第二新卒・20代の転職入門

第二新卒でホワイト企業に転職したいならやるべきこと

2021年2月21日

ビル

この記事で解決できるお悩み

  • 現職での働き方に限界を感じている
  • ホワイト企業に転職したいけど出来るかどうか分からない
  • どうやったらホワイト企業に転職できるか知りたい

ホワイト企業と聞くと「働きやすい会社」というイメージがありますが、具体的に何が働きやすさに繋がっているのでしょうか?

本記事では第二新卒の方向けに、自分にとってのホワイト企業の見つけ方ホワイト企業に転職するために準備すべきことをご説明します。なぜなら一般に言われるホワイト企業が必ずしも"自分"にとって働きやすい会社ではないからです。

入社後に「こんなはずじゃなかった!」と後悔する前に、自分にとっての「良い」を作っていきましょう。

目次はこちらです。気になったところから読んでいっても大丈夫です。

ホワイト企業とは?

ホワイト企業ランキングを公開しているサイトでは下記のような評価基準に基づいてランキングをつけています。

  • 年収が高い
  • 残業が少ない
  • 有給消化率が高い
  • 福利厚生が充実している
  • 離職率の低さ
  • 勤続年数の長さ
  • 多様な働き方ができる

これらの項目を鑑みるに従業員が働きやすい環境を作っている会社がホワイト企業と言われているようです。

ホワイト企業の特徴『年収が高い』

企業によって多少差はあれど、年収は「業界」×「職種」で基本的に決まります。

例えば、IT業界とサービス業界の求人数に占める年収レンジは下記のとおりです。

業界 年収800万円以上 年収300万円未満
IT 10.3% 0.9%
サービス 2.8% 3.5%

※エン転職の2020/12/9時点の求人情報に基づいて作成。詳細は『「第二新卒求人」業界別の年収レンジを調べてみた』参照。

続いて、職種軸で見てみましょう。営業と企画・事務で比較してみました。

職種 年収800万円以上 年収300万円未満
営業 10.0% 0.6%
企画・事務 3.6% 4.2%

※エン転職の2020/12/9時点の求人情報に基づいて作成。詳細は『「第二次新卒求人」職種別の年収レンジを調べてみた』参照。

上記は第二新卒求人で比較した結果のため、スキル・経験が伸びると共にこの差も顕著に現れてきます。業界区切りなのでここでは職種による違いを考慮できていませんが、同じ職種でも業界によって年収が明確に変わってくることを覚えておくと良いでしょう。

ホワイト企業の特徴『残業が少ない』

法改正によって大企業は2019年4月~、中小企業も2020年4月~時間外労働の上限が規制されました。

残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。
臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、以下を超えることはできません。

・年720時間以内
・複数月平均80時間以内(休日労働を含む) 「2か月平均」「3か月平均」「4か月平均」「5か月平均」「6か月平均」
・月100時間未満(休日労働を含む)
※上記に違反した場合には、罰則(6か月以下の懲役または30万円以下の罰金)が科されるおそれがあります。

出典:時間外労働の上限規制(厚生労働省)

ホワイト企業の場合、残業がない、もしくは少ないはずです。上記はあくまでも上限値なので、これを基準として募集要項や面接などで多い少ないを判断するとよいでしょう。

ホワイト企業の特徴『有給消化率が高い』

平成31年~令和元年の1年間の有給取得日数は平均10.1日(付与日数は平均18.0日)で、取得率は56.3%でした。この結果は過去最高値となっており、徐々に有給取得への意識が高まっていると言えるでしょう。

しかし、企業規模別に見ると1,000人以上で63.1%であるのに対して、ほ30~99人では51.1%となっており12%も差がありました。大手企業=ホワイト企業ではないですが、規模が大きい企業の方が有給取得率が高いという結果になっています。

出典:令和2年就労条件総合調査(厚生労働省)

ホワイト企業の特徴『福利厚生が充実している』

労働政策研究・研究機構によると下記の結果が出ているようです。

福利厚生制度・施策について、従業員規模別に「ある」と答えた割合をみると、全般的な傾向としては、規模が大きいほど「ある」の割合が高い。

福利厚生はその企業の財源によるのでやはり企業の規模が大きいほど福利厚生が用意されているようです。どのような福利厚生があるのか?に関しては、募集要項や企業のWebサイトに記載があるので確認すると良いでしょう。

出典:企業における福利厚生施策の実態に関する調査(労働政策研究・研究機構)

ホワイト企業の特徴『離職率が低い』

「離職率が低い」=働きやすい会社と捉えることができるため、ホワイト企業の特徴の一つとして考えられるでしょう。

離職率が低い業界は、

  • 建設業(9.2%)
  • 複業サービス事業(9.3%)
  • 製造業(9.4)

が挙げられます。一方で、離職率が高い業界は下記のとおりです。

  • 宿泊業・飲食サービス業(26.9%)
  • 生活関連サービス業・娯楽業(23.9%)
  • サービス業(19.9%)

企業によりけりですが業界毎に傾向があることを把握しておくと良いでしょう。

ホワイト企業の特徴『多様な働き方ができる』

コロナによって増えた在宅勤務も一例ですが、自分のライフスタイルに合った働き方を認める動きもあります。

働き方・休み方改善ポータルサイト』は企業向けに働き方や休み方の改善を提案していますが、どういった働き方が自分にあっているのか?を考える上での参考にもなります。

自分にとっての「良い」の定義・基準を明確にする

ホワイト企業の特徴、及び確認方法を説明しましたが、読んでみていかがでしたでしょうか?

労働環境は良いに越したことはないと思います。ですが「良い」の定義は人それぞれです。労働時間が多くてもお金が稼げればいい人、やりたい仕事ができればいい人、定時で帰れることが第一の人などそれぞれ優先したいことがあるはずです。

自分にとって「良い」と思うことを全て満たした企業を見つけられればベストですが、必ずしも見つかるとは限りません。

そのため「ここだけは譲れない」という項目と基準を明確にすることが大切です。

譲れないポイントの作り方

譲れないポイントを作るときは「過去」と「未来」に目を向けることをおすすめします。

この譲れないポイントを抑えた企業が自分にとってのホワイト企業になるので、ぜひワークに取り組んでみてくださいね。

「いいと思ったこと」「嫌だったこと」の棚卸し

「いいと思ったこと」「嫌だったこと」に分けてそれぞれ5つ程度書き出してみましょう。

例えば良い点で言うと、「家賃補助が出た」「残業時間が短かった」「職場の雰囲気が良かった」「給料が高かった」「有給休暇が取りやすかった」などといったことを挙げる方もいるでしょう。

反対に悪いところで言うと「定時で帰れない」「年功序列の制度が強い」「給料が上がらない」「パワハラする上司がいる」「仕事内容が合わない」などといった理由があるかもしれません。

どのような内容であっても良い/悪いと思うのには必ず理由があるため、過去に経験したことや見聞きしたことから自分の価値観を探れるのです。

今後のライフプランから設計

今後のライフプランから譲れないポイントを考えられるケースもあります。

ライフプランとは大きく言うと人生設計です。どういった将来を歩んでいきたいのかということを仕事と照らし合わせながら考えていきます。

今回は3つのケースで例を紹介していきます。

💡 30歳で都内にマンションを購入したい

住宅金融支援機構(2018年)の調査によると、マンション購入に住宅ローンを利用する場合、世帯年収の約7倍程度借り入れていると言われています。
つまり、7000万円の中古マンションを35年ローン(頭金なし)で購入する場合、世帯年収が1000万円程度必要ということになります。

したがって、年収や年収の上がり幅という観点が会社選びのポイントになるかもしれません。

💡 妊娠・出産後も働き続けたい

自分が制度を整えていくという考え方もあるけれど周りの理解があったり、サポート体制が整っていたりする方が良いです。

育休後の復帰率や男性の育休取得率が高いといった項目や、子育て支援の制度が整っているか否かが判断軸に加わってくるかもしれません。

💡 将来的に独立したい

独立したいと考えている方は、やはり実績やスキルアップが重要な鍵となるケースが多いです。

そのため年功序列ではなくしっかりと仕事を任せてもらえる環境だと良いかもしれません。

情報収集

自分にとっての条件にあった業界・企業を見つける(情報収集)

自分にとってのホワイト企業が決められたら、条件にあった業界・企業を絞り込んでいきましょう。

業界は「「会社四季報」業界地図 2021年版」などを読むことをおすすめします。持ち運びたくない人はkindle版もありますが、スマホなどでは見にくいこともあるので紙版の方が良いかもしれません。

また、転職サイト等を使って情報収集する方もいると思います。しかし会社選びは条件だけで判断してはいけません。そればかり見ていては仕事内容が合わない、職場の雰囲気が合わないなどといったことに陥ってしまうことも考えられるからです。また、希望の全てを満たす会社は存在しないということを忘れないで下さい。

本やサイトなどで情報収集する方法を説明していますが、ゼロから全て自分で調べようとすると膨大な手間がかかってしまいます。業界・会社探しのコツは下記で解説していきます。

準備

自分にとっての「ホワイト企業」の選考を突破するための準備

入社したい会社、興味のある会社が見つかったら、その会社の選考を突破できるように準備していく必要があります。

準備と言っても短時間でできるものではありません。自己分析からそれを踏まえた上で、履歴書・職務経歴書の作成、面接対策といった作業がありその後、応募となります。

あなたが入社を希望する会社は、他の方にとっても魅力的な会社でもあるでしょう。従って、選考も厳しいものになるため、しっかり準備する必要があります。

企業にとってのメリットを伝える

譲れないポイントを作ることは、言い換えると自分にとってのメリットを整理するということです。

しかし、これだけでは内定はもらえません。企業にとってのメリットがなければあなたを採用しようとは思わないからです。したがって「なぜ自分がその会社に貢献できるといえるのか?」を見つけることが必要です。過去の経験の棚卸しからスキルや実績を整理するようにしていきましょう。

第二新卒の場合、「アピールできるスキルや経験がない」と思っている方もいるのではないでしょうか?自己分析キャリアの棚卸しによって紐解いていくこともできますが自力では限界もあります。転職エージェントでは無料でキャリア相談もしてくれるので一度相談してみることもおすすめです。

説得力を高める

自己分析ができたら、それを職務経歴書や面接の質疑応答という形に落とし込んでいきます。しかし、落とし込むだけといってもかなり難易度は高いです。書類や面接対策では、その自己分析において説明力を高める必要があるからです。

うまくまとめられても論理づけて説明できないと、企業側からは「結局何が言いたいのか分からない」と思われてしまい内定に繋がらない可能性すらあります。

「分かりやすく説明する」という難しさ

「分かりやすく説明してください」と言われて、すぐに「分かりやすく」できる人はなかなかいないと思います。あなた自身が自分の仕事や実績を初対面の人に分かりやすく説明できるかどうか考えてみて下さい。なかなか難しいことでしょう。

これは第二新卒で、3年未満の社会人経験しかなく未熟だからという訳ではありません。社会人経験が長い人でも、自分という人間を説明することに苦労を感じるのは当たり前とも言えます。

「自然体で説明する」という難しさ

分かりやすく説明することは難しいと説明していきました。合わせて自然体で説明することも難しいのです。

例えば面接において「覚えてきた台本を暗唱する」ように話すような人がいます。しかしこういったやり方の面接はまず評価されにくいです。

現職の仕事や実績などを面接官に説明する場合、相手の理解度を確認しながら話すべきなのです。覚えてきた台本を暗唱してしまうと相手の理解が置いてけぼりになってしまいます。

当然、仕事上も説明能力に乏しいと判断されてしまう可能性があるため注意が必要です。

自分の思っていることを「伝える」ことは非常に難しいです。書類も面接も伝える相手がいるので自己流で満足するのではなく、第三者目線を入れることをおすすめします。

サポート

第二新卒におすすめの転職エージェント

スシマル先輩
自分に合った転職エージェントを見つけましょう!

転職エージェントは自分にとってのホワイト企業を見つける時のディスカッションパートナーでもあります。やはり、ひとりで転職活動をすると、業界研究から企業探しといった情報集めにとても時間がかかってしまいます。

情報量が少ないケースや正しい情報が記載されていないケースもあるでしょう。しかし、転職エージェントを活用すると、仕事内容はもちろんのこと会社の雰囲気や実際に働いている人の声なども事細かに教えてくれます。なかにはサイトに掲載されていない企業が転職エージェントからは応募できるといった場合もあるのです。

また、第二新卒は社会人としての経験が浅い分、自己分析や実績の棚卸しが難しいといった声も多く挙がっています。そういった場合でもエージェントはひとりひとりと向き合い、強みや弱みを一緒に探してくれます。

さらに、履歴書や職務経歴書といった書類作成から添削、面接対策の練習相手にもなってくれるため、そういった面から見ても活用するメリットがかなりあると言えるでしょう。

本章ではおすすめの転職エージェントを3つ紹介していきます。

第二新卒エージェントneo

18歳〜28際までの就職/転職支援実績が20,000人を超える第二新卒エージェントneoは、第二新卒をはじめとする、既卒やフリーターなど20代の中でもそれぞれの経歴に特化した就職/転職サービスです。2018年には、「就職転職相談しやすさ」「就職転職満足度」などでNo.1を獲得しているほどです。

無料登録後は、専任の就活アドバイザーが相談にのり、ひとりひとりに最適なキャリアプランニングをサポートしてくれます。そのほか、書類添削や面接対策といったことまで一緒に行ってくれるため、初めての転職も安心です。

さらに、入社日の条件交渉といったアフターフォロー体制も整っている点も特徴です。

実際の利用者からも高評価の声が集まっていることからも信頼できるサービスだと言えるでしょう。

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ハタラクティブ

ハタラクティブは20代の第二新卒、既卒、フリーターを対象にしている就職・転職サポートサービスです。カウンセリング実績は60,000人、内定率は80%超えとそれらの数字からも多くの利用者がいることが分かります。

また、大きな特徴として、「20代の若手を採用し長期的に育てたい」といった思いを持っている企業が多く、経歴よりも人柄を重視していると言われています。そのため、未経験であっても正社員就職が可能なのです。さらに、求人の詳細情報や職場の雰囲気まで取材を行っているため、個々に適した求人紹介をしてくれます。

20代の利用者も全体の90%以上、大卒/大学院卒は全体の約半数といった数値が出ています。

ひとりひとりの強みを活かせるように、適した面接対策を実施してくれるだけでなく日程調節や面接前後のフォローも行ってくれるため安心です。

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第二の就活

20代の第二新卒・既卒・フリーター向けの就職/転職サービスである第二の就活は「就活=不安・やりたくない」を変え"はたらくをもっと身近に"してくれるサービスです。「20代の若者たちをもっとウズウズさせたい」「彼らのキャリアをもっと魅力的に変えたい」という思いを持ちながら就活サポートを行ってくれます。

サポートは完全無料で、キャリアカウンセラーのマンツーマンサポートが受けられたり、就活だけでなくビジネスマナーやマインド研修などの講座が受けられたりと、充実しています。また、面接対策も行ってくれるため、面接に苦手意識を持つ方にもおすすめです。

さらに、遠方に住んでいる場合であってもテレビ電話でカウンセリングを実施しているため全国どこでも面談可能という点が魅力でもあります。

第二の就活 公式へ ≫

まとめ

まとめ

第二新卒でホワイト企業に入社するために必要な2つのことについて詳しく解説していきました。いかがでしたでしょうか?

「良い会社」という定義は人それぞれであり、自分が良いと思っても誰かにとっては悪いかもしれません。そのため、「譲れないポイント」を本記事を参考にしながら明確にしてみて下さい。また、明確にしたのち企業の選考を突破するために準備をしていきましょう。自己分析、書類作成、面接対策などやることは山ほどあるかと思います。

しかし、それら全てを一人でこなそうとしてしまうことで「時間が足りない」「思ったように進められない」といったハプニングが起こり、キャリアチェンジが無駄になってしまうことも考えられます。

そこでおすすめしたいのが転職エージェントの活用です。本記事で紹介した3つのエージェントをぜひ利用してみて下さいね。

この記事のまとめ

  1. 自分にとって「良い」会社を見極めよう
  2. 情報収集と企業にとってのメリットを伝えることが鍵
  3. 第二新卒は自力での転職よりエージェント活用も!
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カズ

スシマル

最終学歴は「専門学校卒」。3回の転職を経て、年収が700万円アップ。転職の理由は「非エリートな僕は、転職で待遇を少しずつ改善していくしかなかった」。座右の銘は「まずは行動することが大切」。 現在は2社の代表取締役を務める。 →スシマルのプロフィール

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