この記事で解決できるお悩み
- 新卒で入社した会社を辞めたいと思っているが転職できるか不安
- 転職したいけどいつ転職するのがベストか分からない
- 第二新卒での転職がうまくいく自信がない
- 第二新卒での転職を親に反対された....
結論からいうと第二新卒での転職は可能です!第二新卒は通常の中途採用と異なりポテンシャルが重視されるため、むしろ未経験の仕事にチャレンジしやすいという特徴があります。
しかし、一方でデメリットがあるのも事実です。
この記事では第二新卒で転職するメリット・デメリットについて解説していきます。最後まで読むことで第二新卒として転職するために必要なことが分かります。
目次はこちらです。気になったところから読んでいっても大丈夫です。
目次はこちらです
第二新卒で転職するメリット
まずは第二新卒で転職をするメリットを紹介していきます。第二新卒で転職したときとそれ以降で転職したときを比較して感じたことは以下のとおりです。
- 未経験の仕事にチャレンジしやすい
- (中途採用と比べて)長い目線で評価してもらいやすい
- 新卒の会社に染まりきらなかった
未経験の仕事にチャレンジしやすい
中途採用の場合、即戦力として活躍することを期待されます。企業が求める人物像に対して、転職者のこれまでの実績、スキル・経験が見合っていなければ採用には至りません。
つまり未経験の仕事へのチャレンジしたいと思っても選考を受けることすら叶わないケースもあります。
一方、第二新卒採用においては新卒同様にポテンシャルの期待値が大きい傾向にあります。仮にその仕事に必要なスキル・経験がなくても中長期的な目線で判断してくれるということです。
(中途採用と比べて)長い目線で評価してもらいやすい
上述のとおり、中途採用は即戦力として採用されている訳ですから入社後すぐに結果を出すことを期待される可能性が高いです。研修や先輩や上司が教えてくれたりする環境がないケースもあり、自走することが求められます。
しかし、"第二新卒枠"で入社したときは、ビジネスマナー等はある前提でしたが業務面においては育成対象として新卒同様に長い目線で評価してもらっていたと感じました。
(もちろん企業によると思いますが、ポテンシャルを重視して採用しているのに即戦力としての働きを求められたら「話が違う!」となりますよね)
必要以上にプレッシャーや焦りを感じることなく仕事ができたことで、着実にスキル・経験を体得して1年以内にはしっかりと成果を出すことができました。そこで得たスキル・経験、実績はその後の転職においても活かすことができたので本当にいいタイミングで転職できたと思いました。
新卒の会社に染まりきらなかった
比較対象がないので、新卒で入社した会社の社風、人間関係、ルールなどが社会人の基礎になりやすいです。※インターンを経験している場合を除く
「前の会社ではこうだった」「前の会社はこれが正解だった」という気持ちになることがありますが、前の会社を持ち出して今の会社を批判することは周りとの軋轢を生む可能性が高いです。
第二新卒で転職した私は新しい会社の文化に慣れるのが早かったですが、1社目が長いとこの点に苦労していて周りからも扱いづらいという印象を持たれている方もいました。
転職時は意識していませんでしたが、意外と『新卒の会社に染まりきっていない』というのは変化を受け入れやすいというアドバンテージがあると感じました。
第二新卒で転職するデメリット
メリットがある一方で、デメリットもあります。
- 早期退職のリスクを懸念される
- 新卒と中途で会社からの評価やチャンスにギャップがある場合がある
メリット・デメリットの両方を比較して今転職すべきか判断してください。
早期退職のリスクを懸念される
"3年以内で退職した(する)"という実績があるので、企業からは「採用してもすぐに辞めてしまう」リスクについて検討します。せっかくコストを掛けて育てた人材がすぐに辞めてしまってはマイナスだからです。
これに対しては、企業が納得できる『転職理由』『志望動機』で回避可能です。
逆にいうと『転職理由』『志望動機』がふわふわしていてはこのリスクを払拭することができずに採用に至らない可能性があります。「なぜ転職する必要があるのか?」「なぜこの会社でないといけないのか?」は自己分析・企業分析を通じてしっかりと準備しましょう。
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新卒と中途で会社からの評価やチャンスにギャップがある場合がある
転職が一般的になってきた現在においても大手企業では新卒一括採用が主流です。
新卒で入社したときは「新卒●期生」として会社から目をかけてもらっていましたし、第二新卒として転職したときは「新卒」と「中途」である自分への期待値に差よりがあると感じたことがあります。
実際にopenworkが実施した調査(※)によると、中途よりも新卒の方が会社への評価が高く、かつ年齢とともにその傾向が強まるという結果が出ています。「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「人事評価の適正感」いずれにおいても新卒よりも中途の評価が低い結果となっており、中途社員の不満が現れていると感じました。
したがって日本企業における新卒至上主義という考え方は存在する可能性があることを念頭に入れた方が良いでしょう。
出典:「新卒入社」vs「中途入社」 働きやすさギャップに関する調査レポート(OpenWork 働きがい研究所)
第二新卒が、転職活動で苦労・失敗しやすいポイントは?
第二新卒は社会人経験もあるし、なんだかんだ簡単に転職できるだろうと思っている人はいませんか?もちろんそのような人もいるでしょう。しかし、なかなか選考を突破できず苦労する人がほとんどです。
ここではどういった苦労があるのか、失敗しやすいポイントについて解説していきます。
第二新卒の転職活動は、新卒の就職活動と全く違う
「新卒時の就職活動はテンポよく決まったし、第二新卒の転職活動も楽勝だろう」その考えには注意が必要です。実は、転職活動と就職活動は全く異なります。
就職活動は、「やりたいこと」を明確にしてそれを企業に伝える形でした。一方で転職活動では「やりたいこと」よりも自分が「やれること」という点、いわゆるどの程度企業に貢献してくれるか、即戦力になれるかが重要視されるのです。
また、転職活動時には正社員として働いた経験を持っているため、企業に求める部分に変化が表れます。そのため、視野も広がり選択が難しくなるということも挙げられます。
さらに、就職活動の際は学生ということもあり友人や周囲の人と悩みや大変さ、情報などを共有することができました。しかし転職活動は基本的にひとりで行うため精神的にも体力的にも大変なことが多いのです。
このような点から就職活動と転職活動は大きく異なると言えるでしょう。
第二新卒が転職活動で苦労するのは、こんなところ
この章では、実際に第二新卒の転職で苦労する点について詳しく説明していきます。
今まさに転職活動を行っている人やこれから行う人、転職するか迷っている人には必ず知っておいてほしいことでもあるので、しっかりと読んでいってください。
いい会社、応募できる会社が見つからない
ほとんどの人は転職活動を始めた時にいちばん最初に行うことは「企業探し」だと思います。
「ここの企業が気になる」「受けてみたい」と思ってよく見てみると、第二新卒を受け入れていないといったケースが多く見受けられます。こういった場合、第二新卒は新卒と比較しそこまで大きな育成コストの変化がなく、さらにはいつか退職しまうと思われている可能性があります。そのため採用するメリットがないと考えている企業も多く、第二新卒の枠を無くしているのです。
さらには探そうと思ってもなかなか現職での不満を解決できる会社が見つからなかったり、どういった会社が良いのか分からないということもあります。
こういったことを踏まえ、自分で企業を探すことに苦戦してしまうのです。
退職理由を上手に説明できず、不信感を持たれる
「人間関係」「給料(給与)」「仕事のやりがい」など人によって前職を退職する理由はさまざまです。また、面接時には必ず聞かれる質問でもあります。その際、うまく説明ができていないと「この人、前職で何か問題があったのか」と不信感を抱かれてしまうことがあります。
また、志望動機では「御社は私が興味のある仕事内容で」などと説明しているのに退職理由では「とにかく給料が少なくて」などと言ってしまった場合「嘘をついている」と思われてしまうので注意が必要です。
志望動機と退職理由はイコールで繋がることを覚えておいてください。
自分の強みが分からない、上手に説明できない
「社会人経験があります」「ビジネスマナーがあります」と言っても、仕事においての実績がなければ企業側に自分を売り出すことは難しいです。
例えば営業職の場合、月にどのくらいの売り上げを出せるのかという点は、どの業界であっても非常に重要なポイントです。しかし、仕事の経験を積んでいなければ企業にアピールができず、「この人を営業として採用するメリットがない」と思われてしまうのです。
また、クリエイティブな仕事であっても、こういったホームページを作成しましたという経験がなければ、自分ができることや自分の強みを企業に知ってもらうことができません。
もっと損をすることは、せっかくアピールできるポイントがあっても上手く説明できないケースです。
月に何百万、何千万と売り上げを出している営業職でも、それがいかにすごいことなのか、こういうトーク術があってこういうふうに努力したからだという内容をアピールできなければ、企業側に何も伝わらず結局選考突破すらもできないのです。
第二新卒の転職を成功させるには
第二新卒の失敗や苦労などマイナス面の説明をたくさん行ってきましたが、実は転職を成功させる方法もきちんとあるので安心してください。
この章では第二新卒の多くが気になる"転職を成功させる方法"について解説していきます。
基本は、自己流で転職活動をせずに、転職サービスを上手に活用すること
第二新卒で転職活動を行っている人の中には、自己流で転職活動を行っている人もいると思います。しかし、自己流で行ってしまうと選考突破できないなどといった失敗も起こしかねません。
そのため、転職サービスを活用することをおすすめします。
自己流で転職活動を進めると、第二新卒が転職に失敗する理由とは?
前章でも説明した通り、転職活動でまず始めに行うことが企業探しです。
企業のホームページを確認したり周囲に聞いたりしながら「興味を持っている会社」「行きたいと思っている会社」を見つけそして応募した人がいたとします。その人が見事選考を突破し入社が決まり、喜んでいたのも束の間、入社して働き出したら「思ってた感じの会社と違う」ということがあるのです。
では、何が問題なのでしょうか?それにはいくつかの理由があります。ひとつは企業のホームページのみを確認しているところです。基本的に企業ホームページには「良い点」しか書いていません。そのため自分が気になる職種であればどこの企業を見ても、よく見えてしまうのです。
もうひとつは自身が持つ企業の情報が少ない点も挙げられます。就職活動中はOB・OG訪問などがあったり周囲の人間と情報共有ができたりします。しかし、第二新卒の転職活動においてはひとりで情報を探さなければいけないので失敗を招きやすいのです。
経験や知識がないなら、転職のプロの力を借りよう
前述したような自己流で転職活動を行った場合の失敗は、転職のプロに力を借りることで解決するでしょう。
分かりやすく言うと、転職のプロは情報を持っています。業界や職種問わず、その会社は一体どういう人を求めていてどういうメリットデメリットがあって実際の雰囲気はこんな感じで、といったように自己流では知り得ないことをきちんと教えてくれるのです。
「良い点」だけでなく「悪い点」までも知った上で受けられるので安心です。
また、自分自身に本当に適している企業なのかという点も見極めてくれるサービスがあるのでそういったものを下記で説明していきます。
第二新卒に特化した転職サービスを使おう
転職サービスならどれでもOKという訳ではありません。きちんと「第二新卒」に特化したものを利用することが選考突破の近道です。特化したサービスを利用することで、適している企業などの紹介も多く選びやすいといったメリットもあります。
ここではそういった点について解説していきます。
第二新卒向けの転職サイトを利用
転職サイトには「20代のみ」「既卒」「フリーター」などそれぞれの現状に適しているサイトがあります。もちろん第二新卒に適している転職サイトもあるのです。そのため、やみくもに転職サイトに登録して利用するのではなく、まず誰に向けているサイトであるのかをチェックすることが大切です。
そもそも転職サイトを利用してどのようなメリットがあるのでしょうか?サイトを利用し自分自身で求人を探すのですが業種・職種が幅広く掲載されているため気になる企業を選択しやすいところが特徴です。また、自分自身の情報を見た企業側からスカウトメールが届き、書類審査などを無条件で突破できるといったこともあるのです。
しかし、書類作成や応募については全て自分で行わなければいけないので、それらを不安を感じる人は転職サイト+転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントについては下記で説明していきます。
第二新卒向けの転職エージェントを利用
転職エージェントとは転職を検討している人と企業の間に入り手厚いサポートをしてくれるサービスです。転職サイト同様に、第二新卒に特化している人がいます。
エージェントは求人を紹介してくれたり、非公開求人となっているものを紹介してくれたりと転職者に有利な情報を教えてくれます。
また、履歴書や職務経歴書の添削を行ってくれるほか面接のアドバイスも行ってくれるので、就職活動と異なりひとりで対策をしなければいけない第二新卒の場合は利用するメリットも非常に多いです。
転職サイトと併用して利用する方もいると言われています。
転職サービスに登録したら、自分でも転職対策を進めよう
もちろん転職サービスに登録したから終わりという訳ではありません。自分自身で対策を進めることも重要です。
第二新卒は転職理由を明確にする
導入でも記載したように、転職サービスに登録すれば行きたい企業に受かるという保証はありません。受かるためにはまず転職理由を明確にすることが大切です。
転職を検討しているということは前職に、何か不満があったりキャリアアップを目指していたりといった理由があると思います。
そこが明確になっていないと、転職活動を行ってもどこを受けていいのか分からなかったり企業側に思いがうまく伝わらなかったりと、選考を突破することすらできないのです。
もちろん、不満などを行きたい企業に伝えることはマイナスとして見られてしまうので良くありません。しかし自分自身の中で、何がどのように不満で次の会社ではどこが理想なのかを整理しておくことで、企業選択もしやすくなるでしょう。
応募する企業の選定軸を持つ
第二新卒の場合、「未経験でもOK」という求人も多数あります。「興味がある」「挑戦してみたかった」などといった人でも応募できるので、応募が重なることも多いです。こういった理由から不採用が続くことも考えられます。
しかし、第二新卒と記載していない企業であっても応募してみたら合格するといったケースもあります。
そのため「記載していないから」「少し気になるけど受かるか分からないし」などといった理由から応募をしないということは非常に勿体無いのです。また、興味を持っていた会社でも面接などを行っていくうちに、気持ちが変化していくこともあります。
さまざまな可能性を考え、選定軸を広く持ちながら応募すると良いでしょう。
面接でよく聞かれる質問には、答えを考えておく
第二新卒の面接でよく聞かれる質問が「退職理由」です。退職理由を明確にしておかないと、選考を突破することは難しいと言えます。また、退職理由で挙げた問題点を企業側に「この人なら・この会社なら改善できるだろう」と思ってもらわなければいけません。
そのため事前に、答えを考えておく必要があります。
しかし気をつけなければいけないことがあります。それは退職する理由を「会社が悪かった」と言ってはいけないことです。面接官に悪印象を与えるだけでなく、改善力もないと思われてしまいます。
よく、「仕事内容が自分に合わず」と答える人もいるかもしれませんが、その回答も「会社のせい」になってしまうので注意してください。
このような、よく聞かれるような質問を事前に調べきちんと対策をしておくことが大切です。
まとめ
今回は第二新卒のメリットとデメリットのほか、転職の失敗や苦労、転職を成功させる方法など詳しく解説していきましたがいかがでしたでしょうか?
第二新卒は「新卒」と比較され劣っていると評価されることがあるのも事実です。また、中途と比較されスキル面でも即戦力にならないかもと思われる可能性もあります。しかし、本記事でも解説しているように、ビジネスマナーがあったり育成コストがあまりかからなかったりなどといった点を考えると第二新卒は有利でもあるのです。
そのため、落ち込む必要はありません。まずは第二新卒において転職のメリット・デメリットを理解してください。その上で転職サイトや転職エージェントを活用し、より自分自身が納得できるキャリアチェンジを行うことをおすすめします。
その際、この記事がみなさんのお役に立てていたら嬉しいです。
この記事のまとめ
- 第二新卒は最終学歴から3年以内に会社を退職していて正社員経験のある人
- 第二新卒にはメリットが3つある
- デメリットや「新卒」「中途」と比較されることも
- 第二新卒の転職で苦労することや失敗も
- 転職成功には転職サービスをうまく活用しよう