この記事で解決できるお悩み
- 第二新卒での転職のリアルについて知りたい
- 初めての転職で勝手がわからずブラック企業に転職してしまわないか心配
- どうしたらブラック企業に引っかからないか?
- 第二新卒歓迎求人はブラック企業が多いって本当?
実際のところ第二新卒がブラック企業に転職してしまうという事実はあります。
なぜなら、ブラック企業では離職率が高い為、人手不足という問題を抱えています。したがって単純に目にする機会が多いです。また、第二新卒のように転職に慣れていない転職者の場合、ブラック企業の見極められない可能性が高いからです。
本記事では、第二新卒における転職のリアルとブラック企業に転職しないためのハウツーについて解説します。
目次はこちらです。気になったところから読んでいっても大丈夫です。
目次はこちらです
そもそもブラック企業って?
「ブラック企業に入社したくない!」「うちの会社はブラック企業だから」などと言っている人もいます。しかし、厚生労働省ではブラック企業の定義は提示されていません。
定義はないものの以下のような特徴があることを覚えておくと良いでしょう。
- 働く人(労働者)へ長時間労働やこなせないほどのノルマを与える
- 残業代を払わなかったりパワーハラスメントが行われていたりとコンプライアンスへの意識が低い
- 上記2つのような状況で働く人に対し過度な選別を行う
- 社員の離職率が高い
- 休日出勤が多く有給休暇が取れない
- 精神論が多い
- 原因不明の給料減額や天引きがある
こういった企業の場合「ブラック企業」と言えます。なかにはこのような状態を普通だと思い無理して働き続けてしまう人もいますが、心身共に悪影響を及ぼす可能性も高いためとても危険です。
第二新卒がブラック企業に引っかかってしまう背景
「第二新卒はブラック企業しか受からない」「第二新卒歓迎求人はブラック企業が多い」という情報は誤りです。しかし、第二新卒がブラック企業に引っかかってしまうケースは実際にあります。
上記でも説明したように、ブラック企業は離職率が高いと言われています。そのため常に人手不足に困っており求人が多いのです。転職サイトを見ていて常に「求人募集」と出ている企業には注意をしたほうが良いかもしれません。
第二新卒は社会人経験が浅いがゆえ、情報収集が甘くなってしまう可能性があります。聞いたことない会社、よく知らない会社=自分に適した企業かどうか分からない会社でもあり、そのような会社への転職は仮にブラック企業でなくても失敗する可能性も高いです。
さらに、第二新卒は自分のキャリアに対するマイナスイメージが強いとも言えます。業務経験が浅く、アピールポイントに乏しいと思ってしまうパターンも多いです。そういった理由から初めての転職活動に対する不安や焦りを感じやすく、「入社したい」ではなく「入社できる」会社を選んでしまいがちです。
第二新卒での転職のリアル
確かに、上記のような理由から第二新卒がブラック企業に入社してしまう可能性はあります。だからと言って第二新卒とブラック企業への転職はイコールで結ばれるということではありません。
第二新卒の転職でもホワイト企業や大手企業に転職できるからです。本章ではそれについて詳しく解説していきます。
第二新卒の離職・転職はよくあること
第二新卒は新卒で入社した会社を3年で以内で退職するということです。そのため「自分は社会人として駄目な人間」「3年も続けられないなんて」と自信をなくしている方もいるようです。確かに「第二新卒=入社から3年以内の転職は甘い」など第二新卒の転職にネガティブな情報があることに間違いはありません。
しかし、厚生労働省の調査では新規大卒就職者の約3割、10人に1人が転職しているという結果が出ているのです。
こういった結果からも分かるように転職者は思っている以上に多く「転職するから自分は駄目な人間」という思いは持たなくて良いとも言えます。
「転職」そのものが問題ではなく、転職する理由や転職活動内容にもよるかもしれません。
調査結果:厚生労働省『新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)を公表します』
第二新卒が選考で評価されるポイント
第二新卒は、新卒と比較して電話対応やPCスキルなど基本的なビジネスマナーを備えている方が多いでしょう。また、20代とまだまだ若く柔軟性が高いということから、第二新卒を積極的に採用している企業もいます。
さらにこれまで「新卒一括採用」が一般的でしたが、超大手企業においてもこのように優秀な人材を獲得のため、第二新卒に間口を広げようとする動きが見られています。それだけでなく、通年採用や新卒採用を廃止してポテンシャル採用(30歳までなら応募可能)を始めている会社もあるのです。
大手企業と呼ばれる企業には、メーカーだとトヨタ自動車やソニーが挙げられます。ITではグーグルや楽天、ソフトバンクなどが挙げられます。どこの企業も大手企業ということもあり募集職種がかなり多い点が特徴でもあります。
そのため、自身のスキルや経験と照らし合わせ、どこの職種であれば自分を活かせるか考えた上で選考を受けて見ることをおすすめします。
第二新卒の転職でブラック企業に入らないための条件
第二新卒の転職でブラック企業に入社したいという人はいないと思います。転職先が「ブラック企業だった」という失敗を避けるためには2つのポイントを押さえておくことが必要です。
ひとつは「ブラック企業を見分ける能力」もうひとつは「ブラック企業ではない会社の選考に受かるための対策」です。
本章ではそれぞれのポイントをさらに詳しい内容に分けて解説していきます。「せっかく転職したのにブラック企業だった・・」という状況を避けるためにもしっかりと読み進めてみて下さいね。
ブラック企業を見分けるには?
ブラック企業を見分けるには「見極める能力」が必要と説明しましたが、色々な情報源から分析する必要があります。
事業内容、社員数、離職率などの企業データを意識的に確認する人もいるでしょう。もちろんそういった情報も大切です。しかしそのほかにも企業の評判を集めたサイトで職場の状況や雰囲気などを知ることも重要です。
とは言え、そのサイトに記載されている情報が全てではないため、転職エージェントや企業の採用担当と接点がある人からの情報があると良いでしょう。
企業のデータの見方
企業のデータを分析するのは専門的な知識が必要になってきます。企業のリサーチに時間をとられすぎて、書類作成や面接練習などといった選考対策に手が回らなくなってしまっては本末転倒なので、以下のような点だけでも確認するようにしましょう。
平均社員年齢:同業他社に比べて年齢が低い場合は短期で離職している人が多い可能性がある
業態:同業他社に比べて有名な商品やサービスなどを運営していればブランドがある分、人海戦術に頼らずに会社が運営できている可能性がある
企業の評判を調査するためにおすすめのサイト
企業の評判は、自身で調査していくことも大切です。調べてみると、自身が気になる企業について書かれていることもあり実際に働く人や働いていた人の声が聞けます。
特に下記の2つは使用している方も多く、情報も多いためおすすめです。
【転職会議】
クチコミ登録企業数は17万件超え、求人数は19万件を超えています。国内最大級300万件以上の転職クチコミ情報を掲載しているサイトです。
現社員や元社員から企業の評判、年収、面接対策などのクチコミが投稿されています。
気になる企業があった場合、ブックマーク登録や求人に応募することも可能です。
【Openwork】
就職や転職のためのジョブマーケット・プラットホームです。企業と個人のより良いマッチングをサポートしてくれます。実際に働いた経験に基づく「社員・元社員の声」を共有しているため、気になる企業を調べることが可能です。
待遇面、社員の士気、風通しの良さ、20代成長環境などを含む8つの項目で数値評価をしているため見やすいところも特徴と言えます。
ただし、クチコミには古い情報や間違った情報が含まれていることも多いです。あくまで参考程度と見ておきましょう。
転職エージェントからの情報
ブラック企業を見極めるために、自身で調べることを解説していきましたが、転職エージェントから情報を提供してもらうこともおすすめです。転職エージェントは企業の採用担当者から求人案件を獲得してきます。
案件獲得の際に、求人の背景などを確認しているため企業と付き合いの長いエージェントであれば内情を深く理解しているのです。そのためより正確な情報を手に入れられ安心です。
選考に通る能力を高めるには
ブラック企業を見極められ、ホワイト企業を受けたとしても内定が通らないのでは意味がありません。
そのため選考に通る能力を高める必要があります。その能力の高め方について解説します。
自己分析
転職活動は①応募する会社を探す②書類や面接の準備を行う③選考を受けるという3段階で行われます。この全てに自己分析が必要となるのです。
自己分析ができていないと、書類作成がうまくできない、行きたい企業や気になる企業などを選択する際に軸がぶれてしまうといったことで面接での受け答えもうまくできなくなってしまうのです。
そのため、「自分を正しく掘り下げ」「企業の立場に立ち、欲しいと思うような人材に掘り下げ」ると2つのステップから自己分析を行うことが重要です。
企業研究(情報収集)
転職活動は、簡単に言うと自分という人間を企業に売り込むことと言えます。そのため企業側が現在抱えている問題や課題を知り、「それを解決できる」とアピールすることで内定に近づきます。そういったことから企業を知るということは非常に重要です。
とは言え中小企業で公開されている情報が少ない場合は、ブラック企業に引っかかる可能性もあります。そのため、上記で解説したように、企業の評判を調査したり転職エージェントとヒアリングをしたりとうまく情報収集するようにして下さい。
履歴書、職務経歴書の準備
自己分析や企業研究(情報収集)が終了したら、履歴書や職務経歴書の準備をしましょう。履歴書には個人情報や職歴・学歴・資格、志望動機を書くことが多く職務経歴書には、自分が経験してきた仕事の内容やスキルを記載することが多いです。
履歴書は、人事部の書類選考で詳しく見られることが多いです。「資格などの基本的な要件を満たしているか」「満たしていなくても動機がしっかりしているか」などの補強材料をチェックして、現場の人間に推薦しても問題ないか確認しています。
「日付、写真、氏名、年齢、電話番号/メールアドレス、住所、学歴、職歴、資格、趣味、志望動機、本人希望記入欄」などを記載していきましょう。
職務経歴書は、採用担当者が「今までの業務経験や活かせるスキルなどを確認する書類」として見ています。「どのくらいの期間、どのような取り組みを行ない、どれだけの業績を上げたか」「仕事上での強みは何か」「転職することでキャリアアップに繋がるか」などといった点を確認しているのです。
「キャリアサマリ、活かせる経験・知識・スキル、会社情報、職務内容、実績・スキル」などを記載していきましょう。
筆記試験や面接などの対策
いくら自己分析、企業研究、書類作成の準備をしっかりとしたとしても筆記試験や面接などの対策はきちんとしなければ、内定からは遠ざかってしまうでしょう。
筆記試験で点数が取れないと企業側からは即戦力にはならないと判断されてしまう恐れがあります。さらに面接の受け答えがしどろもどろになる、言っていることがうまくまとまっていないことで「本当に弊社で仕事がしたいのか分からない」と思われてしまう可能性もあるのです。そのため筆記試験や面接などの対策はきちんと時間をかけるようにしましょう。
よくとりあえず現職を退職してから転職活動をしようと考える方がいますが、基本的に転職先が決まる前に辞めないこともポイントです。転職先が決まらずに退職してしまうと、生活費などで焦ってしまい転職活動にあまり時間がかけられないケースがあります。その結果ブラック企業に入社してしまったということも考えられます。
第二新卒におすすめの転職エージェント
転職エージェントは、上記でも説明したように企業と転職者の間に立ち適切な企業を紹介してくれるサービスです。
転職活動をしていると、転職サイトを確認して情報収集していく人が多いと思います。でも、残念ながらそれには落とし穴でもあります。確かにそういったサイトでは仕事内容や企業情報を詳しく記載してるかもしれません。しかし、どういった社員が在籍していて、社内はどのような雰囲気なのかという点はわかりません。そのため上辺だけの情報収集にもなりかねないのです。
こういった問題は転職エージェントを利用することで解決できるでしょう。なぜならサイトに記載していない内容まで詳しく教えてくれるからです。さらに、サイトに掲載されていない優良求人の紹介も可能なエージェントがいます。
また、エージェントをおすすめする理由は、情報収集をしてくれるだけではありません。ひとりではなかなか難しい自身の棚卸し、書類作成、面接対策などありとあらゆる面から無料で手厚いサポートをしてくれます。そのため、しっかりと対策ができるといったメリットがあります。
本章では、おすすめの転職エージェントとして「第二新卒エージェントneo」「ハタラクティブ」「第二の就活」を紹介していきます。なかには聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか?
転職エージェントといってもそれぞれに特色があり、自身に適したサービスを利用しないと「適した企業を紹介してくれなかった」「エージェントとの相性が合わなかった」ということも考えられます。そのため闇雲に登録すれば良いという考えはあまり良くありません。
どういったサービスなのか、どのような求人を紹介している実績を持っているのかなど詳しく見ることが大切です。ぜひ、紹介を読んだ上でサイトを確認してみて下さい。サービスの利用方法なども詳しく記載しているところばかりなので安心して利用できるでしょう。
第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoは、株式会社ネオキャリアが提供する第二新卒や既卒など若年層向けの就職・転職サービスです。
30秒で登録できるため、「転職活動においてまず何から行動して良いのか分からない」「第三者のサポートが必要だけれど時間が取りにくい」といった方の利用もおすすめです。
登録後は、適切な企業を紹介してくれるだけでなく履歴書・職務経歴書などの書類作成や添削、面接対策なども二人三脚で行ってくれます。徹底的にサポートしてくれるので、安心して任せられるでしょう。
さらに、入社日の条件交渉などといったアフターフォロー体制も整っている点も魅力的と言えます。
実際の利用者からは「自分を変えられた」「質問等に素早く返事をもらえて良かった」といった高評価の声が多いです。
ハタラクティブ
カウンセリング実績60,000人、内定率80%以上のハタラクティブは、第二新卒や既卒、20代のフリーター向け就職・転職支援サービスです。大きな特徴として「20代の若手を採用して長期的に育てていきたい」「幅広い人材を採用したい」といったことから経歴よりも人柄を重要視している企業が多いという点が挙げられます。
また、求人の詳細情報はもちろんのこと実際に働く職場の雰囲気なども取材しているため、転職者から転職先企業の理想や将来像を聞いた上で、適した企業を紹介してくれます。
無料で登録した後、企業を紹介してくれるだけでなく、強みが活かせるようにひとりひとりに合わせた面接対策も実施してくれるため初めての転職でも不安を抱える必要がありません。
伸びている企業から安定している中小企業といった、様々な業界や職種の企業を紹介してくれます。
第二の就活
株式会社UZUZが提供している第二の就活は、「就活=不安・やりたくない」といった気持ちを変えられるよう20代の第二新卒、既卒、フリーターを対象にサポートしてくれるサービスです。転職の基礎知識から応用知識まで役に立つコンテンツが多くあることも特徴です。
また、キャリアカウンセラーのマンツーマンサポートが受けられる個別サポート、ビジネスマナーやマインド研修など豊富な講座が無料で受けられる集団サポートなど、自身に適したもサービスを選択できます。そのため、「個別でしっかりと話がしたい」という方にも「ビジネスマナーを学びたい」という方にもおすすめです。
東京、大阪、横浜にオフィスを構えていますが、近くにオフィスが無いという場合でも全国遠方サポート対応としてテレビ電話を使用しカウンセリングをしてくれます。
サイトにはサービスの流れや就活について価値ある記事が掲載されています。ぜひチェックしてみて下さい。
まとめ
今回は第二新卒の現実について、ブラック企業に入らないようにするための条件なども含めて説明していきました。いかがでしたでしょうか?
ひとりひとり何かしらの思いを持って転職活動をするでしょう。「給料や年収をあげたい」「キャリアアップしたい」「人間関係の良いところで働きたい」などさまざまだと思います。
しかし第二新卒の場合、社会人経験が浅く情報収集がうまくできずにいわゆるブラック企業と呼ばれる会社に入社してしまう可能性も考えられます。そのため、適切な情報収集を行う必要があるのです。
とは言え、ひとりでは難しいことも多く時間がかかってしまったりうまく調べられなかったりといったこともあります。そういったことを避けるためにも転職エージェントを活用してみて下さい。
本章で紹介した3つは、高評価が多いエージェントです。まずは登録するところから始めてみましょう。
この記事のまとめ
- ブラック企業の定義はないが、3つの特徴がある
- ブラック企業は離職者が多く求人が増えているのに対し情報収集が甘い第二新卒がそこを選択しやすい
- 第二新卒の転職でもホワイト企業や大手に転職できる
- 第二新卒の転職でブラック企業に入らないための条件は3つ
- 選考に通る能力を高めるには「自己分析」「企業研究」「選考対策」
- 第二新卒におすすめの転職エージェント