第二新卒・20代の転職入門

第二新卒で転職すると年収はどうなる?ボーナスはもらえる?

2020年8月3日

第二新卒 年収アップ アイキャッチ

この記事で解決できるお悩み

  • 第二新卒での転職で年収をアップしたい
  • 第二新卒で転職すると年収が下がるんじゃないかと不安
  • 転職後のボーナスってどうなるの?

第二新卒での転職によって年収がどう変わるかは現年収と転職先の給与水準によるところが大きいです。

そこで年収が上がるのか?下がるのか?がイメージ出来るように『第二新卒世代の年収分布』『転職後の年収増減分布』の調査結果を踏まえて現在地の可視化ができるようにしました。また僕が実践した年収アップのためのハウツーについても紹介します!

読み終えていただければ、転職による年収に関する悩みが解消できるようになっているのでぜひご参考ください。

第二新卒の給料事情を紹介する前に

そもそも第二新卒とは『最終学歴の卒業から1~3年以内で正社員として就業経験のある人』を指します。

例えば大学卒の場合、23~25歳の方が当てはまります。

ただし、企業毎に定義が微妙に異なる場合もあるので注意が必要です。応募前にその企業が定めた第二新卒の枠に自身が当てはまるかどうか募集要項をチェックしましょう。

第二新卒年収アップ①

【独自調査】第二新卒で転職すると年収は上がる?それとも下がる?

第二新卒で転職をすると年収はどう変わるのか?を『第二新卒の年収分布』『転職後の年収増減データ』をもとに解説していきます。

第二新卒の給料・年収相場

まず、第二新卒の年収分布について説明します。なぜなら同年代の年収と比較した時の現時点の評価が分かれば、転職後にどうなるのかが想定しやすいからです。

それでは以下のグラフをご覧ください。

無期限雇用の正社員・25〜29歳の収入分布のグラフ

年収レンジ 男性 女性
月収〜14万円(想定年収〜200万円) 0.1% 0.1%
月収14〜22万円(想定年収200〜300万円) 15.9% 27.3%
月収22〜28万円(想定年収300〜400万円) 54.4% 50.5%
月収28〜34万円(想定年収400〜500万円) 20.5% 15.6%
月収34〜40万円(想定年収500〜600万円) 5.7% 4.1%
月収40〜55万円(想定年収600〜800万円) 2.7% 2.0%
月収55〜70万円(想定年収800〜1,000万円) 0.5% 0.2%
月収70万円〜(想定年収1,000万円〜) 0.3% 0.2%

このグラフは、厚生労働省『賃金構成基本統計調査』2017年をもとに転職パイセンが作成した無期限雇用の正社員25〜29歳の収入分布です。(現在だけでなく数年後も含めた傾向を掴むために25~29歳のデータを用いています)

この調査結果によると、第二新卒世代の年収レンジのボリュームゾーンは月収22万~28万円(想定年収300〜400万円)でした。

現年収がこの範囲内であれば同年代の方と比べて大きな差はないと言えるでしょう。

出典:『賃金構成基本統計調査』(厚生労働省)

転職後の年収増減分布

続いて、こちらのグラフをご覧ください。

リクルートワークスによる2020年の調査結果をもとに「25~34歳の転職を行った正規雇用の職員・従業員が転職後、どれだけ給与が変化したか」をまとめました。

25~34歳の転職による年収増減の分布グラフ

  転職1年後 転職2年後
10%以上上方変動 35.6% 53.5%
10%以上下方変動 24.1% 15.2%

この調査結果によると、転職後に年収が下がる人より上がる人の方が多く、更に転職1年後より2年後の方が上がった人の割合がアップしています。

転職時点では年収に変化がなくても2年目以降に年収が上がる可能性があることを示しています。

もちろん転職後に評価されて昇給したケースも想定されますが、初年度は転職先の評価タイミングによってはボーナスがもらえず、理論年収通りにもらえた2年目以降で年収がアップしている可能性もあります。(月給制の場合)

出典:『全国就業実態パネル調査2020』(リクルートワークス)

第二新卒年収アップ②

転職後、ボーナスはもらえるの?

「会社による」

これが回答になります。一律もらえるケースもありますが、一般的にはボーナスの査定期間に在籍していればその在籍期間分が対象になります。

また業績連動型のボーナスの場合、もらえない可能性もある点は抑えておくべきです。

月給制はボーナスを含んで年収を提示するためボーナスがもらえない時や入社時期によっては初年度の年収が下がるリスクがあります。したがって、給与体系や入社タイミングは考慮の上、転職できると良いでしょう。

第二新卒の転職で年収を上げる方法は?

第二新卒の転職で年収を上げる方法について具体的に解説していきます。

方法としては下記の4通りです。

  • 給料水準が高い業界に転職する
  • 給料水準が高い企業に転職する
  • スキルアップして給料水準が高い職種やポジションに転職する
  • 実力主義・インセンティブが大きい会社に転職する

給料水準が高い業界に転職する

業界全体の給与水準が高いところへ転職するのは、年収アップのために有効な手段です。

dodaの調査によると平均年収が高い業界は『金融』、次いで『メーカー』、『総合商社』『IT業界』という結果になっておりました。

また、転職パイセンによる独自調査では、"第二新卒歓迎求人"の中で年収800万円以上の求人数が最も多い業界は『IT業界』でした。個人的な感想としては、『IT業界』は発展途上、かつ実力主義のため第二新卒でもチャレンジしやすくて高収入も臨めると思っています。

ただし、職種未経験の場合は必ずしもこの通りとは言えないです。なぜなら『未経験』の場合、評価テーブルのランクが低くなる可能性が高いからです。

出典:平均年収ランキング(doda)

給料水準が高い会社に転職する

主に大企業外資系企業などが挙げられます。

大企業の場合、福利厚生が充実しているので年収+α(ex.住宅補助)が見込める可能性もあります。また、昇給による給与の増加率も一般的な企業より優れているので生涯年収のアップも期待できます。

外資系企業は大企業と比べて福利厚生は劣るようですが、海外に進出できるほどの資金体力があり、年収を高くすることで優秀な人材を集めようとしているため年収が高い傾向にあります。ただし、実力主義のため成果が出せなければ年収が下がるリスクも大きいです。

いずれにせよ、その分狭き門であることは十分理解しておかなければなりません。他の企業に転職するときよりも入念な準備が必要になります。

💡 人気企業の年収はここからチェック

リクルートやアクセンチュアといった人気企業の年収を知りたい場合は、口コミ・評判サイトで確認しましょう!
openwork』では年齢別の年収を閲覧可能なので参考にしてみてください。

スキルアップして給与水準の高い職種やポジションに転職する

今より高いポジションを目指せる会社に転職することも給与を上げる手段の一つです。例えば、管理職や幹部候補生を募集しているところに応募したり、資格などを取得してより専門性の高い職種に転職したりすることで年収のアップが期待できるでしょう。

しかし、高いポジションに付くということはその分責任も重くなるということです。仕事へのプレッシャーも大きくなり、人間関係にも気を使わなければなりません。また採用側の期待値も高くなるため転職する際のハードルが高いことにも気をつけましょう。

実力主義・インセンティブが大きい会社に転職する

自分の能力に自信があるのならばベンチャー企業のような実力主義の会社に転職することを考えてみても良いかもしれません。実績に応じて高いインセンティブが発生するので、きちんと成果を上げることができれば、同年代より多くの年収を得ることも不可能ではありません

ただし、基本給は低くなるケースが多いため実績を出せなければ、むしろ給与は下がってしまうことがリスクです。またノルマに対しても厳しい目で見られるため仕事へのストレスも増えてしまいます。

バリバリ働いてたくさん稼ぎたいという方やストレスのコントロールが得意な方であれば、リスクは高めですがリターンも大きい選択肢と言えるでしょう。

第二新卒年収アップ③

第二新卒の転職で年収を上げるのは可能だけれど難しい?

前の章では、第二新卒の転職で年収を上げる方法を説明してきました。それぞれメリット・デメリットはありますが上手く転職できれば現在よりも高い給与を実現できます

しかし、第二新卒が転職を成功させるためにはいくつかの課題があります。その辺りをきちんと把握して置かなければ、対策を取ることも難しく採用に至らないという残念な結果になりかねません。

ここでは第二新卒が転職する際にたちはだかる壁について解説していきます。

年収を上げる方法は色々あるんだね!
転職者さん
よっくん先輩
そうだね!でも第二新卒で転職するには難しいところがあるってことも知っておいて
よっくん先輩
課題が明確なら対策できるからね

第二新卒が転職すべき会社は『年収以外も』いい会社

これを読んでいる皆さんは基本的に年収アップを目的に転職したいと考えているはずです。しかし、矛盾するようですが、年収だけで判断してしまうことはリスキーだと言わざるを得ません。

仮に転職に成功して年収アップにつながったとしても、自分の性格や能力に見合っていない会社であった場合、長く勤めることは難しいです。

具体的には、

・会社のカルチャーと合わないと、同僚とのチームワークが築けず活躍できない
・部下にも権限をくれる会社、また優秀な同僚がいないと学べる機会が減ってしまう
・制度上の年収が青天井でも、会社自体が儲かってないと評価や給料が上がらない

などのミスマッチが起こる可能性があります。

したがって真の意味で転職を成功させるためには、年収が上がりかつ自分をしっかりと成長させてくれる環境を持った会社を探し出さなければなりません。

第二新卒が『受けたい会社探し』でぶつかる課題

まず第二新卒がぶつかる壁として、そもそもどの会社を選べば良いのか分からないということが挙げられます。知らない業界や会社の中から、「年収」や「環境」、「成長性」など様々な要素を加味しつつ自分の希望に叶うところを見つけるのは非常に難易度が高いです。

そしてただでさえ難しいのに、社会人経験が少ない第二新卒は他の業界・他の会社の内情を正確に知るための土台ができていません。まるで、砂漠の砂の中から砂金を見つけ出すかのような作業です。

それゆえに第二新卒が自分一人で、転職したいと思えるような業界・会社を見極めるのは至難の業だと言えるでしょう。

第二新卒が『面接や選考』でぶつかる課題

第二新卒の転職で最も不利な点が「経験値の低さ」です。社会人経験やスキルが乏しいため、企業側のニーズをきちんと捉えきれないケースが見受けられます。その結果、面接を通過することや高く評価してもらうことが難しく採用に繋がらない、あるいは採用されても給与がさがったりします。

また違う業界に応募する場合は、環境が違いすぎてそれまでの職場で培った経験をアピールする方法がわからないというのもよくある課題です。もし採用されるだけのポテンシャルがあったとしても自分の強みを適切に伝えることが出来なれければ、成功は掴めません

第二新卒が『会社選び』でぶつかる課題

面接を切り抜け、仮に何社か内定をもらえてもまだ課題があります。本当に働いて良い会社の基準が分からないと内定した中からどれを選ぶべきかが判断できません

選んでから辞退した会社のほうが良かったと後悔することも考えられます。苦労して掴み取った内定だけに、失敗したときのダメージは計り知れません。

転職は転職後「この会社に移って本当に良かった」と思えてから初めて成功したと言えます。内定をもらうことがゴールではないことは覚えておきましょう。

第二新卒年収アップ④

第二新卒の転職における年収アップの秘訣

前章で説明したようにやはり職で年収をアップさせることは簡単ではありません。また、転職活動においてさまざまな課題にぶつかることで結果的に、その転職が失敗になってしまう可能性もあります。

しかし、これらは転職サービスを利用することで解決できる問題でもあるので安心してください。

第二新卒の転職では『自己流』は失敗のもと

結論から言うと、第二新卒の転職活動を自己流で行った場合失敗する可能性があります

第二新卒は3年以内の社会人経験があります。しかし言ってみればたった3年以内です。その未熟さで他の業界だったり他の会社の内情を知ったりすることは難しいです。キャリアチェンジがしたいと思っても、自分の知らない業界や会社の中で、適している場所を見つけることに苦戦してしまいます。

また、転職をする際はより詳しい情報を集めることが重要です。しかし新卒時のように周囲に聞ける人がいなかったり、行きたい業界の会社に知り合いがおらず聞けなかったりといったこともあります。

要するに正しい情報を集めきれずに企業を決めてしまい、結果的に”失敗”してしまうのです。

第二新卒の転職に慣れている転職エージェントを活用すること

自己流での失敗を避けるためには、転職エージェントを活用することがおすすめです。転職エージェントとは、転職者と企業の間に入り転職のサポートをしてくれる支援サービスです。

「どのような職種に興味があるか」「仕事環境で求めることが何か」など、詳しく聞いたうえで、ひとりひとりに適した企業を紹介してくれます。ひとりでは知ることができない企業の情報もしっかりと教えてくれます。

また、第二新卒の転職に慣れているエージェントを活用することで、第二新卒が陥りやすい失敗やその対策方法、強みやアピール方法などを一緒に考えてくれるのです。

さらには履歴書や職務経歴書などの提出書類の添削を行ってくれたり面接時の対策をしてくれたりといったサービスもあります。

第二新卒年収アップ⑤

第二新卒におすすめの転職エージェント

ひとくちに転職エージェントと言っても、きちんと第二新卒に適しているエージェントを活用することが大切です。

ここでは、おすすめの転職エージェントを2つに絞って紹介していきます。

よっくん先輩
第二新卒だからこそおすすめのエージェント、是非チェックしてみてね

ハタラクティブ

ハタラクティブは「第二新卒」「既卒」「20代のフリーター」向けの転職サービスです。求人の詳細はもちろんのこと実際に働く職場の雰囲気まで取材をしています。

そのため転職者には正しい情報を伝えるだけでなく、それらの情報からその人に適しているかも伝えてくれるのです。

また、就活アドバイザーは直接転職者と会ってカウンセリングを行ってくれます。その数、60,000人以上という数字も叩き出しているほどです。

希望の条件などを聞き、適した企業を紹介してくれたり面接対策を行ってくれたりします。「しっかりと耳を傾け、話を聞いてくれる」といった声もあるため、伝えることが苦手な方や転職活動に不安を抱えている人にもおすすめです。

ハタラクティブ 公式へ ≫

第二の就活

第二の就活は「第二新卒」「既卒」などの20代に特化している転職サポートを行う株式会社UZUZが運営するサービスです。

年間約15,000人のキャリア相談に乗っているほか、難しい第二新卒においても書類選考通過率87パーセント以上と業界内でも高い数字を維持しているのです。

その理由として、20時間を超えるキャリアカウンセラーのマンツーマンサポートだったり、ビジネスマナー・研修などの講座を無料で受けられたりと転職者への支援が充実している点が挙げられます。

また、完全無料で全国どこでも面談が可能です。テレビ電話でカウンセリングも可能なので遠方に住んでいる場合でも足を運ばずにすむといった点がメリットと言えます。

第二の就活 公式へ ≫

第二新卒年収アップ⑥

まとめ

今回は第二新卒で転職して年収アップしたいという方のために、その方法や注意点、対策などを紹介してきました。たしかに簡単ではありませんが実際に転職して年収を上げている第二新卒の方もいます。諦めずに一歩踏み出してみれば、ステキな未来が掴めるかもしれません。

第二新卒の人が転職で不利な理由の大部分が経験不足というところにあります。それを補うためにプロである転職エージェントの力を借りてみることも一つの手段です。自分に合った企業を見つけ出し、ニーズまでしっかりと把握できれば転職成功の確率は大幅に上がります。

この記事が皆さんの役に立ち、一人でも多くの方が転職を成功させてより良い環境で働ける手助けとなれば幸いです。

この記事のまとめ

第二新卒でも転職して年収アップできるが難しい
第二新卒の転職が難しい理由は経験と情報が不足しているから
転職エージェントのようなプロを利用することは有効な手段

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ヨックン

ヨックン

文系大学卒のサラリーマン。会社ではいわゆる「偉い人」で、転職者を採用する側として、採用計画、面接、研修など採用するプロ。 スシマルやレイからはブレないキャラとして信頼されている一方で、よく相談にも乗ってくれる頼りになるメンバー。 →ヨックンのプロフィール

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