「徹底的に自己分析」をすることです。
転職で避けなくてはいけないことが、企業とのミスマッチです。明確な意思ややりたいことがなく、ただ転職しても「やりたいことと違う」「思い描いていた状況と違う」といったことが起こってしまうかもしれません。そういった状況を避けるためにも、自己分析が必要なのです。
また、自己分析には、自分自身の強みや長所・短所を知ることで会社選びや選考対策がスムーズにできる、ブレがなくなるといったメリットもあります。
自己分析を正しく行うためには「自分を正しく掘り下げること」「企業の立場に立ち、欲しいと思うような人材に掘り下げること」といった2つのステップが重要になります。これらを踏まえ、「①経験した業務の棚卸し」「②各業務での良かった点悪かった点などの経験をメモする」「③業務経験をまとめる」といった順序を踏んで自己分析していきましょう。
自己分析の方法や注意点などについては、下記参考記事により詳しい内容が記載されているため、転職を検討しているのであればまずは目を通してみると良いかもしれません。
💡 自己分析の方法が分からない、不安な方はこちらの記事を参考にしてください
業界・企業について念入りに調べる
2つ目のルールは「業界・企業について念入りに調べる」ということです。
企業文化や雰囲気、そして働き方や福利厚生などを知ることで、自分に合っているか否かの判断することができるためミスマッチが起こりにくくなります。
ミスマッチは「みんなが知っているような有名な会社」「やってみたかった仕事内容」といったようにイメージが先行すると起こりやすいです。そのため、イメージだけでなく企業に対しての解像度を上げられるように、より具体的な情報収集が必要です。
情報収集と言うと、SNSやインターネットで調べて出てくるものと考える人もいますが、それは最低限であり他にも大事なポイントがあります。
それは、口コミ・評判サイトを確認することや転職エージェントを活用することです。こういったものを利用することで実際に働いていた社員からリアルな声が聞けるので入社後に「思っていた会社と違う」と言ったことは起きにくくなります。
💡 おすすめの口コミ・評判サイト
転職会議
国内最大級である300万件以上の転職口コミ情報、17万件以上の求人情報が掲載されています。
en Light house
年間5000万人のユーザーが利用している会社口コミプラットフォームです。毎日更新されていて、企業データの比較から企業研究でも使用できます。
Openwork
「待遇面の満足度」「社員の士気」「20代の成長環境」などといった8つの項目から企業を評価できるほか、口コミなどをチェックできるプラットフォームです。
書類作成・面接対策には万全を期そう
3つ目のルールは「書類作成・面接対策には万全を期す」ということです。転職活動において、履歴書や職務経歴書といった書類作成や面接対策は非常に重要です。
企業とのミスマッチは「自己分析」や「職種や企業に関する情報収集」を行うことで一定防ぐことはできます。しかしミスマッチ以前に、自分の考えや希望を、企業側にしっかりと知ってもらわなければ、採用されることは難しいでしょう。
そこで重要なのが「履歴書・職務経歴書」です。企業側はこれらの書類から、条件が適切かどうか経験職種や募集職種とマッチしているかどうかを判断します。また、面接ではそういった内容に加えて、人柄もチェックされています。
このようなことから、伝え方を工夫し対策することが重要と言えます。
また、書類作成や面接対策については転職のプロと呼ばれる転職エージェントがサポートしてくれるため、活用してみても良いでしょう。
転職先が決まる前に退職しない
4つ目のルールは「転職先が決まる前に退職しない」ということです。
転職失敗あるあるとして挙げていますが、転職先が決まる前に退職してしまうとやはりいくつかのデメリットがあります。
とはいえ、現職が忙しいなどといった理由から退職いないでいると、思ったように転職活動を進められないといったケースがあることも事実です。
その場合、上記でも説明した転職のプロ=転職エージェントを活用すると効率的に進められるかもしれません。転職エージェントの役割や、おすすめしたい転職エージェントについては、「6章:20代におすすめの転職エージェント」で詳しく解説していきます。
💡 働きながら転職活動が難しいと感じたらこちらをご参考ください
働きながら転職を成功させるポイント
転職するか悩んでいる場合、20代なら転職した方が良いことも
石の上にも3年という言葉があるように、1つのことは長く続けた方が良いというようなことから、職を変える=転職に対してあまり良いイメージを持たない方もいるでしょう。特に20代の転職は「根気がない」「打たれ弱い」などマイナスに感じるといった声もあります。
しかし現代において、20代の転職が一般的になりつつあることを知っていましたか?
また、転職しないと逆にそれがリスクになることもあると言われています。
20代での転職は、一般的になりつつある
現代は、20代での転職が一般的になりつつあると言われています。
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)」では、新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は約3割といった結果を公表しています。要するに20代の約30%以上が転職経験があると言えるのです。
また、2017年1~6月までに新規登録したリクナビNEXTの会員データを年代別に集計した数を見ても、全体の約3割が20代で1〜2回の転職経験があると回答しています。
こういった数値を見ても、20代での転職者が多くいることが分かります。
出典:「新規学卒就職者の離職状況」(厚生労働省)
出典:転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態(リクナビNEXT)
転職しないことがリスクになることも
「経験を積んでから転職をすべきだ」と考えている方もいるでしょう。
しかし、30代以降での転職については下記のリスクがあることを念頭にいれる必要があります。
- 即戦力としての働きを期待される
- カルチャーに馴染めないのではないかと懸念される
それぞれ説明していきます。
即戦力としての働きを期待される
30代は20代よりも「スキル」や「経験」=「即戦力で働けるのか」を重要視されます。
経験を積んできた職種であっても難易度が上がる印象です。特に未経験職種へのチャレンジが厳しくなるし、仮に転職できるとしても年収が下がるリスクが高いので転職を決意するのは容易ではありません。
💡 第二新卒や20代の転職の場合
30代以降と比較して、ポテンシャルの比重が高まります。未経験の仕事にもチャレンジしやすい傾向にあります。
カルチャーに馴染めないのではないかと懸念される
長く同じ会社に勤めていると、「カルチャーに馴染めないのでは?」「前職のやり方や経験を引きずって周りに悪影響を与えるのでは?」と懸念されることがあります。
それは転職者自身も「前職ではこれでよかったのに」「こんな事もできないの?」といった感情を抱く可能性も秘めています。
💡 第二新卒や20代の転職の場合
カルチャーへの馴染みやすさに期待して第二新卒や20代の転職者を採用する会社もあるようです。また、自身の体験としても『当たり前』の土壌が固まり切る前に転職したので、新しい会社のカルチャーを受け入れやすかったように感じています。
20代で転職しようかな?と思ったら
今、これを読んでいる方は20代のうちに転職するか否か、気持ちが揺れ動いている方が多いのではないでしょうか?確かに今の状況で燻っているのは良くないです。しかしそれを分かっていても、リスクを考えるとなかなか決心がつかないですよね。
もし少しでも「20代のうちに転職しようかな」と考えているのであれば、転職エージェントを活用してみることをおすすめします。転職エージェントとは企業と転職者の間に立ち、転職活動を無料でサポートしてくれるサービスです。
迷っているのであれば、転職するか否かは一旦考えず「そもそも転職した方が良いのか」「今の会社で経験を積むべきなのか」といったキャリア相談をしてみると良いかもしれません。
20代におすすめの転職エージェント
転職エージェントは転職者から今までの経歴や実績、そして行ってきたことなどをカウンセリングした上で適切な企業を紹介してくれます。また、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策といった転職に関わる全てをサポートしてくれます。
そのため「初めての転職で何から手をつけて良いか分からない」「人気の企業に転職したい」「書類や面接などの選考に不安を感じている」「現職が忙しく転職活動が進まない」という方は特に活用してみると良いでしょう。
しかし、転職エージェントにはさまざまなサービスがあるため、自身の今置かれている状況にマッチしていないことから、適した企業を紹介してもらえない可能性もあります。
そこで20代におすすめの転職エージェントを下記にまとめました。自分に合ったエージェントを見つけてください。
dodaエージェント
dodaエージェントは、登録から転職が決まるまで全てのサービスを無料で受けられる日本最大級の転職エージェントサービスです。
転職市場に精通したプロたちが、職務経歴書や履歴書の添削、面接対策、円満退職のノウハウなどについてしっかりと教えてくれるため、転職初心者にも安心です。また、求人数も約10万件あり、多くの求人から適した企業を紹介してくれます。
さらに、面接日程の調整など企業との交渉を行ってくれる点も魅力的です。
DYM就職
DYM就職は、第二新卒や既卒、フリーターなどを支援する転職・就職サポートサービスです。各業界に精通したエージェントが、一部上場企業、トップベンチャー企業などの約2000社からマッチングを考えた上でより良い企業を紹介してくれます。
内定後も入社までフォローしてくれるので入社の手続きなどで分からないことがあれば相談できる点も魅力的です。
第二の就活(ウズキャリ第二新卒)
「就活=不安・やりたくない」といった思いを払拭するため、20代の第二新卒や既卒といった若年層の転職・就職をサポートするサービスです。
大きな特徴として、キャリアカウンセラーがマンツーマンでサポートしてくれる個別サポートと、ビジネスマナーやマインド研修といった講座が無料で受けられる集団サポートがあり、自身に適したものを選択できる点が挙げられます。
また、近くにオフィスがない場合でも、テレビ電話でカウンセリングを行ってくれ、全国どこでも面談可能です。
まとめ
この記事では、転職活動がうまくいかない20代のために『転職がうまくいかないとはどういう状態か?』そしてそれを踏まえた『転職失敗を回避するためのTips』について解説しました。
最後にもう一度復習をしましょう!
転職失敗を回避する4つのTips
- 徹底的に自己分析
- 業界・企業について念入りに調べる
- 書類作成・面接対策には万全を期そう
- 転職先が決まる前に退職しない
手間が掛かるのは事実ですが、転職は大きな変化です。転職エージェントの手を借りながら後悔のない転職のためにしっかり準備しましょう。