こんにちは。転職パイセンを運営しているレイです。
突然ですが、"第二新卒"で"英語力を活かした仕事"に転職するために必要なことは何か分かりますか?
- TOEICのスコアが高い?
- 留学経験がある?
- 海外勤務していた?
では、具体的にどの水準を満たしていればアピールできるでしょうか?そして第二新卒が転職活動を成功させるために必要なことは何でしょうか?
この記事では、"第二新卒"で"英語力を活かした仕事"に転職するために必要なことを詳しく説明しているので、上記の質問にうまく答えられなかった方はぜひ読んでみてください。
この記事を読むべき理由
- 英語を活かせる仕事のイメージが掴める
- 英語力を活かした仕事に転職するためには?が分かる
- 英語力をアピールするために必要なTOEICスコアが分かる
- 第二新卒が英語力以外に考えるべき転職対策が分かる
目次はこちらです。気になったところから読んでも大丈夫です。
目次はこちらです
英語を活かせるのはどんな仕事?
英語力を活かせる仕事といっても、様々な種類の仕事があります。大きく、3種類に分けられます。
情報収集で英語を使う仕事
商品開発、研究職やメディア関連の仕事などでは、海外の事例や情報を集めなければならない場合があります。 英語を話したり書いたりするわけではありませんが、ある程度専門的な単語を知っていたり、英文を早く正確に読み取る力が求められます。 レイが勤めていたコンサルティング会社では海外事例を調査することも多く、英語は非常によく使いました。 仕事のイメージとしては、情報収集のお題が与えられて、次のような調査をしました。
- 海外ニュース記事や、海外の情報サービスを使って海外の先進的なサービスや論文の情報を収集
- 海外の官公庁のサイトから、統計や商取引のルールを調査
- 海外メーカーの商品サイトから、調達候補となる商品を洗い出す
英語でやりとりする仕事
英語でやりとりする仕事は、自分で英語を書いたり、会話でのコミュニケーションが発生する仕事です。 例えばソフトバンク社のサービス企画職(グローバルIT)は、「海外の最先端テクノロジーを活用したソリューションを日本市場で展開する」ことを目的としており、海外ベンダーのソリューションを調べたり、ベンダーとの折衝を行う仕事です。 調査だけでなく、英語を使って取引先と交渉することもあるため、高い英語力のみならず、社会人としての能力全般が求められると言えるでしょう。
地が海外の仕事
海外駐在の場合、生活をする上で必然的に英語(または現地語)で話す必要が出てくるので英語力を活かす場面は多いでしょう。 しかし会社によっては日本の本社や海外支社の日本人とのやりとりが中心で仕事中は英語をあまり使わないというケースもあるようです。
勤めてみて「思ったのと違う!」とがっかりすることのないように、ステークホルダーや言語は確認しておくと安心です。
また、海外支社の場合は本社に比べて体制やシステムの整備ができていないケースも考えられます。働く環境が整っている日本では味わえないような体験ができる可能性がある一方で、苦労もあると思います。「英語を活かしたい」以外に自分が求めている環境や状態は整理しておくと良いでしょう。
第二新卒で英語力を活かした仕事に転職するには?
第二新卒の転職にTOEICのスコアや英語力は役立つのかということは多くの人が気になるポイントだと思います。
この章では「仕事に英語力は活きるのか」「資格・英語の資格は転職に必要なのか」などといったことについて詳しく解説していきます。
英語力を求めている会社/求人を探す
当たり前ですが、その会社や求人で英語力を求めていないのに英語力をアピールしてもプラスには働きません。(仕事をする中で、英語での応対や情報収集などで重宝される可能性はあるのでマイナスにはならないです。)
仮に転職しても「英語を活かしたい」というあなた自身のニーズは満たされないのでミスマッチになりかねません。
したがって英語力を要件に入れている企業を探すことが大切です。探し方としては下記が挙げられます。
転職サイトで「英語力」「TOEIC」といった語句をかけ合わせて検索する
求人例:第二新卒歓迎×TOEIC / 第二新卒歓迎×語学力 / 第二新卒歓迎×海外出張 (リクナビNEXT)
外資系企業で探す
求人例:第二新卒歓迎×外資系(リクナビNEXT)
※必ずしも英語を必要としない場合(日本語OKや英語以外)もあるので要確認
転職エージェントに紹介してもらう
レイのおすすめは「転職エージェントに紹介してもらう」です。
転職サイトで求人を流し見して「こういう系の会社がいいな」という肌感を掴み、それに沿った求人を紹介してもらうことで効率的に探すことができるからです。また、転職してからミスマッチが発覚して後悔することのないように企業や職種に関する情報収集は必須です。募集要項だけではイメージできない部分も大きいのでエージェントから情報を集めるのも有効な手段と言えるでしょう。
自身の英語力を証明する
「英語力を活かしたいです」「英語を話したり読んだりできます」とアピールしても、あなたのレベル感が分からなければ採用はできません。その会社や求人で求めている水準を満たしているか否かを証明する必要があります。
では、どのように証明すればよいのでしょうか?
TOEIC
TOEICを主催している『一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会』によると、中途採用時に50%以上の企業がTOEICのスコアを要件としている、もしくは参考にしているという結果となっているようです。
出典:『一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会』就職やキャリアアップに役立つTOEIC® Program
つまり、英語力を証明する上でTOEICは有効な手段と言えるでしょう。
TOEICは合否ではなくスコアで評価されます。そのため「何点を取る」という明確な目標設定が可能です。また、世界約160カ国で実施されていて誰でも公平に受けられる「グローバルスタンダード」として活用されています。
TOEICには「TOEIC Tests」「TOEIC Bridge」といった2つのテストブランドがあり、それぞれ4技能のスキルを測定します。
「TOEIC Tests」は日常生活だったりグローバルビジネスにおける英語力だったりを見る世界共通のテストで、「TOEIC Bridge」は英語初級者から中級者を対象とした世界共通のテストです。
どちらも「TOEIC® Listening & Reading Test」と「TOEIC® Speaking & Writing Tests」などといった受検項目があります。
「TOEIC Listening&Reading Test」は受験者数が多いです。一番浸透していて転職時に説明しやすいですが、実はTOEICスコアだけ高くても会話や筆記はできず、実務力にはあまり活かせない資格でもあります。990点満点のマークシート方式で、受験者のレベルが分かります。
一方で「TOEIC Speaking&Writing Test」は受験者数が少ないです。TOEICの弱点である会話力・筆記力を補うテストであるものの無名ということもあり、頑張ってハイスコアをとっても少しウケは悪いかもしれません。こちらはパソコンとヘッドセットを使用し200点満点でレベルが分かります。
出典:TOEIC Listening&Reading Test 受験者数の推移
英検
スコアで評価されるのではなく7つの級で分かれているため級ごとで評価されることが一般的です。
英語の基礎を身に付けステップアップできるのが5〜3級までです。使える英語の幅を広げて世界へ飛躍する力を養えるのが準2級と2級です。国内外で高く評価されるのが準1級と1級です。自身で目標設定した上で好きな級を受検できます。
また、リスニングからライティング、スピーキングなどさまざまな観点からアピールできるでしょう。
海外勤務・留学経験
海外勤務や学生時に留学経験のある方はそれらの経験が英語力の高いことを示しやすい1つの指標になることがあります。
しかし、注意しなければいけないポイントもあります。海外勤務・留学経験だけでは、実はほとんど仕事上で英語を使用していないといった実務能力に不安なケースもあるのです。そのため経験があるからといって手放しで評価されるとは限りません。
しっかりと評価されるために、実務経験もアピールできると良いでしょう。
英語力をアピールするにはTOEICのスコアはどれくらい必要?
第二新卒で英語を活かした仕事に転職するため必要なことは、
- 英語力を求めている会社/求人を探す
- 自身の英語力を証明する
と、お伝えしました。ここでは一番浸透しているTOEICにおいて「何点以上あれば英語力があると認められるのか?」について解説していきます。
最低でも600点以上
600〜695点の場合、長文を聞き取れる能力やある程度は英語で会話ができるようになります。しかし複雑な英文の読み書きなどはまだ難しい状態です。
先ほどもご紹介した『一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会』によると、中途採用時に要件・参考にするTOEIC L&Rスコア(平均)は620点だったので、英語力をアピールするに最低限のスコアと言えます。
ただし、英語力を必須としている求人においては不足する可能性が高いです。
700~795点は十分にアピールできるスコア
700〜795点の場合、短文から長文まで聞き取れるようになったり意見を言えたりするレベルになります。また、複雑な要求にも応えられるようになってくるのです。
英語で話を展開できる範囲はまだまだ限定的ですが、このレベルになると十分にアピールできるスコアとも言えます。約7割の上場企業国際部門で業務遂行する場合、700点以上が必要と言われています。
800~895点は英語が強みと言えるスコア
800〜895点の場合、短文から長文まで聞き取れさらには意見を述べたり複雑な要求に対しても一部を除いて応えられるようになっています。
ここまでくると英語が強みと言えるスコアになり、日常的に英語を用いる職場でも十分なレベルです。特に外資系企業も含め800点以上を持っていれば足切りされることはほぼありません。
900~990点はかなり魅力的な人材なスコア
900〜990点の場合、短文も長文も聞き取れ、意見を述べたり複雑な要求に対してもしっかりと応えられたりします。また、高度な英文も読みとれ的確な文章で回答できるレベルです。
この点数は企業側からみてもかなり魅力的な人材と言えます。受験者の中でも900点以上を取得する人は3〜4%程度といわれるほど希少です。
アピールできることはもちろん、怖いもの無しとも言えるでしょう。
【補足】TOEIC点数水準
『一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会』によるスコア×コミュニケーションレベルの相関表は下記のとおりです。
こちらも参考にしてみてください。
レベル | TOEICスコア | 評価 |
A | 860 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる |
B | 730 | どのような状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている |
C | 470 | 日常生活のニーズを充足して限定された範囲で業務上のコミュニケーションができる |
D | 220 | 通用会話で最低限のコミュニケーションができる |
E | コミュニケーションができるまでに至っていない |
第二新卒での転職ではTOEICのスコア以上に重要なことがある
残念ながら、TOEICのスコアが800点を超えているからといって必ずしも英語力を活かした仕事に転職できるとは限らないです。
そもそも第二新卒の転職は難易度が高い
第二新卒は3年以内の転職であるため、企業としては「採用してもすぐに退職するのでは?」といった懸念を持ってしまいます。採用や育成にもコストがかかるのですぐに退職してしまってはコストを回収できません。
また経験値が少ないため即戦力としてではなくポテンシャルに期待した採用になる可能性が高いです。実績がない人のポテンシャルに期待するのは自分が採用担当だったら不安ですよね?
したがって、第二新卒の転職においては下記をしっかりと企業に伝える必要があります。
- なぜ転職するのか?(退職理由)
- なぜこの会社なのか?(志望動機)
- 何ができるのか?自分を採用することでどのようなメリットがあるのか?(自己PR)
第二新卒での転職成功には「自己分析」が鍵
だからこそ、第二新卒での転職活動において「自己分析」が大切になってきます。むしろ自己分析なくして転職成功はあり得ないと言っても過言では有りません。
なぜなら、上記で挙げた「退職理由」「志望動機」「自己PR」はいずれも自己分析によって導かれるものだからです。自分を知らずして、これらを整理することはできません。
例えば、「英語を活かして働きたい」という希望も、
- なぜそう思うのか?
- 英語を活かしてどのようなことを実現したいのか?
- どのような仕事・環境・条件がいいのか?
といったことに分解されます。実際に面接などで質問される可能性が高く、ただ「英語を活かしたい」だけだと企業側のメリットがなく、かつ第二新卒を採用するリスクを払拭できません。
自分の希望や気持ちを多角的に、客観的に紐解くためにも自己分析は必須です。
第二新卒が自己分析するときにおすすめの記事
自己分析のやり方を紹介している記事:
第二新卒の転職は「自己分析」が鍵!転職成功に導くやり方とは?
転職を悩んでいる20代におすすめの本10選【手遅れになる前に】
自己分析に関連する記事:
職務経歴書に退職理由は書かない方がいい?書き方のポイントは?
志望動機に苦戦する第二新卒向けに書き方を1から解説!【例文付き】
【例文付】第二新卒が自己PRするときの考え方・書き方
第二新卒専門のエージェントに相談
第二新卒が英語力を求めている会社/求人を探す際、おすすめなのが転職エージェントに紹介してもらうことなのは上述の通りです。
加えて、転職初心者である第二新卒は、ひとりで全てをこなそうとすると時間が足りなかったりそもそもの向き合い方が間違っていたりといったことでキャリアチェンジが失敗に終わってしまう可能性も考えられるので、転職のプロである転職エージェントへの相談を推奨します。
今回は第二新卒に特化した転職エージェントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoは20代の第二新卒やフリーターを限定としている若年層向けの転職支援サービスです。30秒で登録でき、専属のキャリアアドバイザーがカウンセリングから書類添削、面接対策など転職に関わるさまざまなことをサポートしてくれます。
また、入社日や条件交渉なども代わりに行ってくれるため内定後も安心できるところが魅力と言えます。
ハタラクティブ
20代のフリーター、既卒、第二新卒向け転職サービスのハタラクティブは、内定率が約80パーセントという数字を叩き出しています。カウンセリング実績も60,000人とさまざまな方のサポートを行ってきているのです。
求人の情報は取材で得た細かい情報から職場の雰囲気までをしっかりと伝えてくれ、それを元に適している会社かどうかを判断してくれます。また、経歴よりも人柄で重視する企業が多いところが特徴と言えます。
第二の就活
株式会社UZUZは20代の第二新卒、既卒、フリーターに向けた転職サイトです。「はたらくって、なんだか怖い。」「就活って、やりたくない。」と感じている方に対して「就活=不安・やりたくない」を変えるため就職・転職希望者に向き合い続けています。
また、サポートの仕方も個別サポート、集団サポートとひとりひとりに適したものを選択できるためそういった点も魅力と言えます。
まとめ
いかがでしたか?確かにTOEICは転職活動する際、必要になる企業もある上、アピールになることもあります。
しかし、英語力を示す1つの指標に過ぎず自己分析などの準備がとても重要になるとも言えます。
とは言え、ひとりで全ての対応を行うことは客観的に自分を見られないなどの理由から、転職を失敗してしまうこともあるので、今回紹介した転職エージェントを利用してみることをおすすめします。
この章のまとめ
- 英語力が活かせる仕事は主に3種類。①英語での情報収集が必要な仕事、②英語でやりとりする仕事、③勤務地が海外の仕事
- 転職でアピールするなら、TOEICスコアは600点以上を目指そう
- 英語力だけでは差別化は難しい。自己流の転職対策は禁物