この記事で解決できるお悩み
- 第二新卒での転職は甘いと言われて不安
- スキルがないけど転職できるのか心配
- 企業が選考でチェックしていることが分からない
- 転職にあたってどんな準備をすればいいか分からない
第二新卒は社会人としての経験が浅いことから「考えが甘い」「転職なんてやめておけ」と言われたことがある方もいるのではないでしょうか?
そう言われてしまうと「第二新卒の自分は使えないのでは?」と不安になってしまうかもしれません。確かにスキルや経験、仕事での実績はまだまだ足りない部分があるかもしれません。しかし本当に「スキルないから」「第二新卒だから」転職するのは"甘い"のでしょうか?
結論からいうと、スキルがないと悩んでいる第二新卒でも転職は可能です。
本記事では、企業が第二新卒に求めていることを踏まえて『なぜスキルがない第二新卒も転職が可能なのか?』、そして『転職にあたり第二新卒が準備すること』について詳しく説明していくので、自信がなく転職を踏みとどまっている方はぜひ目を通してくさい。
目次はこちらです。気になったところから読んでいっても大丈夫です。
目次はこちらです
なぜスキルがない第二新卒も転職が可能なのか?
気になる求人の募集要項を見ていて、求められている人物像に対して自分のスキル・経験に全然足りないと思ったことはありませんか?「スキルや経験が乏しいから転職は難しい」と諦めてしまう方もいるかもしれません。
しかし、第二新卒に関してはスキルや経験ばかりではなく「ポテンシャル」を評価して内定に至るというケースも多いと言われています。
ではなぜ第二新卒はポテンシャル採用なのでしょうか?
企業が中途採用を行う背景
そもそも企業が中途採用を行う背景としては下記の3つのような理由が挙げられます。
1.新卒採用枠を満たせなかった
企業風土の形成のために新卒一括採用にこだわっている企業もいますが、売り手市場で人材確保が難しい現在において新卒採用枠を満たせない状況も発生します。その場合、必要人数を中途採用で補填していきます。
2.欠員が発生した
突発的に退職者が発生してしまい人員計画に対して未達になってしまっているケースも考えられます。この場合、業務に支障が出ないようにするために退職者と同等のスキルや実績を持つ人を求める可能性があります。
3.新たな人員の確保
事業拡大に伴う増員、新規事業立ち上げによる人員確保も挙げられます。必要な専門的なスキル・経験を持った人材が社内にいなければ外部から補わなければならないからです。
一般的に中途採用では即戦力が重視される
新卒採用においては候補者の「ポテンシャル」を評価して採用を行います。
しかし、中途採用は上述のように人員の補填や新規事業立ち上げに必要な人材の確保のために採用を行うため、即戦力としての活躍することを期待されます。そのため企業は「あなたが何をできる人で、それは求める人物像に合致しているのか、そして自社でも再現してくれるのか」などを書類や面接から見極めています。
したがって、これまで培ってきたスキルや経験、仕事での実績を踏まえ、企業にとってあなたを採用するメリットを伝える必要があります。
一方で、第二新卒はポテンシャルが重視される
中途採用では即戦力が重視されると述べましたが、中途採用の中でもポテンシャルに期待する傾向にあるのが「第二新卒」採用です。
例えばヤフーでは第二新卒や既卒に対して、選考採用機会を平等にすること、及び就活時期の多様化から2016年から新卒一括採用を廃止してポテンシャル採用(30歳以下であれば応募可)をしています。
その他、下記のような理由から第二新卒採用を積極的に実施している会社もあります。
・新卒の採用枠を満たせなかった
・新卒よりも育成コストがかからない
・社内の年齢調整(新卒採用をストップしていた企業が年齢バランスを調整したい)
第二新卒がスキルや経験、仕事の実績が求める水準に達していなくてもそれを上回るメリットが企業側にあるということです。
それでも第二新卒での転職に対してまだ不安を感じている方もいるでしょう。そういった方は転職サイトの「第二新卒歓迎」という求人一覧を見てみてください。第二新卒を求めている企業がいることが見て取れます。
転職サイト別第二新卒歓迎求人件数(2021年9月現在)
・doda:40,007件
・マイナビ転職:11,495件
・リクナビNEXT:12,538件
参考記事:【第二新卒】おすすめの転職サイト7選を求人数や特徴から徹底比較
これができていなければ甘い!企業は第二新卒の何を見てる?
企業は、第二新卒に対して大きく下記の3つを期待しています。書類や面接を通して、あなたがこの期待値を満たすか否かを見極めていくことになるので、しっかり抑えていきましょう。
- ビジネスパーソンとしての基礎があるか?
- 自社で活躍してくれるポテンシャルがあるか?
- 長く働いてくれるか?(=すぐに辞めないか?)
では、詳しく説明していきましょう。
ビジネスパーソンとしての基礎があるか?
基本的なビジネスマナーとは、例えば「挨拶」「言葉遣い」「指示の受け答え」「身だしなみ」「メールのマナー」などを指します。(新卒として入社した時と異なり、これらを教えてくれる環境はないと思ったほうが良いでしょう。)
企業はあなたとの接点全てから基礎力をチェックしていきますが、特に履歴書や職務経歴書といった書類や面接は注意が必要でしょう。
書類:
読みやすくなっている確認しましょう。句読点が少ない、適切な改行がない場合は修正が必要です。また、分かりやすい文章になっているのかについてもチェックが必要です。論理破錠であったり話し言葉と書き言葉が混ざっていたりしないか確認してみましょう。
面接:
崩れた言葉遣いや冗長な話し方には気をつけ、ビジネスライクに話せるよう心掛けましょう。質問された場合は、回答がずれないよう一貫性を持たせるように注意が必要です。
💡 履歴書や職務経歴書の書き方や面接時の質問に関する記事です。書類や面接が心配という方はこちらもご参照ください。
第二新卒の職務経歴書【書き方のコツ・テンプレート付】
第二新卒の履歴書【書き方のコツ・テンプレート付】
第二新卒の面接は転職理由が重要!よくある質問と回答例
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自社で活躍してくれるポテンシャルがあるか?
どの企業でも活躍してくれない人を採用したいとは思わないでしょう。
採用時点で求めている基準に達していなくても、そのポテンシャルがあると思わせるためには、これまでの経験を自分のものに出来ているか?が非常に重要なポイントです。単に「言われたことをやった」のではなく、そこから何を学び次に活かそうとしたのかを言語化できていれば、別の環境でも同じように成果を出せます。
必要なのはこれまでの業務の棚卸しです。そしてその中から企業が求める人物像に合ったエピソードをピックアップしていきましょう。
自分を知るという作業(自己分析)は、転職活動において最重要ポイントです。第二新卒の方は「経験が浅いから何もない」と思いやすいですが、きちんと棚卸しをすれば出てくるので諦めずにやってみてください。
💡 現時点で「ちょっと難しいかも?」と思っている方は下記の記事も参考にしてみてください。棚卸しの一助になると思います。
長く働いてくれるか?(=すぐに辞めないか?)
第二新卒での転職が「甘い」と言われる最大の理由は3年以内の退職が早期退職にあたると考えられるからでしょう。企業にとっても「またすぐに辞めないか?」「安易な気持ちで転職していないか?」「自社では長く働いてくれるか?」という点は気になるはずです。
転職を検討している人は「自分のやりたいことやありたい姿が現職では実現できない」という思いを抱えていると思います。その思いを解消するために転職したのに、また同じことの繰り返しになってしまっては意味がなく、また転職を検討することになるでしょう。
したがって企業側は「候補者のやりたいこと、ありたい姿を自社で実現可能か?」はチェックポイントの一つになります。
前提として、自分のキャリアプランとマッチした企業選びが大切ですが、「キャリアプランと転職先でできることが一致しているのか」をしっかりと確認しまとめておきましょう。
また下記のような質問は「長く働いてくれるか?」を確認していると思って、回答を準備しておきたいです。
- 退職理由は?
- 志望動機は?
- キャリアプランは?
- 転職先を選ぶ上で大切にしていることは?譲れないポイントは?
現職の退職理由となった事柄、やりたいことやありたい姿、重視していることを満たせなければ退職につながるからです。嘘をついてもミスマッチによって苦しんでしまう可能性があるので自分に正直に考えてみてください。
ただし退職理由に関してはポジティブに変換することを推奨します。現職に対して何らかの不平や不満がある方も多いと思いますが、採用する側としてはネガティブな印象を与えてしまいます。
💡 もし退職理由に対する考え方、作り方を知りたい場合は下記の記事を参考にしてみてください。
転職にあたり第二新卒が準備すること
転職を決めたらとりあえず選考を受ければ良いと思っている方はいませんか?その考えは誤りです。
第二新卒が転職を決めたら、準備しなければいけないことがいくつかあります。本章では3つに分けて説明していきます。
自己分析
転職活動の基本は自己分析です。ありたい姿、やりたいことなど自分のことを言語化できていない場合、その後の企業分析や選考対策も不十分となってしまい内定をもらえないといったケースが考えられます。
企業が求める人物像に合ったエピソードを話すために必要な「これまでの社会人経験を棚卸し」についても自己分析で行います。
自己分析を正しく行うには「自分を正しく掘り下げること」「企業の立場に立って、欲しいと思うような人材を掘り下げること」といった2つのステップが重要です。
💡 自己分析が必要な理由、方法を詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
履歴書、職務経歴書の準備
企業が見ているポイントでも記載したように、履歴書や職務経歴書でビジネスマナーをチェックされているだけでなく、志望動機と退職理由の一貫性や企業が求める人物像と一致した内容になっているのか、退職理由の前向きさなどさまざまな観点から見られています。
履歴書は「資格などの基本的な要件を満たしているか」「満たしていなくても動機がしっかりしているか」などの補強材料を人事部がチェックして、現場の人間に推薦しても問題ないか確認しています。職務経歴書は履歴書と違い「自分自身の経験や強みをアピールするもの」「書式が自由」という特徴があります。
・独自性 :志望している企業や職種に合った内容であること
・一貫性 :現職の退職理由と志望動機が繋がっていること
・メリット:自分が入社することでその会社に役に立つこと
履歴書や職務経歴書の作成に迷ったらまずはこの3つを意識するようにしてみて下さい。
💡 書類作成が不安な方はこちらの記事を参考にしてください。
筆記試験や面接などの対策
当たり前かもしれませんが、筆記試験や面接に対しての対策もしっかりと行わなければ内定は厳しいでしょう。
企業が見ているポイントでも説明したように、面接官は「基本的なビジネスマナー」や「長く働いてくれるか」などをかなり見ています。そのため面接で「相手にとって分かりやすくそしてしっかりと伝わっていない」という状況だと、自社での活躍は難しいと判断されてしまう可能性も高まるでしょう。
また、第二新卒はポテンシャルでの評価が多いと解説していきましたが筆記試験であまりにも点数が低いと、入社しても伸び代が無いのではないかと思われてしまう可能性もあります。
一般常識などを勉強したり面接のよくある回答などを練習したりするようにしましょう。第三者にフィードバックをもらっても良いかもしれません。
💡 面接が不安な方はこちらの記事を参考にしてください。
転職活動に対して不安を感じたら
これまで「企業が選考で第二新卒をチェックするポイント」やそれに対して何を準備すれば良いのかを詳しくまとめていきました。しかし、理解はしていても「転職に対して迷いがある」「どのような求人が良いのか分からない」「選考が心配」など色々な不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
確かにやらなければいけないことが沢山あるけれど、それに対してしっかりと対応することはなかなか難しいかもしれません。
そういった方は「転職エージェント」の利用がおすすめです。転職エージェントは企業と転職者の間に立ち、転職をサポートしてくれるサービスです。
転職エージェントを利用するメリット
利用するメリットとしては下記の4つが挙げられます。なお、基本的に全て無料で利用できることが魅力です。
- 非公開求人を確認できる
- 履歴書や職務経歴書などの書類作成や添削をサポートしてくれる
- 面接の通過率がアップする可能性が高い
- 効率的に転職活動を進められる
それぞれ具体的に説明していきます。
非公開求人を確認できる
転職者のほとんどは転職サイトを利用し気になる企業をピックアップしていると思います。しかし転職サイトには掲載されていない求人=非公開求人も多くあるのです。エージェントの中には約8割が非公開求人であるとも言われています。
履歴書や職務経歴書などの書類作成や添削をサポートしてくれる
転職を検討していると「書類作成」に悩む方も多いでしょう。しかし、エージェントを利用することで、企業ごとにどのように作成すれば良いのかアドバイスをくれるだけでなく書類審査が通りやすいような書類にブラッシュアップいてくれます。
面接の通過率がアップする可能性が高い
エージェントは書類のみならず面接対策も行ってくれます。過去の傾向なども踏まえた上で対策をしてくれるのでポイントを理解しながら進められます。さらに、企業側への推薦も可能です。
効率的に転職活動を進められる
書類送付や面接の日程調整をしてくれるので、自分が時間を割かなければならないところに集中することができます。
特に働きながら転職活動をしている場合、企業とのやり取りの時間も取れなかったり負担に感じる方も多い(僕もそうでした)ので転職エージェントの利用をおすすめします。
また、『働きながら転職は辛い?時間がない人におすすめの転職活動方法』も参考にしてみてください。
第二新卒におすすめの転職エージェント
上記の章で記載したように、転職エージェントを活用することで多くのメリットを感じられるでしょう。しかし「転職エージェント」と言ってもさまざまなサービスがあり自身に適したものを選択しなければ、残念ながらミスマッチが起こる可能性も考えられます。
そこで本章では「第二新卒エージェントneo」「ハタラクティブ」「第二の就活」といった、第二新卒や若年層に特化しているサービスを紹介していきます。ぜひ、活用してみて下さい。
第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoは株式会社ネオキャリアが運営する転職・就職支援サービスです。専任の就活アドバイザーが在籍していて、最適なキャリアプランニングをサポートしてくれます。
30秒で登録でき、その後は履歴書・職務経歴書の作成方法から添削、面接対策、有料求人の紹介などあらゆる面からサポートしてくれるため、初めての転職も安心です。
さらに入社日や条件交渉なども対応していて、アフターフォロー体制もばっちりです。
ハタラクティブ
転職・支援サービスの中でも20代のフリーター、既卒、第二新卒に特化しているハタラクティブは、カウンセリング実績60,000人を超えています。内定率も80.4%と高い数値を誇っています。
求人詳細情報から職場の雰囲気まで取材で得た情報をもとに、求人を紹介してくれるため、納得する求人選定ができるでしょう。
さらに、強みが活かせるようにひとりひとりに適した面接対策を実施してくれるので、面接に苦手意識がある方にもおすすめです。
第二の就活
「はたらくをもっと身近に」をコンセプトとしている第二の就活は、株式会社UZUZが運営している20代の第二新卒などを対象にした転職・就職支援サポートです。
キャリアカウンセラーのマンツーマンサポートが受けられる「個別サポート」、ビジネスマナーやマインド研修などの講座が無料で受けられる「集団サポート」など適した就活サポートを選択できる点が特徴とも言えます。
また、近くにオフィスがない場合でもテレビ電話でカウンセリングをお願いできるため、地方に住んでいる方でも活用できます。
まとめ
今回は第二新卒におけるスキル無しでの転職について詳しく解説していきました。いかがでしたでしょうか?
即戦力が求められる中途採用とは異なり、第二新卒はポテンシャルが重要視される場合がほとんどです。そういったことも踏まえ、企業側が選考で第二新卒をチェックするポイントもしっかりと理解しておきましょう。
また、「自己分析」や「企業分析」、「選考対策」もかなり重要です。とは言え一人で全て対応しようとすると時間が足りなかったり思うように調べられなかったりといったことも考えられます。
そこで、おすすめなのが転職エージェントの活用です。ぜひ、本記事でも紹介したエージェントを活用してみて下さい。また、『第二新卒におすすめの転職エージェント!ランキング形式で比較』で、第二新卒におすすめの転職エージェントを紹介しているので、自分にあったエージェントを見つけてください。
この記事のまとめ
- 第二新卒の転職は「ポテンシャル」もしっかり評価してもらえる
- 企業が選考で第二新卒をチェックするポイントは3つ
- 「自己分析」「企業研究」「書類の準備」「選考対策」といった準備が大切
- 転職活動に対して不安を感じたら転職エージェントを活用しよう