この記事で解決できるお悩み
- 面接で「キャリアプランを教えてください」と言われてうまく答えられなかった
- キャリアプランが思いつかない
- キャリアプランの作り方が分からなくて困っている
本記事では、まずキャリアプランの定義と必要な理由についてご理解いただいた上で、具体的な作成手順について解説していきます。
転職はやらなければならないことが多くて大変ですよね。この記事を読むことで、一つ悩みを減らせると思うのでぜひ最後まで読んでみてください。
目次はこちらです
キャリアプランとは?
「キャリアプランを考えた方が良い」「キャリアプランが大事」と言われても、本当の意味でその言葉を理解できていないと意味がありません。
キャリアプランは、仕事などにおいて自分がなりたいと思う姿、理想とする姿(キャリアビジョン)に対する計画です。分かりやすく言うと仕事における"なりたい自分"に対して「そうなるためにはどのようにしたら良いのか」計画を立てることと言えます。
自身のこうありたいと思う姿を実現するために必要なスキルや経験は何か、それをどのような時間軸で達成するのかを具体的な行動に落とし込んでいく必要があります。
例えば、下記のようなこともキャリアプランです。
- 40歳でIT領域で企業する。必要な専門知識を身につけられる会社で3年間経験を積む。
- 5年後にカフェをオープンする。そのために経営の勉強と資金調達をする。
- 30歳までにエンジニアがイキイキと働けるような組織を作れるような存在になりたい。技術力を身につけることと並行してビジネスサイドとの連携やマネジメントスキルを身に着けたい。
○年後にどのような自分になっていたいか、また、そのような自分になるために何をするかということを頭におきながらまとめてみましょう。
なぜキャリアプランが必要なのか?
企業は自社の成長に必要なスキル・経験を持っている、もしくはそのポテンシャルを持っている人を採用して『長く活躍』してほしいと思っています。
この『長く活躍』という部分がポイントで、転職先の環境やケイパビリティでは自分のキャリアプランを実現できないと判断したら「話が違う!」と退職してしまう可能性がありますよね。企業としてはせっかく採用した人がすぐに辞めてしまうのは避けたいです。
そこで、応募者のキャリアプランを確認して、自社と応募者の今後の方向性のすり合わせをしている訳です。
もちろん転職するしないに関わらず大まかなキャリアプランがあるのは良いことです。なぜなら、ありたい姿に向かって計画的にスキルや経験を積むことができるからです。
キャリアプランの作成手順
それでは具体的にキャリアプランの作り方について説明していきます。
- 自己分析
- キャリアの棚卸し
- 将来、どうありたいか?を考える
- どうやって実現するかの道筋を立てる
いきなりキャリアプランを作ろうとするのは「思いつかない・・・」と苦しむ可能性が高いです。段階を踏んで作っていきましょう。
自己分析
自己分析を就活のときにやったことがある人も多いと思います。当時の記録が残っていればぜひ見返してみて欲しいのですが、転職においてもまず自己分析をすることをおすすめしています。
なぜなら、正しく自分を理解していない状態で転職をしてもミスマッチを起こす可能性が高いからです。
- 仕事をする上で大切なことはなにか?(転職の軸)
- なぜ転職したいのか?転職のきっかけになったことは何か?(転職理由)
- 好きなこと嫌いなことは何か?
- これまでの人生、仕事で何が得意で苦手だったのか?
自己分析を通して、自分を多角的に徹底的に深ぼってみましょう。
💡自己分析のやり方が分からない方におすすめの記事
キャリアの棚卸し
これまでの業務や実績を徹底的に洗い出します。印象的なことから順に書き出していくと抜け漏れが発生しやすいので、1年目から四半期ごとなど時系列で振り返ることをおすすめします。
続いて「なぜそれを実現することができたのか?」=背景を深ぼっていきます。
『売上目標xx万円に対してxx%で達成』はよくある事実ですが、それを実現するためにどんな戦略を引いたのか?どんな努力をしたのか?は個々人でユニークで、ここに特徴が現れてくるからです。
将来、どうありたいか?を考える
『自己分析』『キャリアの棚卸し』を踏まえて、将来像について考えていきましょう。
できる限り具体的な状態だと良いです。
私は「●●のスペシャリストになりたい」といったなりたい像がなかったので、以下のようなありたい姿を実現するためには?で考えています。
- 働く時間や場所を制限されない
- 自分で意思決定できる範囲が大きい
- 人間関係のストレスがない(明確にこういう人が苦手というのがあるのでそれを避ける)
- 人が活躍できる支援をしている
- 家庭を持ってもいまの生活水準を維持できる
どうやって実現するかの道筋を立てる
「将来こうありたい」というイメージができたら、次は「将来と現在を埋めるためには?」というHOWを考えていきます。
私の場合、これまでの経験を活かせる(キャリアの棚卸しの結果、得意なこと)×ありたい姿が叶えば具体的な職種にはこだわりがありません。ですが、ある程度、業種や職種が絞られてきます。
どういう経路でいくのか?なので、道筋は何パターンかできても問題ありません。
自分ひとりで考えると視野が狭まるので一人で考えすぎないというのもポイントです。
「キャリアプランが思いつかない」「キャリアプランがない」どうすればいい?
友人や上司、パートナーに「自分は将来こうなりたい」「仕事で○○ができるようになりたい」などと将来を語られて焦った経験がある方もいると思います。
さまざまな情報を目にしたり、本サイトに目を通してもらえている方はもう理解できていると思いますが、第二新卒は社会人としての経験が短いです。その短期間で自分のなりたい像が明確な人は多くないはずでしょう。
そもそも、社会人経験が豊富な人であってもキャリアプランは何年かに一度は見直すものです。それに、予想通りにならないからこそ面白いものでもあります。したがって、社会人人生のゴールまでを決める必要はなく、5年〜10年程度の期間で仮の目標ができていれば良いと言えます。
作成手順にてお伝えしたとおり、自分ひとりで考えているから視野が狭いだけという可能性もあります。
- ありたい姿、なりたい像を実現した人に話を聞いてみる
- ロールモデルにしている人を見つける
- やってみたいこと、好きなことの情報を収集する
- キャリアアドバイザーに相談する
などなど、「思いつかない」と一人で悶々とするのではなく、人に頼ってみるのもおすすめです。
面接でキャリアプランを聞かれたら?
キャリアプランが問われるシーンは「面接」がほとんどだと説明しましたが、実際どのように聞かれるのか不安な方もいるでしょう。
そこで本章では、キャリアプランに関する質問は面接でどのように聞かれるのか実際の質問を例に挙げ解説していきます。
「面接が苦手」「どう聞かれたらキャリアプランを伝えるべきなのか分からない」と悩んでいる方は、ぜひ目を通してみて下さい。
実際、キャリアプランはどのように聞かれる?
面接で「キャリアプランはありますか?」と単刀直入に質問をしてくる企業ばかりではありません。「キャリアプラン」という言葉を言わずに質問されるケースもあります。
【面接でのよくある質問例】
①キャリアプランはありますか?
これはよくある聞かれ方です。難しく考えずどのような将来像を描いているのかを答えましょう。
②今後、どのような職種に就いていたいですか?
入社後「どうなっていたいのか」「どのようなキャリアを積んでいきたいのか」などということを答えましょう
③5年後10年後にどうなっていたいですか?
目標設定力や実行力がある人なのかどうかを見ています。この場合も、自身で思い描くキャリアプランを話していきましょう。
キャリアプランを回答するときのポイント
上記で挙げた質問例の通り、企業によって聞かれ方は様々です。しかし、聞いている質問は「応募者がどうなりたいのか」また、「それに向けてどのような計画を引いているのか」「それに向けて具体的に何をしているのか」という3つになります。この3つを面接官にしっかりとアピールできているのか否かが非常に重要です。
とは言っても、どのようにまとめたら良いのか難しいと思います。これは「自己分析」や「キャリアの棚卸し」で見えてきたことを整理して話せば良いのです。
但し、退職理由と志望動機との一貫性があるようにすることが大切です。
将来なりたい自分、それに対するキャリアプランが「現職だと実現できないから転職する」という回答の流れだときれいにまとめられるでしょう。
キャリアプランや転職の悩みは、プロに相談してみよう
転職理由は人それぞれですが、転職を検討しているということは現職に対して何らかの不満を抱えているのではないでしょうか?しかし、もしそれが漠然としている場合は、キャリアプラン以前にそこを明確にすることが先決となります。
例えば「上司がきつく当たってきて辛い」「陰で悪口を言っているのに良い顔をしてくる同僚が嫌だ」などといった人間関係の問題である場合、「仕事のやりがいを感じられない」といった仕事内容が問題である場合、さらには「給料を一切あげてもらえない」「ボーナスがない」などといった給料面などが問題として挙げられるかもしれません。
そこの解像度を上げることで次のステップが見えてくる可能性は高いです。
しかし、一人で考えるのも限界があります。そこでおすすめなのが壁打ち相手として転職エージェントを活用することです。転職エージェントについては下記の章で説明していきます。
第二新卒におすすめの転職エージェント
転職エージェントは転職者と企業間に立って、より良い転職をサポートしてくれる存在です。ひとりで行うと時間がかかる経験の棚卸しから企業探しなどを行ってくれます。また、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などにも対応してくれるため、経験の浅い第二新卒におすすめです。
しかし、世の中にはさまざまな転職エージェントサービスが充実しています。そのため自身に適したところを選択しなければ、失敗に終わってしまったり企業が見つからなかったりすることも考えられます。
そのような状況を避けるためにも、第二新卒に特化しているエージェントを利用するようにしましょう。
本章では、第二新卒におすすめのエージェントを3つ紹介していきます。
第二新卒エージェントneo
株式会社ネオキャリアが運営する第二新卒エージェントneoは、第二新卒など20代に特化した就職・転職サポートサービスです。18歳〜28歳までの支援実績は22,000以上とその数値からも、サービスを信頼し利用する若者が多いと分かるでしょう。
登録後はプロのキャリアアドバイザーが履歴書や職務経歴書の書き方を教えてくれるほか、面接対策なども行ってくれます。さらに、業界や職種についても詳しく教えてくれたり適した企業を提案してくれたりします。これらのサポートが全て無料なので金額面も心配することはありません。
実際のサイトには、利用者からの声も掲載されているため、目を通してみることをおすすめします。
ハタラクティブ
ハタラクティブはカウンセリング実績110,000人、内定率は80%を超える就職・転職支援サービスです。就活アドバイザーがカウンセリングを行い、ひとりひとりのペースに合わせながら進めてくれるため不安なども相談しやすい環境です。
また、強みが活かせるような面接対策などを行ってくれるだけでなく、日程調節や面接前後のフォローにも対応してくれるため、そのようなところも高評価を集めています。
紹介される求人は経歴よりも人柄を重視する企業が多いため、未経験でも気になる企業がある場合、相談してみると良いでしょう。
第二の就活
20代の第二新卒、既卒、フリーターを中心に就職・転職サポートを行っている第二の就活は株式会社UZUZが運営しています。働くことが怖い、就活はやりたくないと考えている若者の思いを払拭するため、さまざまな角度から支援してくれます。
また、若者のキャリアを魅力的に変えるために、就活サポートも充実させています。特に20時間を超えるキャリアカウンセラーの個別サポート、ビジネスマナーなどの講習を無料で受けられる集団サポートといったものを自身で選択できる点も魅力的です。
実際のサイトには支援内容のほか、就職・転職に関する様々な記事も記載されているため目を通してみて下さい。
女性のキャリアプラン
近年、男性の育児休暇取得率が高まっていることを知っていますか?しかし、2020年時点でわずか6.16%という数値が出ています。一方で女性は82.2%です。つまり、女性は妊娠、出産、育児による一時的なキャリア中断の可能性が男性よりも高いと言えます。
たとえ「働き続けたい」「子育てに専念したい」という希望を持っていたとしても、自分の思い通りにいくかどうか分からないから考えても無駄なのではないかと思うこともあるでしょう。
それでも自分なりのこうありたいという気持ちを書き出し、しっかりと意識しておくことがポイントと言えます。なぜなら、現実味を帯びた時に漠然と「このままでいいのかな?」という不安やモヤモヤを抱えてしまうことがあるからです。解像度が荒い状態は漠然とした不安を感じやすいのです。
このまま働き続ける場合、一時的に中断する場合などいろいろなケースで考えてみるのが良いかもしれません。
出典:「平成30年度雇用均等基本調査(速報版)」(厚生労働省)
💡 こちらもおすすめ
まとめ
今回は20代の転職において、キャリアプランの考え方や面接の質問例について解説していきました。いかがでしたでしょうか?
自分の人生を中長期的に考え、さらにそれを相手に伝えるのは非常に難しいことです。しかし、転職活動の面接ではほとんどの確率で聞かれると言えます。そのためしっかりと考え回答できるようにしなければいけません。
なかには「分かっているけれど、うまくまとめられない」という方もいるでしょう。そういった場合は、本記事でも紹介した転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
この記事のまとめ
- キャリアプランとはキャリアビジョンに対する計画のこと
- キャリアプランは「自己分析」「キャリアの棚卸し」「将来像考える」「将来と現在の道筋を考える」の4つのStepキャリアプランは面接で問われるケースが多い
- キャリアプランを聞かれたら「どうなりたいのか」「それに向けてどのような計画を引いているのか」「それに向けて具体的に何をしているのか」を意識する
- キャリアプランや転職の悩みはプロに相談してみることが成功の近道