この記事で解決できるお悩み
- 転職エージェントは複数掛け持ちしたほうがいいのか?
- 一つに絞ったほうがいいのか?
- エージェントを併用していることを伝えたほうがいいのか?
- 他の転職エージェントで内定をもらったらどうしたらいいのか?
結論からお伝えすると、転職エージェントは複数掛け持ちすることをおすすめします。
なぜなら、その方が効率的に転職活動を進めることができるからです。
複数回転職を経験していて信頼できるエージェントがいる場合は別ですが、転職初心者の方は一つに絞るための判断軸が明確でなく、最悪の場合、転職後にミスマッチが発覚して苦労してしまう可能性もあります。
この記事では、転職エージェントを複数掛け持ちするメリットだけでなくデメリットもお伝えした上で、選び方のポイントや注意点について解説していきます。
目次はこちらです。気になったところから読んでいっても大丈夫です。
目次はこちらです
なぜ転職エージェントを複数掛け持ちした方がいいのか?
転職エージェントを複数登録するメリットとして下記が挙げられます。
- 自分の状況に合わせられる
- 多角的なアドバイスがもらえるので客観性が保てる
- 出会える企業が多くなる
それぞれについて詳しく解説していきます。
複数登録するメリット:自分の状況に合わせられる
転職エージェントにも得意分野や強みなどの特徴がありますが、転職者のニーズと転職エージェントの強みが合致していないケースは多々あります。
例えば、求人保有数が多いことが強みのエージェントの場合、沢山の求人をチェックして自分の判断軸を明確にしたい人や明確な判断基準のある人であればその強みを有効に活かせますが、そもそも転職すべきか悩んでいる人にとっては良し悪しの判断もできず、どうすればいいか分からないという状況に陥る可能性もあります。
エージェント毎の特徴は下記にまとめますが、担当エージェントとの相性など登録してみないと分からない部分もあるので、複数登録して状況に合わせて使い分けるのがおすすめです。
複数登録するメリット:多角的なアドバイスがもらえるので客観性が保てる
転職エージェントは客観的にアドバイスをくれる心強い存在ではありますが、中には「内定させること」を目的にしてしまう方もいます。
初めての転職活動や転職活動が長期化している場合、焦ったり不安になったり精神的に落ち込んでしまう場面があるかもしれません。そんなときに自分の気持ちや考えではなく言われるがまま内定しやすいところに転職してしまい、「思っていたのと違う!」となってしまうケースも考えられます。
そのため、客観的・多角的にアドバイスをくれる存在を増やす=複数登録することは、自分を見失わずに転職活動を勧めるポイントと言えるのです。
1つだけに絞って転職したときの体験談
私がいわゆるブラック企業に勤めていたときのことなのですが、そこでは入社後エージェントに支払うマージンを通常より多くすることで採用を増やしていました。
その会社の選考を受ける際、エージェントに強く勧められたのですが、私に合うかどうかより自身のメリットが大きかったのでは?と思っています。今思えば、転職が初めてだったからため情報収集が上手くできず、そのエージェントに言われるがままでした。
複数登録するメリット:出会える企業が多くなる
重複する企業もあるので3社登録すれば3倍求人が増えるというわけではありません。しかし、選択肢の幅が広がることは確かです。
なぜなら転職エージェント毎に強い業界があったり、懇意にしていたりする企業があるからです。
また、採用実績のありなしによって通過率も変わる可能性があるので、どのエージェント経由で応募すべきかも意識できると良いでしょう。
一方で、複数掛け持ちすることによるデメリットも存在します。
- 日程調整や管理が大変
- 逆にパンクする
それぞれについて詳しく説明します。
複数登録のデメリット:日程調整や管理が大変
『どのエージェント経由で』『どの企業に対して』『何をしているのか?』この管理を自分で行う必要があり、これが大変に感じる方もいます。同一企業に別のエージェント経由で二重に応募してしまうということにもなりかねません。
私の場合、EXCEL等で表にして可視化していました。また日程調整も予め面接を受ける時間を決めてスケジュール管理ツールに「打診中」と入力、FIXしたら打診中を消す、という運用でダブルブッキングが防いでいました。面接の前1時間を準備時間をと決めておくと慌てずに済みますよ。
複数登録のデメリット:逆にパンクする
複数登録するメリットの一つに「多角的なアドバイスがもらえるので客観性が保てる」ことを挙げましたが、却って迷いが生じてしまうこともあります。
転職の軸があるとブレにくいので予め整理しておきましょう。
転職エージェントに複数併用するときに知っておきたいポイント
複数併用しているときのあるあるは下記の3つです。
- お断りすることがある
- 同じ求人を紹介されることがある
- 他にエージェントを登録しているか聞かれることがある
効率的に転職活動を進めるためにエージェントに登録しているのに負担になっては意味がありません。少しでも負担に感じることがあれば見直すことをおすすめします。
相性が合わないときはお断りする
転職エージェントを利用していても「相性が合わない」と感じるケースがあります。自分が求めていることと乖離があれば、その旨を伝えるか、お断りするようにしましょう。
ただし、フェードアウトをするのではなく必ずお断りの連絡を入れるようにして下さい。
断りの知らせがないからと連絡等を続けてくれるエージェントもいます。エージェントの時間を浪費してしまうし、転職者にとっても負担になります。電話やメールなどで「サポートをキャンセルしたい」「転職活動を終了したい」と連絡すれば大丈夫なので、早めに対応するようにしましょう。
同じ求人を紹介されたら受かりやすい方から応募する
どのエージェントから応募するかは転職者が選択できるため「受かりやすさ」「アフターフォロー」の観点で選ぶようにすると良いです。
基本的に、転職エージェントによって強い業界や懇意にしている会社があります。そのため、なるべくパイプが太い方を選びましょう。過去の採用実績(どのような方が入社されていますか?など)をそれとなく確認してみると良いかもしれません。
さらに、もし落ちてしまった際に「なぜ採用に至らなかったのか?」を確認してくれるなどアフターフォローをきちんとしてくれるエージェントを選ぶことをおすすめします。どういう点がマッチしなかったか知ることで会社選びや次の面接での受け答えの参考にすることができるからです。
万が一、二重応募してしまったら
案件管理ができていないと二重応募してしまうことがあります。
複数のエージェントから同じ求人を紹介されても応募は1回のみです。万が一、二重応募してしまった場合は、企業側に謝罪するようにしましょう。
他にエージェントを登録しているか聞かれたら素直に答えるのがおすすめ
エージェントとしては受ける/受けないの軸を知ることでより精度の高い求人を紹介することができます。理由もなく求人を断られると判断を迷わせてしまうため「別のエージェントから紹介された」と素直に言いやすい環境を作ることができます。
また、そもそも直応募のケースもありますが、選考中の企業を伝える≒他エージェントから紹介を受けているとエージェント側も分かります。
ここで嘘をついても仕方がないので正直に答えるほうが良いかもしれませんね。
転職エージェントを選ぶときのポイント
ここまで読み進め「よし!色々な転職エージェントに登録しよう!」と早速考えている方もいるでしょう。
しかし、転職エージェントを選ぶ際には注意点があります。この注意点を知らずに登録してしまうことで、サービスとのミスマッチが起こり、転職活動の時間を無駄にしてしまう可能性も考えられます。
下記では「転職したい業界・職種にあったエージェントに登録すべき」「特徴の違うエージェントを組み合わせるべき」「相性が合わない可能性もあるので、多めに登録すべき」といった3つについて詳しく解説していきます。
自分が転職したい業界・職種にあったエージェントに登録すべき
転職エージェントだからと言って、紹介してくれる求人が全て同じではありません。なぜなら得意・不得意があるからです。
20代の転職案件に強いエージェントだったり、転職の方向性を一緒に考えるところから付き合ってくれたりするエージェントもあります。
そのため「大手だから」「聞いたことがあるから」とあまり考えずに登録してはいけません。自分の状況や、行きたい業界などに合ったエージェントに登録すると良いでしょう。
特徴の違うエージェントを組み合わせるべき
似たようなエージェントに複数登録すると、複数登録によるメリットが小さいです。
似たような案件があるだけであまり選択肢が広がらなかったり、アドバイスの方向性が似ていて考えが広がらなかったりするケースがあるからです。
転職エージェントにはそれぞれ特色があります。どのような特徴があるか理解した上で、特徴が重複しないように選択する必要があるのです。
💡おすすめは特化型と総合型の組み合わせ
特に第二新卒や20代のような転職初心者は専用のエージェントとリクルートやdodaなどの求人数が多い総合型のエージェントの組み合わせで、網羅性を担保できると良いでしょう。
最初に5~6社登録、2~3社をメインで利用がおすすめ
私のおすすめは最初に5~6社登録して合う合わないを確認、最終的に2~3社くらいをメインに利用することです。
どんなに評判の良い会社でも、担当者とは相性が合わないこともあります。効率的に転職を進めるためにエージェントに登録しているので合わなかったり、時間を掛けても内定がもらえないようであれば見直すようにしましょう。
リクナビNEXTの調査によると転職決定者の平均エージェント利用者数は4.2社という結果でした。最初から1社に絞るのではなく複数社利用しているようですね。
20代におすすめの転職エージェント
上記の章では、転職エージェントを選ぶときの注意点を説明したので、闇雲に登録すれば良いという訳ではないと理解できたと思います。
しかし世の中には多くの転職エージェントサービスが存在するため、自分が転職したい業界・職種にあったエージェントと言われてもよく分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本章では、20代におすすめの転職エージェントを表にしてまとめてみました。そのサービスの強みを記載しているほか、公式サイトへのリンクもあるため、気になったものがあればぜひリンクを押してみて下さい。
エージェント名 | 強み | サイト |
リクルートエージェント | ・国内最大級の求人数 ・全国展開しているため各地から応募可能 ・転職支援実績が豊富 |
リクルートエージェント 公式へ ≫ |
マイナビエージェント | ・求人数が多い ・非公開求人数が多い ・若年層に特化している |
マイナビエージェント 公式へ ≫ |
dodaエージェントサービス | ・求人数が多い ・転職サイトとエージェントのサポートをセットで利用可能 ・対応が素早い |
doda 公式へ ≫ |
UZUZ(ウズキャリ) | ・入社1年後の定着率が高い(約95%) ・入社後3ヶ月間サポートが受けられる ・集団/個別とサポートの種類が選択できる |
第二の就活 公式へ ≫ |
ハタラクティブ | ・正社員経験がない未経験での就職が多い ・人柄を重要視する企業が多い ・内定率80%以上 |
ハタラクティブ 公式へ ≫ |
第二新卒エージェントneo | ・未経験募集が多い ・就活力アップセミナーを受けられる |
第二新卒エージェントneo 公式へ ≫ |
Geekly(ギークリー) | ・IT業界に強い ・非公開求人が多い ・内定スピードが早い |
https://www.geekly.co.jp/ |
レバテック | ・エンジニア、クリエイターに強い ・企業と気楽に連絡ができる仕組み ・スカウトメッセージが高品質 |
https://levtech.jp/ |
type 女性の転職エージェント | ・女性の転職に強い ・面接メイクアップ講座がある |
https://type.woman-agent.jp/ |
en world(エンワールド) | ・グローバルに強い ・ひとりひとりに合わせたアプローチ |
https://www.enworld.com/ |
参考記事:第二新卒におすすめの転職エージェント!ランキング形式で比較
転職初心者におすすめの転職エージェント
上記では、20代におすすめの転職エージェントを紹介していきました。
本章では、その中でも転職初心者が安心して利用できるような取り組みや特徴のある「第二新卒エージェントneo」「ハタラクティブ」「第二の就活」をおすすめサービスとし、紹介していきます。
どれも無料で利用できるので、転職初心者の方はぜひ複数登録をしてみて下さいね。
第二新卒エージェントneo
第二新卒や既卒など若年層を中心に転職・就職サポートを行っている、第二新卒エージェントneoは、就職転職相談しやすさなどでNo.1を獲得しています。これまで18歳〜28歳までの就職・転職支援において22,000人を超える実績を誇っているほどです。
登録後は履歴書の書き方や職務経歴書の作成方法といった書類作成に関してや、面接対策、優良求人の紹介といったサポート対応を行なっています。
実際の利用者からは「担当カウンセラーさんの熱意に、すごく背中を押してもらえた」「質問等に素早くお返事いただけた点が良かった」といった高評価の声も集まっています。
ハタラクティブ
ハタラクティブは、カウンセリング実績110,000人以上、内定率は80.4%を誇る転職就職支援サービスです。利用者の3人に2人は正社員経験がない未経験という点から「スキルや実績がなく不安」という方も安心して利用できる点が特徴です。
また、紹介される求人は安定している中小企業や伸びている企業などさまざまな業界や職種があるため、選択しやすいところも魅力と言えます。
ひとりひとりの希望条件を聞いた上で、強みを活かせるよう面接対策なども行なってくれるので、おすすめです。
第二の就活
株式会社UZUZが運営する第二の就活は、20代の第二新卒・既卒・フリーターを対象に、転職就職サポートを行うサービスです。
実際の就活サポートでは、キャリアカウンセラーがマンツーマンで対応する個別サポートや豊富な講座が受けられる集団サポートのどちらか適したものを選択できます。
TwitterやYoutubeでも役に立つ情報を発信していたりサイト内でも価値ある記事をまとめていたりするため、気になる方は読んでみることをおすすめします。
まとめ
今回は、転職エージェントの複数登録について詳しく説明してきました。いかがでしたでしょうか?
本文中でも説明したように、転職エージェントを使い分けることによって、多角的なアドバイスがもらえ客観性が保てたり出会える企業が多くなったりといったメリットがあります。反対に、複数登録をし色々な情報を得ることで情報が多すぎてパンクしてしまうといったデメリットがあることも忘れないで下さい。
こうしたことを踏まえると、併用するのは2〜3社程度が良いと言えます。
私は5社程度登録し相性を見てお断りしてきたので、そういった進め方でも良いかもしれませんね。